随分アップが遅くなった上に、40形車両の引退が発表されたりと、少々時機を逸した感はありますが、残り一ヶ月弱となった上野動物園モノレールの乗車記をご紹介したいと思います。




この日はこちらのエントリーで伊豆急下田まで向かい、とんぼ返りで上野動物園に向かいました。
パンダを見るわけでは決してありません。
この乗り物に乗るためです。
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東京都交通局 上野懸垂線、通称「上野動物園モノレール」。
東西に分かれている上野動物園を結ぶ交通機関でありますが、途中で公道を跨ぐことなどから、園内の遊戯施設ではなく、れっきとした軌道として運行されています。

この上野動物園モノレールですが、下記エントリーでご紹介したように、今年1月に11月をもって運行休止が発表されました。



また、同日からベアリング関係の不具合で運行見合わせとなり、このまま再開することなく運行休止になるのでは、と危惧されましたが、実際は、その後程なく運行再開となりました。



とはいえ、11月での運行休止は変わることがないことから、私自身未乗である上野動物園モノレールに、何とかして乗車しなければ、と思っていたところ、これまた東京への所用と絡めて訪問することができました。



上野公園の中にある上野動物園に入り、パンダの見学待ち行列を横目にモノレール乗り場である「東園」駅に向かいます。
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この日は、夏休み期間中で入場客も多かったようで、ダイヤは特に設定せず、乗客が乗車出来次第のピストン運行となっていました。

乗車券を購入します。
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▲きっぷには、パンダのイラストが印刷されています。
私自身、和歌山に在勤していることもあり、上野動物園のパンダよりも、白浜(アドベンチャーワールド)のパンダを常日頃から推しているわけですが、正直きっぷにパンダが描かれているのを見ると、正直これに関しては敗北を認めなければなりません。
・・・と少し大げさに書きましたが、ともあれパンダが描かれているきっぷが買えるのもあと一ヶ月であります。

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▲運行休止のお知らせ。


西園側から列車が入ってきました。
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40形という車両です。
車内の様子はこのような感じです。
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鉄道事業法に基づくモノレールでありますが、そこはあくまで動物園での交通機関。
いすや窓は小さな子供が楽しめるようなデザインとなっています。

東園駅を発車して少しばかりではありますが、園内の空中散歩であります。
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2分もしないうちに、西園駅に到着です。
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その間、およそ300メートル。
これに乗るために、運賃よりも高い入園料を更に支払っての乗車でありますが、運行休止前に乗車できて、満足この上ありません。

折角なので、モノレールを園内から撮影してみます。
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▲賑やかな園内を走る姿も、40型に関してはあと一ヶ月ほどで見納めです。

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▲正面から撮影してみます。


更に折角なので、西園駅の近くにいたペンギンの写真もアップしておきます。
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以上が、上野動物園モノレールの乗車記であります。




冒頭に記したとおり、今年の11月に運行休止の発表、そして同日に車両不具合による運行見合わせと、二度と乗ることができないのでは、いった不安を感じたニュースでありましたが、車両不具合は3月に復旧し、現在のところ通常通り運行している上野動物園モノレール。
11月1日の運行休止を前に、何とか乗りにいくことができたので一安心でありますが、それなら早く乗車しておくべきだった、ともいえます。

ともあれ、モノレールの今後のあり方について検討することとされていますが、国内唯一の方式であり、車両製造コストも高くなる現行のモノレールがこのまま生き残ることができるのかは、雲行きが怪しい、と言わざるを得ないだけに、乗車できるときの早めの乗車が、乗りつぶしにとっては何より大切、というのを実感した路線でありました。



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