JR西日本とOsaka Metro(大阪メトロ)では、両社を1枚の定期券で利用できる「ICOCA連絡定期券」を発売することを発表しました。

Osaka MetroとJR西日本のICOCA連絡定期券の発売 :JR西日本
Osaka MetroとJRが1枚のICOCA定期券で乗車可能になります。「Osaka MetroとJR西日本のICOCA連絡定期券の発売について」|Osaka Metro

概要は以下の通りです。

●発売開始日:
2020年12月8日(火)
(発売開始日前の事前販売は無し)

●発売範囲:
大阪メトロ全線とJR西日本の京阪神エリアの一部(下図参照)
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▲大阪メトロ・JR西日本のICOCA連絡定期券発売範囲
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201109_00_ICOCAteiki.pdf)より引用)

(※)
「大阪メトロ〜JR西日本〜大阪メトロ」「JR西日本〜大阪メトロ〜JR西日本」となる定期券の発売は無し

●発売対象のICカード:
「ICOCA」「SMART ICOCA」
(※)磁気の連絡定期券の発売は無し
(※)「KIPS ICOCA」及び印字できない「記念デザインICOCA」での取り扱いは無し
(※)「SMART ICOCA」はJR西日本のみで取り扱い

●券面イメージ:
jrw_osakametro_pass_image
▲券面イメージ
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/201109_00_ICOCAteiki.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



恥ずかしい話、私も実は気づいていなかったのですが、JR西日本と大阪メトロとの連絡定期券は、現在のところ発売されておらず、これら両社を定期券で乗り継ぐ場合は、別々に定期券を購入する、あるいは大阪メトロを「PiTaPaマイスタイル」で利用する等、いずれにせよ2枚ICカードを併用する必要がありました。

今回発表されたJR西日本と大阪メトロとの連絡定期券を見ますと、まず特徴として接続駅の多さが挙げられます。

既に発売されている大阪メトロと他社との連絡定期券では、接続駅毎に発売エリアが定められています。
【参考】
地下鉄・私鉄 連絡定期券|Osaka Metro

しかし、今回発売されるJR西日本との連絡定期券では、接続駅が他社に比べて非常に多く(JR西日本19駅、大阪メトロ20駅)、これらの接続駅ごとに発売範囲を定めるのは複雑を極めることもあってでしょうか、他社とは違って接続駅にかかわらず発売範囲が同一となっています。

その代わりといいましょうか、JR西日本側での発売範囲は思いのほか狭く、例えば大和路線ではJR難波〜王寺間、JR神戸線は大阪〜舞子間、そして阪和線では天王寺〜日根野間及び鳳〜東羽衣間となっています。

そのため、私の最寄り駅である和泉鳥取を含めた阪和線・長滝〜和歌山間、関西空港線・りんくうタウン〜関西空港間、そして大和路線法隆寺〜奈良〜加茂間などでは、今回の連絡定期券の発売範囲から外れていることに注意が必要です。

接続駅が多いことから、発売パターンがただでさえ多くなる訳ですから、発売範囲については一定の限度が必要でしょうが、日根野よりも南の各駅が対象外というのは、意外に感じた次第です。

とはいえ、発売範囲内のJR線各駅から大阪メトロを利用されている場合は、定期券が1枚になるメリットは大きいと思いますので、次回定期券更新時には連絡定期券にしてみてはいかがでしょうか。




●関連ニュースサイト:
JR西日本と大阪メトロ 1枚のICOCA定期券で利用可能に ただし区間に制限も | 乗りものニュース
ICOCA連絡定期券の発売範囲拡大。JR西・近鉄・京阪・大阪メトロ - Impress Watch
「大阪メトロ」とJR西日本、1枚で乗車可能「ICOCA連絡定期券」発売 | マイナビニュース



●関連ブログ:
【JRとメトロが1枚に】JR西日本との連絡ICOCA定期券を発売開始 | Osaka-Subway.com
Osaka MetroとJR西日本連絡定期登場 - hito’s blog



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