JR西日本では、新型コロナウイルス感染症に伴う利用の低下を踏まえて、在来線特急列車の運転計画見直しを発表しました。

在来線特急、北陸新幹線「つるぎ」 今後の運転計画:JR西日本

このうち、特急「はるか」については、これまで一日あたり32本運転していたところ、当面の間18本(9往復)の運転となります。

9月1日(火)以降の「はるか」は、下記の列車のみの運転となります。

●京都方面→関西空港(京都駅発時刻)
5:45発(1号)・6:21発(3号)・7:13発(7号)・8:17発(11号)・9:30発(15号)・17:30発(47号)・18:30発(51号)・19:30発(55号)・20:30発(59号)

●関西空港→京都方面(関西空港発時刻)
6:30(6:41)発(2号)・7:27(7:41)発(4号)・8:45(8:43)発(8号)・9:46発(12号)・17:46(17:44)発(44号)・18:46発(48号)・19:46発(52号)・20:46発(56号)・22:16発(60号)
(カッコ内は土休日の発車時刻)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



新型コロナウイルス感染症の影響により、鉄道利用が大幅に低下していますが、特に国際空港へのアクセスに関しては、国際線がほぼ全面運休状態となっているなか、非常に厳しい利用状況となっています。

今回ご紹介した「はるか」については、所定では1日60本(30往復)運転されていたところを、去る4月24日からその半数程度となる28本を運休し、32本(16往復)の運転とされていました。


しかし、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化し、国際線利用も全く戻らないなか、足元では新型コロナウイルス感染者数も増えてきていることもあって、旅行等の外出に再びブレーキがかかってきた状況の中、特に関西空港アクセスについては早々の回復はもはや絶望的であろう、ということで、朝・夕の時間帯を除き「はるか」全面運休という、大幅な運転計画見直しが実施されました。


昨年の今頃は、大量の外国人旅行者を乗せて「はるか」が往来し、従来の6両編成では輸送力が不足する見込みの元、増結用車両として271系を投入する状況であったものが、わずか一年で2/3の列車を運休せざるを得ない状況になるとは、果たして誰が想像できたでありましょうか。


その271系についても、2020年3月のダイヤ改正で「はるか」9両編成化で営業運転開始したものの、わずか半月後の4月1日には早速6両化に戻されたことにより、それ以降271系自体が営業運転に就くことがないまま、間もなく投入半年を迎えようとしています。


私自身も、下記記事で営業運転開始3日目の3月16日に、271系に乗車したのですが、それ以降乗車することが事実上不可能となっております。

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▲関西空港駅で撮影した271系「はるか」。
この写真の通り、9両編成が復活するのはいつの日になることでしょうか・・・


一方、朝夕のみ辛うじて残っているのは、関空アクセスというよりもむしろ、京都〜新大阪〜天王寺〜日根野での通勤・通学時間帯における着席サービスの提供という目的であると言えるでしょう。
ただ、通勤・通学需要も新型コロナウイルス感染症以前の水準より低い状況であることからか、これらの時間帯についても半数程度の運行となっています。

もはや、いつ「国際空港アクセス特急」という本来の姿を取り戻すことができるのか、まったく目処の立たない「はるか」であることを象徴せざるを得ない、今回の運転計画見直しであります。

その原因となる相手が感染症であるだけに、例えばワクチンの開発・接種ができれば元通りの生活に戻れそうなのですが、それとて相当先のこととも思えるだけに、しばらくは「はるか」については非常に少ない本数での運転を余儀なくされるのかな、とも感じたニュースでありました。



●関連ニュースサイト:
JR西日本「はるか」昼間の列車なくなる - 9/1から減便、1日18本に | マイナビニュース



●関連ブログ:
【JR西日本】空港特急「はるか」、昼間運転を9月から取りやめへ | 鉄道プレス
Msykの業務(鉄道)日誌:「はるか」がさらに減便へ



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