下記記事でご紹介したように、和歌山バスでは、来る6月23日(水)にダイヤ改正及び停留所名変更を実施することとしています。


停留所名の変更では、「公園前」「車庫前」といった、比較的本数の多い区間での停留所名変更も実施されることから、和歌山バスの利用者にとっては気をつけておく必要があります。

このうち、「車庫前」停留所は、かつて和歌山市内に路面電車が走っていた頃の車庫があったことから命名され、その後路面電車が廃止された後も引き続き半世紀にわたり、バス停の名称として使われ続けてきました。

しかしその、車庫が周りに見当たらない「車庫前」という停留所名も、あと数日で見納めとなることから、その記録を収めてこようと現地に向かうこととしました。

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▲「車庫前」停留所を発車する和歌山バス(JR和歌山駅方面)

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▲(同じく、和歌浦口方面)

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▲「車庫前」停留所の名称板。
6月23日から「高松北」に改称されます。

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▲「車庫前」停留所東側にあるNTTビル。
かつてはこの敷地に路面電車の車庫があったようです。


さて、この車庫前停留所ですが、上述の写真で示した南北の道路沿いのほか、もう一箇所乗り場があるのをご存じでしょうか。
その停留所も、先ほどの鉄製の頑丈なポールとは一変、木製の簡素な停留所となっています。

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この停留所は、ここ「車庫前」始発便のためのもので、かつては朝のラッシュ時間帯を中心に、ある程度の本数が設定されていましたが、現在は上記の時刻表のとおり、平日ダイヤの朝7:29発の1便のみとなっています。

この「車庫前」始発便も、6月23日のダイヤ改正で消滅し、この始発便専用の停留所も廃止されることとなります。


路面電車時代の歴史を今に伝えてきた「車庫前」停留所の名称も、明後日で見納めとなります。

和歌山ラーメンの系譜の名称にもなっている「車庫前」の停留所名が無くなるのは、和歌山市民の方々にとっても惜しいと感じる方もおられるかも知れません。
一方で、いつまでも「車庫」がないのに「車庫前」と停留所名を名乗るのも、おかしな話とも言えなくもないわけで、これも時代の流れ、ということで、記録に残しておいた次第であります。


機会があれば、この「車庫前」始発便の写真が撮れればいいのですが、流石に早朝の1便のみなので難しいかも知れませんね・・・




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