このブログでは、鉄道をはじめとした公共交通機関に関係した書籍を、管理人自らが購入し、読み、そして感想を記した記事も、時折アップしています。
今回ご紹介する書籍はこちらです。

![日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制 (中公新書 2588) [ 渋武 容 ]](http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/5883/9784121025883.jpg?_ex=128x128)
日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制 (中公新書 2588) [ 渋武 容 ]
「日本の航空産業」と題された中公新書の書籍であります。
タイトルから分かるように、日本の航空産業について、完成機メーカー、エンジン・装備品メーカー、エアライン、空港、管制、整備といった、航空に関わる様々な産業の現状と課題を幅広く紹介した上で、日本としてこれらの航空産業から何を得ることができるのか、といったところを示したものであります。
著者が「はじめに」で記したように、航空にまつわるこれらの産業が、どのように成り立っているかの、具体的な話が一冊にまとめられた書籍というのは、実はあまりないように思われます。
社会的な関心や趣味者の数の違い、等の要因があるのでしょうが、やはりエアラインや航空機といった、どうしても目に付きやすいところが取り上げられがちですが、一方で、管制や整備といった、航空機が飛んで旅客を運ぶには、欠かせない分野についての、入門書的な内容が記された書籍は、著者の指摘通りなかったように思われます。
著者は、東京大学大学院において、「航空技術・政策・産業特論」という講義に携わっているとのことですが、この講義は、航空に関する産官学の幅広い分野の方々からの話を聞くことで、航空に関する専門性に加え、航空産業を俯瞰して見ることができるという、非常にユニークなものであります。
その人気はやはり高いものがあるようでして、航空宇宙工学専攻の大学院生が約6割であるものの、一方で文系を含めた各分野からも参加があるというもので、他分野の学生が注目するほどの人気講義が、この一冊にまとめられた、と考えると、これまた非常に「買い」な新書であるといえるでしょう。
本書では、YS-11以来の国産の完成機となる「スペースジェット」に割とページが割かれていますが、これは完成機メーカーとして、航空機を世に生み出し、そして飛ばせ続けるためには、非常に高いハードルが求められているわけで、それをクリアしようとしている、まさにその段階である「スペースジェット」は、まさに本書の題材にうってつけ、という意味で、ページが多くあてがわれている、と考えると非常に納得できるものがあります。
本書では、今回の新型コロナウイルス感染症の影響による航空需要の減退には時間的に触れられていないわけですが、そんな時だからこそ、これまでの航空産業の状況を把握し、そして「コロナ後」に航空産業がどのように動いていくのか、を考える上でも為になる一冊であるといえるのではないか、とも思ったりしました。
航空関係に詳しい方には、「釈迦に説法」的な内容も多く含まれているかも知れませんが、航空産業の基本的な姿を学ぶためには、非常に参考になる一冊であると感じ、当ブログの読者の皆様にもお勧めしたいな、と思った次第であります。
【書籍データ】
書籍名:日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制
著者:渋武 容
発行所:中央公論新社(中公新書)
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今回ご紹介する書籍はこちらです。

日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制 (中公新書 2588) [ 渋武 容 ]
「日本の航空産業」と題された中公新書の書籍であります。
タイトルから分かるように、日本の航空産業について、完成機メーカー、エンジン・装備品メーカー、エアライン、空港、管制、整備といった、航空に関わる様々な産業の現状と課題を幅広く紹介した上で、日本としてこれらの航空産業から何を得ることができるのか、といったところを示したものであります。
著者が「はじめに」で記したように、航空にまつわるこれらの産業が、どのように成り立っているかの、具体的な話が一冊にまとめられた書籍というのは、実はあまりないように思われます。
社会的な関心や趣味者の数の違い、等の要因があるのでしょうが、やはりエアラインや航空機といった、どうしても目に付きやすいところが取り上げられがちですが、一方で、管制や整備といった、航空機が飛んで旅客を運ぶには、欠かせない分野についての、入門書的な内容が記された書籍は、著者の指摘通りなかったように思われます。
著者は、東京大学大学院において、「航空技術・政策・産業特論」という講義に携わっているとのことですが、この講義は、航空に関する産官学の幅広い分野の方々からの話を聞くことで、航空に関する専門性に加え、航空産業を俯瞰して見ることができるという、非常にユニークなものであります。
その人気はやはり高いものがあるようでして、航空宇宙工学専攻の大学院生が約6割であるものの、一方で文系を含めた各分野からも参加があるというもので、他分野の学生が注目するほどの人気講義が、この一冊にまとめられた、と考えると、これまた非常に「買い」な新書であるといえるでしょう。
本書では、YS-11以来の国産の完成機となる「スペースジェット」に割とページが割かれていますが、これは完成機メーカーとして、航空機を世に生み出し、そして飛ばせ続けるためには、非常に高いハードルが求められているわけで、それをクリアしようとしている、まさにその段階である「スペースジェット」は、まさに本書の題材にうってつけ、という意味で、ページが多くあてがわれている、と考えると非常に納得できるものがあります。
本書では、今回の新型コロナウイルス感染症の影響による航空需要の減退には時間的に触れられていないわけですが、そんな時だからこそ、これまでの航空産業の状況を把握し、そして「コロナ後」に航空産業がどのように動いていくのか、を考える上でも為になる一冊であるといえるのではないか、とも思ったりしました。
航空関係に詳しい方には、「釈迦に説法」的な内容も多く含まれているかも知れませんが、航空産業の基本的な姿を学ぶためには、非常に参考になる一冊であると感じ、当ブログの読者の皆様にもお勧めしたいな、と思った次第であります。
【書籍データ】
書籍名:日本の航空産業 国産ジェット機開発の意味と進化するエアライン・空港・管制
著者:渋武 容
発行所:中央公論新社(中公新書)
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