泉北高速鉄道では、同社の5000系車両の第1編成が登場してから、今年10月で30周年を迎えますが、これを記念して5000系車両に記念ヘッドマークを掲出することを発表しました。

5000系登場30周年記念ヘッドマークを掲出して運行します|お知らせ|泉北高速鉄道

概要は以下の通りです。

●掲出期間:
2020年10月1日(木)〜2021年1月31日(日)
※掲出作業の関係上、掲出期間は前後する場合あり。

●掲出車両:
5000系の全編成(計5編成)

●デザイン:
・中百舌鳥側正面:
srw_5000_30th_1


・和泉中央側正面:
srw_5000_30th_2


(いずれも上記発表資料(http://www.semboku.jp/cat_news/10268/)より引用)

●その他:
5000系登場30周年記念グッズの発売も予定。
詳細は決定次第案内あり



その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



泉北高速鉄道では、開業当初に導入された100系と、その後導入された3000系は、いずれも相互直通運転を実施している南海電鉄の車両を基本としたものとなっていました。

しかし、1990年(平成2年)に導入された5000系は、これまでの南海電鉄の車両とは大きく異なる、オリジナル設計の車両としてデビューしました。

前面非貫通の8両固定編成、白地と青帯の斬新な車体カラー、車内に入ると当時はまだ珍しかったドア上の電光掲示板にドア開閉時のチャイム装置・・・
何から何まで、これまで南海電鉄や泉北高速鉄道で運行されていた車両とは全く違う、異次元の車両が走るようになってしまった。
・・・当時泉北高速鉄道沿線に住んでいた私にとっては、それくらいの衝撃を受けた車両でありました。


デビュー当初は、泉北高速鉄道線内(中百舌鳥〜光明池)での運用に限定されていましたが、導入2年後の1992年からは、南海高野線との相互直通運転の運用にも充当され、なんば駅や堺東駅などで、南海電鉄の車両に混じって、ひときわ特徴的な5000系の姿を目にすることができるようになりました。

当時(1992年)、泉ケ丘の自宅から堺東の高校へ通っていた時分には、この5000系がやってくると、非常にラッキーに感じた次第でありました。

その後、この5000系は5編成で導入は終了し、その後の増備は7000系・7020系にバトンタッチされましたが、白地・青帯の塗色などは、これらの車両にも引き継がれていることを考えると、その影響は大きかったといえるでしょう。

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▲泉北高速鉄道5000系
(栂・美木多駅)

5000系で忘れてはならないのは「ハッピーベアル」でありましょう。
1999年(平成11年)に、泉ヶ丘駅前に開館した大阪府立大型児童館「ビッグバン」の開館を記念して、5000系に特別塗装が施されたのが、この「ハッピーベアル」でありました。
それ以降ラッピング車両としては異例の18年間という長きに渡り運行されてきましたが、2017年(平成29年)10月に惜しまれつつ運行を終了したのは、まだ記憶に新しいところです。



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▲難波駅に入線する「ハッピーベアル」5000系(2017年9月撮影)

現在、5000系のうち1編成には、沿線の大学である桃山学院大学等の合同ラッピングが施されており、こちらはまた各車両ごと大学のスクールカラーを施した車両となっており、これまた沿線で注目を集める塗色となっています。
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▲桃山学院大学等合同ラッピング編成
(我孫子前〜浅香)


これまでの南海電鉄との類似仕様である車両から脱却し、同社の新しい時代を切り開いた、と言っても過言ではないこの5000系が登場して、もう30年というのも、時の流れを感じる次第ですが、その30年を記念してヘッドマークが掲出されるとは、上述のような本系式に対する思い入れのある私にとっても、非常に嬉しく感じます。

加えて、「30周年記念グッズ」の発売も予定されているとのことですので、これも是非チェックしておきたい次第であります。
勿論、30周年記念ヘッドマークを掲出した姿も、しっかり記録しておきたいと感じた次第であります。



●関連ニュースサイト:
泉北高速 5000系30周年記念ヘッドマーク 掲出(2020年10月1日〜) - 鉄道コム



●関連ブログ:
【泉北高速鉄道】5000系登場30周年!記念ヘッドマークを取付 | 鉄道プレス



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