和歌山バスでは、来る6月23日(水)にダイヤ改正及び停留所名称の変更を実施することを発表しました。

ダイヤ改正および停留所名称の変更を実施します(6/23実施) | 和歌山バス株式会社

概要は以下の通りです。

【ダイヤ改正】
●平日ダイヤ
・25系統:JR和歌山駅〜和歌浦口を中心に運行本数を減便
・南海和歌山市駅→JR和歌山駅間の最終便を繰り下げ
・停留所間の所要時間を見直し、恒常化した遅延運行を改善

●土曜ダイヤ、日祝ダイヤ
・停留所間の所要時間を見直し、恒常化した遅延運行を改善
(運行本数の変更なし)

【停留所名変更】
公園前→和歌山城前(関西空港リムジンバス「公園前」は変更せず)
車庫前→高松北
アパート前→松ヶ丘
市民会館前→湊本町三丁目
小人町(こびとちょう)→小人町(こびとまち)(読み方の変更)
住金海南正門前→船尾西
発電所前→琴の浦水門
わかやま館前→マリーナ口
北島(88系統のみ)→北島橋


その他詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲JR和歌山駅前に停車中の和歌山バス。
「公園前」停留所は経由停留所としても表示されることも多い停留所ですが、これが6月23日より「和歌山城前」に変更されます。


この4月に特に大きな改正のなかった和歌山バスですが、このままダイヤ改正がないと思いきや、6月23日にダイヤ改正に加え、停留所名を変更することが発表されました。

ダイヤ改正の内容は、平日のJR和歌山駅〜和歌浦口を中心に減便するもので、既に停留所に掲出されている時刻表によりますと、現行で毎時7〜8本設定されている同区間において、毎時6本に減便されることとなっています。
発表資料によりますと、「昨今のお客様の利用状況を踏まえ」とあるように、コロナ禍による外出控えや、そもそもの日中利用者の恒常的な減少も踏まえて、今回の減便に至った、といえそうです。


それ以上に驚いた内容が、停留所名の変更であります。

読み方の変更も含めて9停留所の変更となりますが、その中には、複数の行先の分岐点となる主要停留所「公園前」や、和歌山ラーメンの系統の一つである「車庫前系」の発祥でもある「車庫前」といった、割と利用者の多いバス停も含まれていることから、特に和歌山市民の方々には驚きをもって受け止められたのではないのでしょうか。


上述の画像のとおり、「公園前」は、経由停留所名として多くのバスの行先に表示されており、これが一気に「和歌山城前」と変わることから、観光客にとっては分かりやすくなる反面、日常の利用者にとっては慣れるのにしばらく時間がかかるかも知れません。

また、「車庫前」は、今は無き路面電車(廃止前は南海電鉄和歌山軌道線)の車庫の最寄りでありましたが、路面電車廃止後も引き続き「車庫前」の名前を貫いてきました。
今回、路面電車の廃止から半世紀を経て、その名残ともいうべき停留所名にも、幕が下ろされることとなりそうです。

「車庫がないのに車庫前」という、珍しい停留所名でしたが、変更前に訪問してその姿を記録できれば、と思った次第であります。




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