このブログでは、毎月発売される鉄道雑誌のうち、気になる特集があれば実際に購入して、その内容を紹介しています。

先月発売された鉄道雑誌の中で、今回ご紹介したいのはこちらです。

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鉄道ピクトリアル 2021年 02月号 [雑誌]
鉄道ピクトリアル 2021年 02月号 [雑誌]

鉄道ピクトリアル2021年2月号、特集は「京阪電気鉄道5000系」です。

京阪電気鉄道(京阪)5000系は当時、逼迫するラッシュ時の混雑緩和・遅延防止の切り札として、今から丁度50年前の1970年に登場した車両です。
その特徴は何と言っても、ラッシュ時の乗降をスムーズに行うため、ラッシュ時には5扉を使用する一方、ラッシュ時以外は着席定員を増やすためにそのうちの2扉を閉め切りにし、天井から座席を下降させて使用するという、そのユニークな構造にありました。

5000系は導入当初から、ラッシュ時の混雑緩和、遅延防止に大いに効果を発揮し、最終的に7編成が投入され、高度経済成長期に増え続ける輸送需要に対応してきました。

一方、高度経済成長期以降は、少子高齢化や沿線の産業構造の変化、はたまた他路線の整備が進み、混雑が年々緩和してきたことから、この1月末のダイヤ改正で、5000系の特徴であった5扉の運用が終了することが、既に発表されています。


また、この5000系自体も、京阪線においてホームドア設置の推進において、ドアの位置が異なる5000系については前倒しで置き換えを実施することが発表されています。


まもなくすると、特徴的な5扉での運用が見られなくなることに加え、そう遠くないうちにその活躍自体が見られなくなる5000系について、今回の鉄道ピクトリアルでは、その登場の経緯、全編成の概要及び改造履歴、運用の変遷など、まさにこれ1冊で京阪5000系のことが網羅できる、非常に濃い内容となっています。

また、この京阪5000系が嚆矢となった、いわゆる「多扉車」についての他社の事例についても紹介しています。
「ラッシュ時のスムーズな乗降」のために投入された多扉車ですから、他社で投入されたのは、全て首都圏の事業者でありましたが、現在は既に全て引退し、現在は再びこの京阪5000系が唯一の多扉車として活躍している、その流れも本誌で確かめることができます。


全編成引退はしばらく先ではあるものの、その一番の特徴である5扉での運用が、今月末に終了が近づいた5000系。
登場後50年間、ラッシュ時の混雑緩和に貢献してきたその足取りを、今一度確かめるにはもってこいの特集だなと感じた次第です。




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