和歌山県の橋本市や高野町を主な営業エリアとする南海りんかんバスでは、同社の路線バス(橋本・高野山各エリア)で、全国相互利用対応の交通系ICカード及び、専用カード「なっち」の利用サービスを開始することを発表しました。

交通系ICカード(全国相互利用サービス)及び専用ICカード「なっち」の利用サービスを開始します|南海りんかんバス
南海バス|「なっち」の利用エリアが拡大します!(3/14〜)

概要は以下の通りです。

●利用開始日:
2020年3月14日(土)

●利用開始路線:
橋本・高野山エリア全路線(一部除く)、橋本市コミュニティバス

●南海りんかんバスで利用可能な交通系ICカード:
PiTaPa、ICOCA、Kitaca、Suica、PASMO、manaca、TOICA、はやかけん、nimoca、SUGOCA

●専用ICカード「なっち」について:
・初回発売額:
3,000円(デポジット500円含む)

・初回発売時の利用可能額:
普通割引・・・2,800円(プレミア300円含む)
昼間休日割引・・・3,000円(プレミア500円含む)

・チャージ金額とプレミアの例:
普通精算・・・1,000円チャージ毎に120円のプレミア
昼割精算・・・1,000円チャージ毎に200円のプレミア
(普通精算は全ての時間帯出利用可能、昼割精算は平日の10時〜16時の精算、土日祝日は終日利用可能)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



和歌山県内の路線バスでは、先に下記の記事でご紹介したように、和歌山バス・和歌山バス那賀において、専用カード「kinoca」の導入が既に発表されています。


一方、同じ和歌山県内の橋本市及び高野町を主な営業エリアとする南海りんかんバスでは、既に南海バスで導入されている専用カード「なっち」を導入することを発表しました。

南海りんかんバスも和歌山バスも、どちらも南海電鉄グループではあるものの、対応が分かれた結果となりました。

一方、全国相互利用対応ICカードについては、ICOCA・PiTaPaをはじめとした相互利用対応ICカードに対応しています。
特に高野山エリアでは、国内からも各地から訪問する観光客も多く、全国相互利用ICカードの対応が急がれていましたが、この3月14日から利用開始となり、高野山への観光客にとっては嬉しい情報といえるでしょう。

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▲雪の降る高野山駅前に停車中の南海りんかんバス(2019.3.16)
来る2020年3月14日(土)からは、全国の主なICカードも利用できるようになります。


先のエントリーでご紹介した和歌山バスグループも加えると、和歌山県内では紀ノ川沿いの路線バスで交通系ICカードが整備されることになりますが、県内全体に目を向けてみると、これらを除けば、新宮市及び田辺市の一部を走る奈良交通(八木新宮特急線)で利用できるのみとなっています。

今後、例えば白浜温泉をエリアとする「明光バス」や、熊野那智大社への路線などを有する「熊野御坊南海バス」での交通系ICカードの導入の動向が気になるところでありますが、遠方からの観光客も多いことから、今後の整備拡大に期待したいと感じたニュースでありました。




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