茨城県の勝田〜阿字ヶ浦(あじがうら)を結ぶ第三セクター鉄道・ひたちなか海浜鉄道では、現在の阿字ヶ浦駅から先の沿線について、この度国土交通大臣より許可を受けたことを発表しました。

湊線延伸の事業許可取得について | ひたちなか海浜鉄道株式会社
報道発表資料:ひたちなか海浜鉄道(株)湊線の第一種鉄道事業許可について - 国土交通省

概要は以下の通りです。

●申請区間:
阿字ヶ浦〜新駅2(3.1km)

●駅数:
2駅

●事業費:
約78億円

●開業予定時期:
2024年度(令和6年度)

●路線図:
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▲上記国土交通省発表資料(https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001382741.pdf)より引用


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



ひたちなか海浜鉄道は、かつての茨城交通湊線を引き継ぎ、2008年4月に運行を開始した第三セクター鉄道であります。
ひたちなか市内の、JR常磐線の乗換駅でもある主要ターミナルである勝田駅と、中心街の一つである那珂湊を結ぶ路線でもあることから、もとより利用者は決して少なくありませんでしたが、ひたちなか海浜鉄道移管後、公募社長等のアイデアによる沿線・沿線外含めた利用促進策により、近年は堅調に利用者を維持している路線でもあります。

その湊線の終点、阿字ヶ浦駅の少し先には、年間200万人が訪問する「国営ひたち海浜公園」があり、この湊線も海浜公園での大規模イベント等の際には阿字ヶ浦駅からのシャトルバス対応等で、そのアクセスの一端を担っていました。

湊線の延伸に関しては、遡ること2013年に、下記の記事で「路線延伸の可能性」について触れた記事を当ブログでご紹介しました。


この時は、新駅(後に「高田の鉄橋駅」に決定)の話題と合わせてご紹介し、新駅については実現の見込みがある一方、延伸については需要見込みを調査の上、慎重に判断していく姿勢を、当時の市長は示していました。

個人的には、利用促進に積極的で、かつ実績を残してきた湊線の延伸は楽しみである一方、多額の投資にもなることから、実現に向けて地域での合意が本当に得られるかどうか、気になるところでもありました。


そんな記事を記してから、およそ8年経ち、今回湊線の延伸の認可が得られたというのは、個人的にも感慨深いものであります。

この湊線には、今から10年前の2010年9月に訪問し、その際阿字ヶ浦駅まで乗り通しました。


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▲阿字ヶ浦駅で発車待ちをするキハ3710形

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▲同、ホーム終端部を望む写真。
ここから先、延伸することになるとは、訪問した当時は思いもしませんでした。


延伸開業はこれから約4年後の、2024年度(令和6年度)を予定しているとのことです。
延伸後は、ひたち海浜公園へのアクセスが、これまでの自家用車やバスだけでなく、湊線も利用可能になることから、より多くの訪問客を効率良く輸送できるほか、終端駅にには交通ターミナル機能を整備し、湊線とバス等との接続を図ることで、交流人口の増加や、湊線を含めた公共交通機関の利用促進が、更に繋がることが期待できます。


事業許可にともない、延伸予定時期など、具体的な姿が見えてきたこの延伸事業。
私自身は既に完乗している湊線の再訪が今から楽しみでもありますし、今後の事業進捗の状況も、折をみてご紹介できれば、と思ったニュースでありました。



●関連ニュースサイト:
ひたちなか海浜鉄道 阿字ヶ浦から2駅延伸へ 2024年春開業予定 | 乗りものニュース
ひたちなか海浜鉄道湊線、2024年春に延伸へ - 鉄道コム
国交省、ひたちなか海浜鉄道の延伸事業を許可 - 2024年春開業予定 | マイナビニュース



●関連ブログ:
【ひたちなか海浜鉄道】湊線延伸の事業許可取得 - kqtrain.net(京浜急行)



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