京都市交通局では、同局が運営する市営地下鉄において、京都府に緊急事態宣言が発出され、京都府の緊急事態措置として交通事業車に対して終電繰り上げ等の協力依頼が要請されたことを踏まえ、終発列車の繰り上げ等を実施することを発表しました。

京都市交通局:【緊急情報】市バス・地下鉄の終発繰上げ,運休及び減便等について

概要は以下の通りです。

【地下鉄】
●終電の繰り上げ:
烏丸線及び東西線の終電を概ね23時までとする。
(例)烏丸御池発最終列車は、現行23:55発から23:00に繰り上げ(55分繰り上げ)

期間:
2021年4月25日(日)から緊急事態宣言期間の末日までの全日

●ダイヤの減便:
烏丸線及び東西線の通常ダイヤから2割程度の減便を実施

期間:
2021年4月29日(木・祝)から緊急事態宣言期間の末日まで(土曜・休日)

【市バス】
●終発の繰り上げ
市バス全系統の最終発時刻を22時台で終了

期間:
2021年4月25日(日)から緊急事態宣言期間の末日までの全日


その他、急行系統及び京都岡崎ループの運休も実施


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



変異株の影響もあり、新型コロナウイルス感染症の感染者がこのところ急激に増加していることを踏まえて、東京都、京都府、大阪府及び兵庫県では、2021年4月25日から5月11日までの期間で、緊急事態宣言が発出されることとなりました。
新型コロナウイルス感染症緊急事態宣言(令和3年4月23日発出)

これを踏まえて、大型商業施設や娯楽施設等では同期間中の閉店等を既に発表していますが、公共交通機関においても減便や最終列車の繰り上げ等の措置の実施について協力要請があり、今回京都市交通局ではこれを踏まえて終電繰り上げ等を実施することとなりました。

ただ、その終電繰り上げの内容を見ますと、概ね23時までとするとのことで、現行に比べると50分以上の繰り上げとなり、特に夜遅くまで勤務する通勤客にとっては、かなり大きな影響があります。


かくいう私も、最近の乗車記録記事をご覧になって分かるように、このコロナ禍であるものの、あるいはコロナ禍であるから、とも言うべきか、22時台あるいは23時台の列車で帰宅することがままあります。
これとて、和歌山発23時12分発うあ23時45分の列車があるから可能でありますが、仮に23時台の列車が全て取りやめとなれば、多くの業務が追いつかなくなることも考えれるだけに、決して他人事では無いように感じました。


終電の繰り上げ等は、人の流れを抑制するための措置の一つとして協力要請されているものと理解していますが、こと公共交通機関に関して言えば、通勤で利用する人も多く、またそれらの通勤利用客はいくらテレワーク活用を要請されたといっても、現場で働かなければならない業種・業務を担っている(医療従事者も含まれる)わけです。

そういう意味では、果たしてここまで要請する必要があるのか、という気もしないではないのですが、こういった措置が「人の流れを抑制」することになるのであれば、致し方がないのかな、とも思ったりしましたが、果たしてそういうものなのか、若干疑問もないわけではありません。


現在のところ、いくつかの事業者で減便を実施するところはあるようですが、終電を繰り上げる事業者は、緊急事態宣言対象の近畿3府県では、京都市交通局のみのようですが、今後も感染の状況によっては拡大する可能性もあるかも知れません。

特に通勤でやむを得ず深夜時間帯の列車を利用せざるを得ない場合は、各事業者の発表内容をこまめにチェックしておきたいところであります。




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