和歌山電鐵では、新型コロナウイルスによる影響が長期化するなか、地域住民の移動手段を確保し、路線の維持・継続を通じて地域の活性化の一助とするため、和歌山県、和歌山市及び紀の川市からの支援を活用し、需要回復キャンペーンとして「こどもと乗り放題きっぷ」を発売することを発表しました。

《需要回復キャンペーン》「こどもと乗り放題きっぷ」11/13から発売開始

概要は以下の通りです。

●発売期間:
2020年11月13日(金)〜2021年3月21日(日)
(予讃上限に達し次第、予告なく終了の場合あり)

●利用期間:
2021年3月21日(日)まで

●発売額:
1枚300円
「おとな1人」「こども(小学生と乳幼児)1人」で利用可能な1日乗り放題の乗車券

●割引率:
75%割引
(通常の1日乗車券の場合、大人800円+小児400円=1,200円)

●発売場所:
和歌山駅9番ホーム窓口、伊太祈曽駅窓口、貴志駅及び電車内

●利用条件:
「おとな1人」と「こども〈小学生と乳・幼児(0歳〜6歳以下の未就学児)1人」が同一区間を同伴して乗車する場合にのみ有効
※同伴での乗車が確認できない場合、単独で乗車した場合は、通常の「普通運賃」が必要。
※本券1枚につき、同伴する幼児は4人まで無賃。5人目からは別途、小児運賃が必要。

●きっぷポスター:
wakayama_ec_withchild_ticket
(上記発表資料(https://www.wakayama-dentetsu.co.jp/2020/11/11/kodomo_to_kippu/)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



新型コロナウイルス感染症の影響で、大手・中小問わず鉄道事業者は大きな影響を被っていますが、ここ和歌山電鐵とて例外ではありません。

また、和歌山電鐵では、コロナ前はニタマ・よんたまや、駅長たまをモチーフとした貴志駅を訪問する訪日外国人旅行者でも賑わっていたのが、海外からの旅行者がほぼ全滅したことから、更に苦しい経営を強いられています。

路線存続の危機、ともいえる今回のコロナ禍でありますが、今回和歌山電鐵では、和歌山県、和歌山市及び紀の川市の沿線自治体からの支援を受け、親子づれに非常におトクなきっぷを発売することとなりました。

大人1人と子供1人、2人合わせて300円で、貴志川線が全線1日乗り放題という、これまでに見たことのない割引率(75%)のきっぷであります。
ここまで安くなると、もはや隣の駅まで往復するだけでも十分元が取れるレベルですので、この機会に是非、親子連れ等で貴志川線を訪問していただきたいと思います。

勿論、これだけの破格の割引率のきっぷですから条件もあり、大人と子供が同一区間を同伴して乗車する場合のみに有効です。
そのため、1名での利用であったり等、同伴での乗車が確認できない場合には、通常の普通運賃となりますので、注意が必要です。

逆に言えば、大人と子供が同伴していれば、これだけ破格の割引率で一日貴志川線が乗り放題なわけですから、日頃はなかなか貴志川線に乗る機会のない方にとっては、まさに乗車のチャンスではないかと思われます。


貴志川線には、「いちご電車」「おもちゃ電車」「たま電車」「うめ星電車」と、多彩なデザイン電車が走っていますので、これらを乗り比べたり、伊太祁曽神社や四季の里公園など、沿線の見どころへこれを機会に訪問して見るのもいいかと思います。

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▲和歌山電鐵「うめ星電車」

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▲和歌山電鐵「いちご電車」


ともあれ、新型コロナウイルス感染症の影響で苦しい状況の和歌山電鐵でありますので、沿線外は勿論、沿線の住民の方々も、改めて貴志川線を利用して、見つめ直してみる機会なのではないか、と思ったりしたニュースでありました。



●関連ニュースサイト:
和歌山電鐵 子どもと乗り放題きっぷ 発売(2020年11月13日〜) - 鉄道コム




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