Osaka Metro(大阪メトロ)の御堂筋線では、既に心斎橋駅と天王寺駅に可動式ホーム柵(ホームドア(※))が設置されていますが、この度同線全駅へのホームドア設置を、2022年3月末に完了する予定であることを発表しました。
(※)大阪メトロの発表資料では「可動式ホーム柵」となっていますが、当記事では一般的な呼称である「ホームドア」で表記しています。

Osaka Metro御堂筋線全駅と四つ橋線大国町駅に可動式ホーム柵を設置します|Osaka Metro

御堂筋線 なかもず駅に可動式ホーム柵を設置します!!|Osaka Metro

概要は以下の通りです。

●ホームドア設置予定:
・御堂筋線:
なかもず駅・・・2020年11月上旬運用開始予定
今後の御堂筋線各駅(心斎橋駅、天王寺駅を除く)と四つ橋線大国町駅の設置時期は、決定次第大阪メトロWebサイトで公表。

●その他路線での設置予定:
・谷町線・・・全26駅で2025年度までに完了
・四つ橋線・・・全11駅で2024年度までに完了
・中央線・・・全14駅で2024年度までに完了
・堺筋線・・・全10駅で2022年度までに完了
(千日前線、長堀鶴見緑地線、今里筋線、ニュートラムは全駅設置済)

●ホームドア導入路線図:
osakametro_routemap_platformdoor
▲上記発表資料(https://subway.osakametro.co.jp/news/news/safety/20200813_nakamozu_homesaku.php?_ga=2.131880591.105446901.1597320029-1026152100.1572088422)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



線路及びホーム上の安全確保という点で効果的なホームドアですが、毎日運行される列車の合間を縫っての設置となることや、特にホーム上の狭小な箇所では、設置スペースの検討も必要なことから、設置には一定の時間がかかるのも確かであります。

大阪メトロでは、千日前線ほか3路線で既にホームドアの設置が完了されていますが、御堂筋線、谷町線といった利用者の多い路線では、一部の駅を除いてまだ設置されていない状況でした。

今回発表があったのは、これら未設置の各路線において、2025年度末までの5年半をかけてホームドア設置を進めるもので、そのうち、利用者の特に多い御堂筋線においては、今から1年半後の2022年3月末までの予定で全駅設置を完了することとしています。

大阪市内の大動脈である御堂筋線で、ホームドア設置が完了すれば、ホーム上からの転落事故が物理的に防げることから、列車運行の安全という意味では、大きな効果が期待できます。

一方で、下記参考記事でご紹介したように、2015年に天王寺駅・心斎橋駅にホームドアを設置した際、ドア操作の時間を確保する観点から停車時間を10秒〜20秒ほど延長するダイヤ改正を行いましたが、ホームドアの全駅設置に伴い、停車時間の延長や、それに伴う列車本数の削減等が実施されるのか、といった点も気になるところです。



ともあれ、ホームドア設置に伴い、より安全な利用環境が整備されることは歓迎ですが、一方でホームドア無しに大阪メトロの車両が駅で撮影できるのもあと数年となりますので、記録を撮るのは早めにしておきたいものであります。


DSC_2164
▲堺筋線・天下茶屋駅に停車中の66系
このように撮影できるのも、あともう少し限りとなりますので、お早めに、といったところですね。



●関連ニュースサイト:
大阪メトロ 中百舌鳥駅 可動式ホーム柵 運用(2020年11月上旬〜) - 鉄道コム
なかもず駅に可動式ホーム柵を設置 その後2025年度までに全133駅へ拡大 大阪メトロ | 乗りものニュース



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