和歌山バスでは、昨年からの新型コロナウイルス感染症の影響で利用者数が大きく減少していることを踏まえ、特に利用者が減少している休日を中心に便数を削減するダイヤ改正を実施することを発表しました。

ダイヤ改正を行います(1月30日実施) | 和歌山バス株式会社

概要は以下の通りです。

【実施日】
2021年1月30日(土)

【改正概要】
●平日:
一部の路線で最終便を繰り上げ。

●土曜:
一部の路線で最終便を繰り上げるほか、終日減便し、全運行便数の約6%を減便。

●休日:
一部の路線で始発を遅らせ、最終便を繰り上げるほか、終日減便を実施。
全運行本数の約24%を減便



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲夜のJR和歌山駅に停車中の和歌山バス。
休日を中心に減便が実施されますが、平日も深夜時間帯の削減が実施されます。

新型コロナウイルス感染症の収束が見えない中、観光客はもとより沿線住民の外出機会も減少している中、路線バスについても各地で減便が行われている状況のもと、ここ和歌山バスでも減便主体のダイヤ改正が実施されることとなりました。

概要に記したとおり、特に休日(日・祝日)は全体の1/4に相当する約24%の減便が実施されることとなります。
減便される系統の中には、JR和歌山駅、南海和歌山市駅発の系統も含まれており、同時に最終バスの時刻も大きく繰り上がっています。
一例を挙げると以下の通りです。

【平日】
・南海和歌山市駅→和歌浦口
(改正前)23:14→(改正後)22:49(▲25分)

・JR和歌山駅→和歌浦口
(改正前)23:27→(改正後)22:42(▲45分)

・和歌浦口→JR和歌山駅
(改正前)22:56→(改正後)21:56(▲60分)



【土曜日】
・南海和歌山市駅→和歌浦口
(改正前)23:14→(改正後)22:28(▲46分)

・JR和歌山駅→和歌浦口
(改正前)22:59→(改正後)22:39(▲20分)


【休日(日曜・祝日)】
・南海和歌山市駅→JR和歌山駅
(改正前)21:10発→(改正後)20:00発(▲70分)

・南海和歌山市駅→和歌浦口
(改正前)23:14→(改正後)21:28(▲106分)

・JR和歌山駅→和歌浦口
(改正前)22:59→(改正後)21:46(▲73分)

・和歌浦口→JR和歌山駅
(改正前)21:35→(改正後)20:52(▲43分)



特に利用者が減少している休日の、最終バスの繰り上げ時間がかなり大きいのが特徴的ですが、平日でもJR和歌山駅、南海和歌山駅を発着する主要系統でも大幅な最終バスの繰り上げが実施されることとなっています。

この中には、下記記事でご紹介した、2019年4月ダイヤ改正で設定されたJR和歌山駅23時台の和歌浦口行き、及びその送り込みともなる和歌浦口発JR和歌山駅行き(いずれも25系統)も削減されています。


2019年4月のダイヤ改正では、この25系統では約40分の最終バス繰り下げが実施され、深夜帯の帰宅も便利になりましたが、今回のダイヤ改正では一変、60分の繰り上げとなります。

この系統は、和歌山市内の利用者はもとより、日赤和歌山医療センター(日赤医療センター前)、和歌山県庁(県庁前)、和歌山市役所(市役所前)、和歌山地方合同庁舎(公園前または三木町新通)といった、公的機関が集積しており、これらの機関の職員の通勤にも利用されている系統であります。
今回のダイヤ改正で平日にも大幅な減便が実施されることから、これらの機関の職員にとっても、残業しているうちに最終バスを逃してしまい、タクシーでJR和歌山駅まで向かわないと行けない羽目にもなり得るだけに、注意が必要と思われます。


ともあれ、このブログで和歌山バスのダイヤ改正は毎回取り上げていますが、恐らくこれまでで最大規模の削減となる改正になると思われます。
願わくば、新型コロナウイルス感染症の影響が収束し、今回減便した各路線で少しでも便数の復活があればよいのですが、果たして今後どうなっていくのか注目しておきたいと思います。




●関連ブログ:
wap ONLINE:ニタマはウルトラ駅長へ!&硬券販売+和歌山バス1月30日ダイヤ改正で減便へ



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