JR西日本では、木次線を中心に運転しているトロッコ列車「奥出雲おろち号」の今後の運転計画を発表しました。

トロッコ列車「奥出雲おろち号」の今後の運行計画について:JR西日本

概要は以下の通りです。

【2022年度の運行計画】
4月から土日祝を中心に運転を計画
2021年度と同程度の日数(約130日)での運行を計画しているが、今後の社会情勢や車両の状況等により計画変更の場合あり。

【2023年度の運行計画】
4月から土日祝を中心に運転を計画
トロッコ列車に使用している現行車両は製造から約50年が経過し老朽化が進んでいるため、奥出雲おろち号は2023年度を最後に運行を終了

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▲奥出雲おろち号
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/210603_02_orochi.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧ください。



「奥出雲おろち号」は、1998年度から運行を開始した、木次線のトロッコ列車であります。

山陰本線の宍道(しんじ)駅と芸備線の備後落合を結ぶ木次線は、かつては急行「ちどり」が昼夜行含めて運行されるなど、陽陰連絡路線の一端を担っていましたが、高速道路の整備等によりその役割を終えた今は、地域輸送に加えて、観光輸送にその役割を果たしている路線となっています。

特に、出雲坂根駅のスイッチバックと、そこから眺めることのできる風景は、この路線の売りともいえる場所で、ここをトロッコ列車でじっくり楽しむことができる列車が、今回ご紹介した「奥出雲おろち号」であります。


1998年4月の運行開始以降、四半世紀に渡って運転されてきたわけですが、今回2023年度に運行を終了する理由は、「車両の老朽化」と明言されています。


「奥出雲おろち号」に使用されている車両は12系客車ですが、製造後既に50年が経過しており、老朽化が進んでいることが、今回の運行終了の理由となっています。

そういえば、下記記事でご紹介したように、「SL北びわこ号」も12系客車の老朽化が運行終了の理由として挙げられていますが、もはや製造後半世紀を経過した12系客車については、取り替え部品の枯渇等、メンテナンス自体がままならない状況ではないか、とも思われます。



また、新型コロナウイルスとその後に予想される社会環境の変化により、新たな車両を用立てる余力がJR西日本にもはや無いことが、今回の運行終了でも感じられるところです。


一方で、「奥出雲おろち号」は、当時の横田町(現・奥出雲町)からの運行要請を受けて検討が開始された経緯もあり、「奥出雲おろち号」に続く新たな観光列車の運行を期待できそうです。
しかし、これとて沿線市町や島根県が車両導入費用をも含めて、どのような支援を行うのか、にもよってくるのかな、とも思われます。


ともあれ、今年度を含めてあと3シーズンの運転を残すことが確定した「奥出雲おろち号」。
12系客車で、出雲坂根駅のスイッチバックを行き来することができるのは、貴重な体験でありますから、可能であれば乗車が叶えばいいな、とも感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
JR西、同社唯一のトロッコ列車「奥出雲おろち号」の運転を終了へ - 鉄道コム
トロッコ列車「奥出雲おろち号」2023年度で運行終了 残る運転計画も発表 | 乗りものニュース
JR西日本「奥出雲おろち号」2023年度で運行終了、現行車両が老朽化 | マイナビニュース
JR西日本,観光列車「あめつち」・“奥出雲おろち号”の運転計画を発表 〜“奥出雲おろち号”は2023年度で運転終了へ〜|鉄道ニュース|2021年6月5日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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