下記の記事でご紹介したように、2019年12月15日から運航を開始した、南海フェリーの新造船「フェリーあい」。


地元エリアを発着する航路で、久々の新造船ということもあるので、早速乗船して、その様子を確かめてみることにし、仕事の休みを取って乗船してみることにしました。

和歌山港には、10時35分の出航よりも少し早めに到着します。
DSC_0701


ターミナルには、新造船就航を記念して、胡蝶蘭が飾られていました。
DSC_0703


JR和歌山駅からのバス、和歌山市駅からの南海和歌山港線の列車も、ともにフェリーの出発に合わせて時刻が設定されているのですが、それよりも少し早めに来たのは、徳島港からやってくる「フェリーあい」の姿を撮影しようと考えたからです。

冬晴れの撮影にバッチリのコンディションの中、9時50分頃に和歌山港へ「フェリーあい」が入港してきました。
DSC00427-5_R


旋回の合間に、真正面からのカットも撮影できました。
DSC00411-2_R


DSC00416-5_R


名称未設定ジョブ 0002-5_R
桟橋が近づいてきました。

桟橋近くで、旋回します。
DSC00427-5_R


名称未設定ジョブ 0003-5_R
真横から見た「フェリーあい」

DSC00435-5_R


DSC00439-2_R
南海グループのCIロゴと、ハートのイメージが映えます。

DSC00441_R
船尾部ランプウェイ部分には、こちらにも大きくハートと「愛」の文字。
まさかここにでっかく「愛」の文字が書かれているとは知りませんでした。
着岸時にはあまり見ることができないだけに、これは盲点でした。

DSC_0712
和歌山港に着岸し、徳島からの乗客・車を降ろします。


一通り「フェリーあい」の到着を撮影して、いよいよ乗船です。
いの一番に船内に入ります。
DSC_0716
▲普通船室(じゅうたん席)

DSC_0742
▲じゅうたん席(女性専用席)

DSC_0715
▲普通船室(椅子席)

DSC_0717
▲フリースペースと売店

DSC_0718
▲いわゆる「オフィススペース」でしょうか。
コンセントも設置されていました。

DSC_0730
▲廊下には「愛」ではなく「藍」のロゴ

就航して一週間も経っていないこともあり、ピカピカの船内でありますが、発表されていた通り、落ち着いた色調の船内のなか、今風のデザインも織り交ぜた、居心地よい船室となっていました。

そして私が向かった先は、「グリーン室」。
このグリーン室は、500円(繁忙期は1,000円)の追加料金で使用できるもので、普通席と隔離され、ゆったりした座席でくつろげる、上級客室であります。
HORIZON_0002_BURST20191220103031073
▲「フェリーあい」グリーン船室は2階にあります。

2階に上ってグリーン船室に入ってみます。
DSC_0721


船首部分の一番眺めが良いところがあてがわれ、さらには普通船室と隔離された、落ち着いた空間、加えて広々としたシートと、追加料金を払う価値のある船室であります。

シートに加え、ソファーも用意されています。
DSC_0723


座席をリクライニング・テーブルを引き出すとこのようになります。
HORIZON_0001_BURST20191220102820690_COVER


10時35分、和歌山港を出港し、徳島港までの2時間15分の船旅を楽しみます。
DSC_0727


この「フェリーあい」には、無線LANが備えられている他、グリーン船室の座席には座席ごとにコンセントが備え付けられていて、約2時間15分の船旅も、飽きずに過ごすことができます。

船内を散歩してみると、南海フェリーのキャラクター「阿波野まい」が、何とステンドグラス風のパネルとなって掲示されていました。
DSC_0729


南海フェリーのキャラクター「阿波野まい」「高野きらら」は、これまでも等身大パネル等の展開はありましたが、今回の新造船には何とステンドグラス風に登場しましたので、キャラクター好きの方々にとっては、こちらも新たなチェックポイントといえるでしょう。

航海中の前方からの風景。これが楽しめるのも「フェリーあい」のグリーン船室ならではです。
DSC_0732


ちなみに普通船室の船首部分はこのように、構造上前方を眺めることができません。
DSC_0741
この眺めを独占できるという意味でも、グリーン室の価値はあると思われます。
(注)夜間はカーテンが閉められますので、航行中の様子を眺めることができませんのでご注意ください。

11時50分頃、同じ南海フェリーの僚友船「フェリーかつらぎ」とのすれ違いです。
但し逆光となるので、あまりいいコンディションではありませんが、あくまでも「すれ違い」のイメージだけでも感じていただければと思います。
DSC00465-5_R


冬の太陽の下、紀淡海峡をゆく「フェリーかつらぎ」を逆光で撮ってみました。
DSC00468_R


船尾部より和歌山方面を眺めてみます。
DSC00460_R



和歌山港を出発してから2時間15分、新造船の快適な乗り心地を満喫して、徳島港に到着です。
DSC_0739


DSC_0745
▲徳島港に停泊中の「フェリーあい」


以上、南海フェリーの新造船「フェリーあい」の乗船記をお届けしました。

南海フェリーでは22年ぶりとなる、久々の新造船として、わくわくしながら乗船してみましたが、期待通りの居心地の良さだと感じましたので、多くの方々に是非とも乗船していただければなと思います。

また、現在就航している現有船「フェリーかつらぎ」も、就航から時間が経っているだけに、今後が置き換えが楽しみであります。
「フェリーかつらぎ」については、置き換えとなった「フェリーつるぎ」よりも約2年ほど遅れて就役していることから、置き換えの話があるとすれば、もうしばらく先になるかも知れません。

ただ、「働き方改革」の一環でトラックのフェリー輸送が見直されつつある昨今であるものの、明石海峡大橋の関係で従前より厳しい状況が続いている、この航路でありますので、今回の「フェリーあい」を1隻のみ導入して減便、という可能性も無いわけではないだけに、今後の動向を見守りつつ、より多くの方々に南海フェリーを利用していただければいいな、と思い、この記事が利用促進に少しでも貢献できればいいな、と思います。



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム