東京商工リサーチのWebサイトによれば、大阪府堺市に本社を置くバス会社「あじさい観光」は、1月6日までに事業を停止し、破産手続きを開始したことが報じられていました。
負債総額は約5億円とのことです。

あじさい観光(株) : 東京商工リサーチ 〜「新型コロナウイルス」関連破たん〜

上記Webサイトによると、あじさい観光は、貸切バスのほか、大阪と白浜、東京、千葉を結ぶ高速乗合バスを運行し、2019年9月期には売上高約5億9,000万円を計上していました。
しかし、2020年に入り新型コロナウイルス感染拡大の影響で訪日外国人の入国が制限されるとともに、その後の旅行自粛の影響で売上が急激に低下。
この間、資産処分・経費削減・各種助成金を利用しながらの営業を続けていたのですが、新型コロナウイルスの収束が見通せない中、資金繰りが限界に達し、今回破産申請に至ったとのことです。



あじさい観光バスについては、当ブログでも下記記事でりんくうタウン発着の夜行高速バスの運行という観点でご紹介していました。


地元エリアである「りんくうタウン駅前」を発着する関東方面の夜行高速バスということで、前後の時間を有効に活用できる環境であることから、機会があれば一度乗車してみたい、と思っていました。

しかし、新型コロナウイルス感染症の影響で、路線どころか会社自体が消滅してしまうという、恐れていた事態が間近で起こってしまいました。

今回の新型コロナウイルス感染症では、感染予防の観点からとにかく人の動きが大幅に制限されてしまっており、鉄道、バス、航空と、モードを問わず苦境に追いやられている状況です。
その中でも、高速路線バスとして定期便を運行していた事業者が破産するというのは、聞いた限りでは恐らく初めての事例ではないかと思います。

それだけ、今回の感染症が与えた経済活動への影響の大きさを否が応でも実感せざるを得ないニュースだと感じています。


足下の新型コロナウイルス感染症の感染状況をみると、残念ながらこのような事例は、今後も発生してくるかも知れません。
それを少しでも収めるためには、我々一人一人が正しい感染症対策を実施しながら、必要以上に忌避ことなく公共交通機関を利用することではないかと思っています。

公共交通機関を利用すること自体に感染症拡大のエビデンスがあるわけではなく、むしろ「移動した先」での行動が、感染症拡大を起こしている状況を鑑みると、こういったバス事業者が経済的な死を突きつけられるのは、何ともやりようのない気持ちであります。

とはいっても、しばらくは、個人個人が地道に感染症対策を実施していくしかないのかな、と思いつつ、一度は利用してみたかった路線がこういう形で終焉を迎えてしまったことに、少なからずショックを受けた次第であります。




●関連ニュースサイト:
あじさい観光、事業停止 負債総額約5億円、東京商工リサーチ調査 - TRAICY(トライシー)
「新型コロナ」関連破たん 旅客向けバス運行のあじさい観光(株)が破産申請へ (2021年1月8日) - エキサイトニュース



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