下記記事でご紹介したように、JR西日本では、同社管内等が乗り放題となる、おとな1名から利用できる「JR西日本 どこでもきっぷ」「JR西日本 関西どこでもきっぷ」の発売を発表していました。



しかし昨日(4月12日)、新型コロナウイルス感染症の感染急拡大や、まん延防止等重点措置の適用エリアの拡大等を踏まえ、これらの乗り放題きっぷの発売を当分の間、見合わせることとしました。

乗り放題きっぷの発売見合わせについて(「JR西日本どこでもきっぷ」「JR西日本関西どこでもきっぷ」「西なびグリーンパス」):JR西日本


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



上記発表記事をご紹介した際にも触れたように、この「どこでもきっぷ」は、JR西日本の乗り放題きっぷにありがちな、「2人以上同時使用」という条件が課されておらず、おとな1名から利用できるということで、画期的でもあり、またそれだけ同社を取り巻く状況が厳しいこともでもありました。

乗り放題きっぷであっても、当面の間の利用者と収入の確保が可能という判断から商品化されたものと考えられますが、まん延防止等重点措置のエリアが拡大したことも踏まえて、当分の間発売が見合わされることとなりました。


もとより、1名で鉄道を黙って利用する分には、新型コロナウイルス感染症の感染や、その拡大のリスクは低いものと思われるだけに、今回の措置で落胆したのは、楽しみにしていた利用者は勿論、当のJR西日本でもあったかかと思います。

一方で、列車内でのクラスター発生の事例は無い一方で、乗り放題きっぷで旅行需要を喚起することについて、感染を拡大させるといった意見もあったのか、今回発売見合わせとなりました。


個人的には、上述のとおり1名での旅行は、まずもって感染リスクが低い行為と思えるので、発売見合わせといった極端な方策を取る必要があったのか、若干疑問は残ります。
一方で、感染症拡大の抑制のためには、人の動きを抑制する必要がある、という意見もあり、JR西日本としては苦渋の決断であったかと思います。


週末に発表した乗り放題きっぷが、週明けに発売見合わせになるという、「朝令暮改」のような動きですが、それだけ事業者の苦悩が大きかったという点は、理解しておきたいところではあります。


新型コロナウイルス感染症の感染が収まり、再びこのようなおトクな乗り放題きっぷが利用できるようになれば、このブログでもいち早くご紹介したいと思います。




●関連ニュースサイト:
「JR西日本 どこでもきっぷ」など3種類 急きょ販売中止 新型コロナ感染急拡大を受け | 乗りものニュース
JR西日本、「乗り放題きっぷ」発売見合わせ 感染拡大で - TRAICY(トライシー)
「JR西日本 どこでもきっぷ」など乗り放題きっぷ、発売見合わせに | マイナビニュース



↓↓鉄道系ブログ・ニュースポータルサイト「鉄道コム」はこちらをクリック↓↓
鉄道コム