徳島県と高知県にまたがる第三セクター鉄道・阿佐海岸鉄道では、今年度末を予定としてデュアル・モード・ヴィークル(DMV)の運行開始時期について、スケジュールの変更を発表しました。

DMV運行開始に向けたスケジュールの変更について | 阿佐海岸鉄道

概要は以下の通りです。

●変更の概要:
2020年度ないの運行開始を目標に準備を進めてきたが、下記要因により2021年東京オリンピック・パラリンピックまでに、安全に運航開始ができるように準備を進める。

●スケジュール変更の要因:
・新型コロナウイルスの影響により、関係機関との協議ができない時期があった。
・世界初のDMV本格運行に向けて、マニュアル作りやDMV保安運転システムの初の設置など、関係者においてもこれまで経験したことのない作業であったことから、想定以上に協議に時間を要している。
・世界初のDMV本格運行となるため、試験項目の充実や更なる安全対策を追加したことから、安全性の確保に要する時間が延びた

●今後のスケジュール:
asakaigan_dmv_postpone
(上記発表資料(http://asatetu.com/wp-content/uploads/2021/01/運行開始スケジュール変更について.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



下記記事でご紹介したように、阿佐海岸鉄道のDMV運行開始に向けた工事のため、JR四国の牟岐線・牟岐〜海部間では、昨年7月18日からバス代行輸送を実施しており、また阿佐海岸鉄道でも昨年12月1日から全線で運休を行い、バス代行輸送を行っています。


このように、今年度末のDMV運行開始に向けて着々と準備が進んでいるように見えていたのですが、新型コロナウイルス感染症の影響や、また初めてのDMV営業運転に向けて、想定以上に時間がかかっていることから、今回運行開始スケジュールの変更が発表されました。

変更後のスケジュールでは、東京オリンピック・パラリンピックまでに運行を開始することとなっており、予定通り開催されることとなれば、今年7月頃の開業が予定されています。

4ヶ月程度の遅れとなるわけですが、ともあれ「世界初の本格運行」となるわけなので、何かと想定どおりに進まないものでありますが、着実に準備を進めていっていただけれれば、と思った次第です。

7月の開業となれば、新型コロナウイルス感染症の影響も少しは収まっているかも知れませんので、そういうことも期待しながら、開業を待ちたいな、と思ったニュースでありました。



●関連ニュースサイト:
阿佐海岸鉄道 2020年度内のDMV運行開始を断念 東京オリ・パラめどへ変更 | 乗りものニュース
阿佐海岸鉄道、DMV導入スケジュール変更 2021年東京オリ・パラまでに安全運行開始目指す | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
阿佐海岸鉄道、DMV導入を延期。東京オリ・パラまでの運行開始目指す - トラベル Watch
阿佐海岸鉄道、DMV営業運転開始時期を2021年夏に延期 - 鉄道コム



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