JR東日本では、去る2019年11月12日に、気仙沼線(柳津〜気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼〜盛間)の鉄道事業の廃止を国土交通大臣に届け出ました。
その後、2020年1月9日に東北運輸局による関係者への「公衆の利便の確保に関する意見の聴取」が行われ、2020年1月29日に、鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて、公衆の利便を阻害するおそれがないと認める旨の通知が、国土交通大臣からJR東日本へなされました。
鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて|東北運輸局
これを受けてJR東日本では、2020年1月31日に同区間の廃止日を、当初届出の2020年11月13日から、2020年4月1日に繰り上げる旨の届けを行ったことを発表しました。
気仙沼線(柳津〜気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼〜盛間)における鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について|JR東日本
両線区の廃止届出までの経緯は、冒頭のブログ記事でもまとめていましたが、その中で、既にBRTによる運行に地元が合意していること、BRTによる代替が実施されて相当の期間が経過していることから鑑みれば、廃止日の繰上げがあり得るものとしていましたが、果たしてその通り、公衆の利便を阻害するおそれがないと認められ、廃止日が2020年4月1日と、2019年度中をもって廃止することとなりました。
今回の発表は、手続き上の鉄道事業の廃止であり、輸送の実態としてはBRTによる運行が変わる訳ではありませんが、名実ともに鉄道からBRTへ転換される、という意味では一つの節目といえるでしょう。
そして、あくまで「手続上」の話でありますが、1984年4月1日に三陸鉄道北リアス線・南リアス線の開業により全通した、宮城・岩手・青森の三県に跨がる三陸海岸を南北に貫く鉄道路線、いわゆる「三陸縦貫鉄道」は、36年で姿を消すこととなります。

▲気仙沼駅前で発車を待つ大船渡線BRT(2014.9)
当時運行されていた「観光型BRT」に乗車しました。(現在は運行していません。)
私が大船渡線BRTに乗車したのは、既に今から5年半も前の話でした。
その後、専用道も延長されているものと思いますし、何より沿線での復興も、当時に比べて進んでいるものと思われます。
残念ながら鉄道による復旧は叶いませんでしたが、BRTという形で引き続き、JR東日本の路線ネットワークの一環として三陸沿岸を結ぶ役割は、鉄道と変わらず担い続けることになりますので、このBRTが今後も末永く、地域の、そして地域外からの観光客の足として走り続けることができるよう、遠くからではありますが、見守っていきたいなと感じたニュースでありました。
●関連ニュースサイト:
気仙沼線と大船渡線のBRT区間 鉄道事業の廃止日を4月1日に繰り上げ JR東日本 | 乗りものニュース
JR東日本、気仙沼線・大船渡線BRT運行区間の廃止日を4/1に繰上げ | マイナビニュース
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その後、2020年1月9日に東北運輸局による関係者への「公衆の利便の確保に関する意見の聴取」が行われ、2020年1月29日に、鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて、公衆の利便を阻害するおそれがないと認める旨の通知が、国土交通大臣からJR東日本へなされました。
鉄道事業の廃止の届出に係る廃止の日の繰上げについて|東北運輸局
これを受けてJR東日本では、2020年1月31日に同区間の廃止日を、当初届出の2020年11月13日から、2020年4月1日に繰り上げる旨の届けを行ったことを発表しました。
気仙沼線(柳津〜気仙沼間)及び大船渡線(気仙沼〜盛間)における鉄道事業の廃止の日の繰上げの届出について|JR東日本
両線区の廃止届出までの経緯は、冒頭のブログ記事でもまとめていましたが、その中で、既にBRTによる運行に地元が合意していること、BRTによる代替が実施されて相当の期間が経過していることから鑑みれば、廃止日の繰上げがあり得るものとしていましたが、果たしてその通り、公衆の利便を阻害するおそれがないと認められ、廃止日が2020年4月1日と、2019年度中をもって廃止することとなりました。
今回の発表は、手続き上の鉄道事業の廃止であり、輸送の実態としてはBRTによる運行が変わる訳ではありませんが、名実ともに鉄道からBRTへ転換される、という意味では一つの節目といえるでしょう。
そして、あくまで「手続上」の話でありますが、1984年4月1日に三陸鉄道北リアス線・南リアス線の開業により全通した、宮城・岩手・青森の三県に跨がる三陸海岸を南北に貫く鉄道路線、いわゆる「三陸縦貫鉄道」は、36年で姿を消すこととなります。

▲気仙沼駅前で発車を待つ大船渡線BRT(2014.9)
当時運行されていた「観光型BRT」に乗車しました。(現在は運行していません。)
私が大船渡線BRTに乗車したのは、既に今から5年半も前の話でした。
その後、専用道も延長されているものと思いますし、何より沿線での復興も、当時に比べて進んでいるものと思われます。
残念ながら鉄道による復旧は叶いませんでしたが、BRTという形で引き続き、JR東日本の路線ネットワークの一環として三陸沿岸を結ぶ役割は、鉄道と変わらず担い続けることになりますので、このBRTが今後も末永く、地域の、そして地域外からの観光客の足として走り続けることができるよう、遠くからではありますが、見守っていきたいなと感じたニュースでありました。
●関連ニュースサイト:
気仙沼線と大船渡線のBRT区間 鉄道事業の廃止日を4月1日に繰り上げ JR東日本 | 乗りものニュース
JR東日本、気仙沼線・大船渡線BRT運行区間の廃止日を4/1に繰上げ | マイナビニュース
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