南海電鉄高師浜線では、連続立体交差事業による高架化のため、2021年5月22日から運転を休止し、バス代行輸送を実施しています。



この代行バスのダイヤについては、運行開始前に上記の過去ブログ記事でご紹介しましたが、今回この代行バスのダイヤ見直しを実施する旨、南海電鉄より発表がありました。

2021年10月16日(土) 高師浜線代行バス ダイヤ改正 朝夕通勤通学時間帯の運行間隔の見直しなどを実施します|南海電鉄

概要は以下の通りです。

【改正内容】
●朝夕通勤通学時間帯の運行間隔を見直し
・平日ダイヤ:朝の羽衣行きと、夕方の高師浜行きの運転間隔を見直し
→平日ダイヤの朝(上り:羽衣行き)の運転本数が5本増加
・土休日ダイヤ:朝と夕方の羽衣行きの運転間隔を見直し

●(代行)伽羅橋(北)駅始発の代行バスを、(代行)高師浜駅始発に変更

【実施日】
2021年10月16日(土)始発から



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲高師浜線代行バス(2021年7月撮影)
10月16日(土)から平日朝を中心としたダイヤの見直しが実施されます。


当記事の冒頭でも述べたように、高師浜線の代行バスについては、今年5月から運行を開始しています。
私自身も運行開始してしばらくの後、今年7月に実際に乗車してきました。


この高師浜線代行バスの特徴としては、特に平日朝の通勤・通学輸送に対応するべく、続行運転や途中停留所である(代行)伽羅橋(北)始発便の設定などの工夫が施されたダイヤとなっている点でありました。


その代行バスのダイヤが、運行開始後半年もしないうちに改正ということとなりますが、その内容を見ますと、やはり平日朝の見直しが中心となっています。

しかも、「(代行)伽羅橋(北)始発便の(代行)高師浜までの延長」、「平日朝8時台の羽衣行きの増発」といったように、「見直し」といいつつも、実際は輸送力増強をメインとしたダイヤ改正となっているのが実際のところ、といえるでしょう。

途中停留所から利用する乗客が乗車できない事態を想定し、途中停留所(伽羅橋(北))始発の便を設定したりと、ユニークな取り組みが盛り込まれていましたが、実際は高師浜、伽羅橋(南)からの利用も相当あったことが、今回の改正内容から考えられるのではないかと思われます。


この代行バスは3年程度運行されるわけですので、今後も利用状況に変化があれば、またこのような形でダイヤが変更されることも十分考えられます。
しかも、現在いわゆる「コロナ禍」の中、通勤や通学(大学生)の利用が比較的抑制されている中での、今回のラッシュ時間帯増発の変更ですので、コロナ禍後の利用者の回復となれば、増便を主体とした、更なるダイヤの手直しも考えられるかも知れません。

頻繁にダイヤが変わるのも考え物かも知れませんが、昨今の状況をみれば、それだけ利用者が回復すれば願ったり叶ったり、とも思えるだけに、そんな日が代行バス運行中に到来し、そして利用者が大きく落ち込まないなかで、全線高架化による運転再開を願いたい、そんなことも思ったニュースでありました。




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