JR西日本では、新快速の一部列車に有料座席サービス「Aシート」を導入しています。
このAシートは、空席がある場合に車内で乗車整理券(500円)を購入して利用できる「定員制」となっており、事前の予約はできないこととなっています。

この度、この「Aシート」に、期間限定で指定席を導入することが発表されました。

有料座席サービス 新快速「Aシート」に期間限定で指定席を設置します:JR西日本

概要は以下の通りです。

●Aシート指定席を設置する期間:
2020年12月1日(火)〜2021年2月28日(日)

●指定席の座席数:
各列車の9号車1〜3番の、各A〜D席(全12席)

●指定席券の料金:
840円
ネット割引「e5489」限定で、600円で利用可能なチケットレス商品を発売

●指定席券の発売:
2020年12月1日(火)から12月19日(土)の列車については、2020年11月20日(金)の午前5時 30 分より発売開始。
2020年12月20日(日)以降の列車については、運転日 1 か月前の午前10時から発売します。

●購入方法:
ネット予約「e5489」又は駅の「みどりの券売機」等で事前に指定席券を購入

●その他:
引き続き定員制の座席も設置(定員制座席の定員は46名から34名に減少)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2019年3月のダイヤ改正から、一日2往復ではありますが、新快速に導入された有料座席サービス「Aシート」。
【JR西日本】新快速に有料座席サービス「Aシート」導入を発表(2019年春) : 阪和線の沿線から

元より着席ニーズの高い新快速に設けられたサービスということもあってか、ごく限られた列車にしか設定されていないのにも関わらず、割と好調な利用状況が続いているようであります。
(参考)
ひょうご経済+|経済|新快速の有料座席Aシート 一部で事前予約可能に
上記神戸新聞の記事では、「コロナ前はラッシュ時で9割、昼間も約6割が埋まるほど高い人気を誇っていた」(上記記事より引用)とのことです。

ただ、この「Aシート」では、事前予約なしの定員制を導入していることもあり、実際に乗ってみるまで座れるかどうかが分からない、という点も改善点として指摘されているようであります。
勿論、そのことはJR西日本とて承知の上であったかと思いますが、今回期間限定で「指定席」が導入されることとなりました。

指定席は、現在の「Aシート」46席のうち、12席に設けられることとなっており、従来の定員制も存続されることとなっています。

料金は840円と、現在の乗車整理券に340円プラスとなり、若干の割高感はありそうで、この点についての意見も多く見られたように感じました。
ただ、e5489限定のチケットレス商品を利用すると、プラス100円の600円で利用可能となることから、e5489利用前提でみれば、そこまでの割高感はない料金設定なのかな、と感じました。


この「Aシート」ですが、昨年3月のサービス開始以降、一日2往復での運行が続いています。
15分ヘッドという本数の多さに加え、敦賀から播州赤穂までをカバーする運行区間の広さもあり、有料着席ニーズは高いと考えられる一方、持続的なサービス提供をどのようにすべきか、試行錯誤の日々が続いているように感じています。

今回の「指定席」導入も、そういった試行錯誤の一つとも感じられ、期間限定で指定席を導入し、そこで現れた課題点を踏まえて、本格的なサービス開始時の姿を検討していこう、と考えているのかな、とも感じました。


ともあれ、「新快速」に号数が振られた指定席券は、一度は手にしてみたいな、とも思っているのですが、折角指定券を購入するのであれば、実際に乗ってみたいとも思いますので、その際には当ブログでご紹介できればと思っています。




●関連ニュースサイト:
新快速の「Aシート」に指定席 12月から期間限定で設定 事前の座席確保可能に JR西日本 | 乗りものニュース
新快速の有料座席に指定席…『Aシート』の12席分、12月から期間限定 | レスポンス(Response.jp)
新快速「Aシート」に期間限定で指定席設置、「e5489」ならチケットレスでお安く | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル



●関連ブログ:
【JR西日本】有料座席サービス 新快速「Aシート」に期間限定で指定席を設置 - kqtrain.net(京浜急行)



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