福岡・北九州〜東京を結ぶ西日本鉄道(西鉄)の夜行高速バス「はかた号」。
1990年10月の運行開始時、1,000kmを越える日本最長距離の高速バスとして話題になりましたが、その「はかた号」が運行開始30周年を迎え、新型車両を導入することを発表しました。

福岡・北九州〜東京線「はかた号」 運行開始30周年を記念して新型車両を導入します!|西日本鉄道

概要は以下の通りです。

●新型車両運行開始日:
2020年7月1日(水)
(東京発・福岡発とも)

●座席数・座席タイプ:
・プレミアムシート(個室型シート):4席
・ビジネスシート(3列独立シート):18席
計22席

●プレミアムシート概要:
・個室型シート
・機能:
背面マッサージ、電動リクライニング(150度)、電動レッグレスト、座席送風、背面ヒーター
・設備:
専用空気清浄機、USBポート、無料Wi-Fiサービス、ワイヤレス携帯充電器、フットレスト
・イメージ
nishitetsu_hakata_premium
▲プレミアムシート・イメージ
(上記発表資料(http://www.nishitetsu.co.jp/release/2020/20_014.pdf)より引用)

●ビジネスシート概要:
・3列独立シート
・機能:
リクライニング(143度)、レッグレスト
・設備:
無料Wi-Fiサービス、USBポート、フットレスト
・イメージ:
nishitetsu_hakata_business
▲ビジネスシート・イメージ
(上記発表資料(http://www.nishitetsu.co.jp/release/2020/20_014.pdf)より引用)

●車体デザイン:
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▲車体デザイン・イメージ
(上記発表資料(http://www.nishitetsu.co.jp/release/2020/20_014.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭でも記したように、今から30年前の1990年に運行開始した、夜行高速バス「はかた号」。
運行開始当時は西日本鉄道と京王電鉄との共同運行でしたが、その後西鉄の単独運行となった後、北九州市内も経由するようになり、現在の運行形態となっています。

一方車両についても、運行開始当初は後部にサロンが設けられていましたが、その後通常の座席配置の車両が投入されていました。
大きな変化があったのは2009年で2階建て車両二際し、「プレミアムシート」「標準シート」「エコノミーシート」の3クラス制が併せて設けられました。


その後、2014年に導入された車両では、車両は再びスーパーハイデッカーに戻りましたが、プレミアムシートの個室型シートを採用し、独立シートの「ビジネスクラス」と併せて2クラス制となりました。


今回「はかた号」に新たに導入される車両は、「スーパーハイデッカー」「2クラス制」「個室型プレミアムシート」という、先代の2014年導入車両の概要を引き継いだ車両となっています。

この「はかた号」ですが、既に述べた通り、今年で運行開始30周年を迎えます。
一口に30周年といっても、ライバルとなる航空業界ではこの間、規制緩和による新規参入(スカイマーク等)や国内線LCC(ジェットスター、Peach等)の就航、新幹線でもN700系等の導入によるスピードアップが図られてきたなか、30年にも渡り路線を維持してこれたのも、「はかた号」に対する根強い人気の証左なのかも知れません。

走行距離・所要時間とも、現在では全国第2位ではありますが(下記記事参照)、運行開始後30年にも渡る歴史、車内設備のバリエーション等々を併せて考えると、実質的に「日本一の高速バス」ともいえるこの「はかた号」。
今後も様々な環境の変化が考えられますが、それらを乗り越え、引き続き「日本一の高速バス」として君臨し続けることを期待したいニュースでありました。
(参考)
「超長距離夜行バス」5選 日本最長は?「はかた号」しのぐ片道1110km 所要約16時間も | 乗りものニュース



●関連ニュースサイト:
日本最長クラスの夜行高速バス「はかた号」に新型車両 個室型シートは「快適」進化 | 乗りものニュース



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