和歌山バスでは、同社が運行する夜行高速バス「和歌山〜千葉線」について、新型コロナウイルス感染症拡大防止策の観点から、一部期間において運休を実施することを発表しました。

夜行高速バス「和歌山〜千葉線」の運休について(3/19〜4/9発便) | 和歌山バス株式会社

概要は以下の通りです。

●運休日程:
2020年3月19日(木)発便〜2020年4月9日(木)発便まで

●運休区間:
和歌山〜千葉線全停留所

●予約済み乗車券の払戻:
運休期間中の便を既に予約済みの場合は、購入窓口で無手数料にて払い戻し。

(※)共同運行会社の成田空港交通でも、同様の内容が発表されています。
【夜行高速バス】「東京ディズニーリゾート」休園に伴う運休について|成田空港交通TOPICS


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



「サウスウェーブ」という名称のある、和歌山バスの夜行高速バス千葉線ですが、和歌山市内を起点とし、泉ケ丘駅(泉北高速鉄道)、堺駅前(南海本線)、堺東駅前(南海高野線)を経由して、横浜駅、京成上野駅、東京ディズニーランド及びディズニーシー、西船橋駅を経由して海浜幕張駅(千葉市)まで向かう路線であります。

上記の経由地をみても分かるように、和歌山市内のみならず、堺市内から、そして関東側も東京ディズニーリゾートのみならず、横浜や東京都内といった、発着地ともに広範な利用が可能な路線となっています。

また、和歌山バス担当便の一部車両では、片道運賃に1,000円プラスするだけで、広々としたシートを利用できる「プレミアムシート」が設置されているのも特徴で、その様子は高速バスの情報配信メディアの「バスとりっぷ」で紹介されたところです。
和歌山・大阪と神奈川・東京・千葉を結ぶ「サウスウェーブ号」乗車記。快適な3列独立シートや車内設備についてもレポート! | 高速バス・夜行バスの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]
和歌山バス「サウスウェーブ号」の3種のシート比較&車両設備を解説! +1,000円のプレミアムシートは体験してみる価値あり | 高速バス・夜行バスの旅行・観光メディア [バスとりっぷ]


様々な経由地がある中とはいえ、やはり東京ディズニーリゾート向けの路線という性格が強いからでありましょうか、今回東京ディズニーランド及びディズニーシーの休園が延長されたことを受け、また新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、今回4月9日までの運休が発表されたところです。

東京ディズニーランド・ディズニーシーとユニバーサル・スタジオ・ジャパンという、東西の巨大テーマパークが相次いで休園期間を延長しているなか、高速バス側にとっても利用者の回復が見込めず、運休措置は避けられないものでありますが、この「サウスウェーブ」とて例外ではなかった、といえるでしょうか。

繰り返しではありますが、新型コロナウイルス感染症拡大が収まるまでの我慢、恐れがなくなれば積極的に利用しよう、といいたいところですが、ここまで影響が大きいと、新型コロナウイルス感染症の恐れがなくなったとして、事業者側にそれを復活させるだけの経営体力があるのか、さえも心配になってくる次第です。

移動しないことが感染拡大防止に効果があるだけに、交通系の事業者にとっては辛い日々が続くのは本当に心苦しい限りであります。
少しでも応援することができればいいのですが、そういう手立てがあれば、随時ご紹介できればと思っています。



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