JR西日本では、山陽新幹線の700系車両で運転する一部の「こだま」について、7号車・8号車を指定席とするとともに、8号車に4室あるコンパートメント(個室)を予約できるようにすることを発表しました。

一部「こだま」号のコンパートメントのご予約を開始:JR西日本

概要は以下の通りです。

●7・8号車を指定席に変更する列車:
【下り】
こだま843号(新大阪7:39発→博多12:24着)
こだま847号(新大阪9:32発→博多14:11着)
こだま849号(新大阪10:32発→博多15:11着)

【上り】
こだま854号(博多13:07発→新大阪18:12着)
こだま856号(博多14:07発→新大阪19:12着)
こだま858号(博多15:07発→新大阪20:12着)


●発売上の注意:
・コンパートメントは、3〜4名での利用の際に予約可能。
・コンパートメントに限り、インターネット列車予約サービス(e5489・EXサービス)、駅の「水殿券売機」では予約不可。JRの主な駅のみどりの窓口、主な旅行会社で購入可


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2000年3月のダイヤ改正でデビューした「ひかりレールスター」こと700系7000番台ですが、この「ひかりレールスター」の売りの一つであったのが、今回ご紹介する「コンパートメント」こと4人用個室でありました。
個室でありながら、4人利用時は指定席特急料金と同額で、他の乗客に気兼ねなく個室が利用できることから、グループ客を中心に一定の人気はあった模様です。

その後、九州新幹線全通に伴い、N700系「さくら」が投入されて以降、700系7000番台は「こだま」運用がメインになったわけですが、現在、この「こだま」運用時には、4人用個室は閉鎖扱いとされています。
現在、700系7000番台の運用のほとんどが「こだま」で、「ひかり」として運用されるのは定期列車で下り1本・上り2本のみと非常に少なくなっており、この4人用個室も利用される機会が非常に少ないものとなっています。

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▲700系7000番台「レールスター」による「こだま」号。
「こだま」運用時は、4人用個室は閉鎖されていました。

しかし今回、新型コロナウイルス感染症の感染防止の観点から、社会的距離を確保する取り組みの一環、というのでしょうか、この「こだま」運用時においても、4人用個室の取扱いを開始することが発表されました。


考えてみれば、「のぞみ」「ひかり」のような速達性を、そこまで求めない利用者層に対して、「こだま」での個室提供は、感染防止の観点からも、このご時世であってもグループで気軽に旅行できるための方策の一つでもあるわけで、逆に言うとこういうご時世だからこそ、これまでほとんど眠っていた(一日3本の「ひかり」運用時のみ稼働)4人用個室が、こういう形で再び日の目を見ようとは、といったところでしょうか。


注意点としては、この4人用個室は、インターネット予約サービス等では購入できず、駅の「みどりの窓口」での購入となります。
昨今、「みどりの窓口」が閉鎖され、代わりに「みどりの券売機」が設置される駅も増えてきているようですが、「みどりの券売機」では4人用個室は取扱いできませんので、十分ご注意下さい。





●関連ブログ:
【JR西日本】山陽新幹線700系レールスター、コンパートメント席の予約復活! | 鉄道プレス
JR西日本、700系のコンパートメントを活用: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
山陽新幹線『こだま号』のコンパートメントが予約可能に - Railway Enjoy Net 鉄道トピックス



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