京浜急行電鉄(京急)では、昨今の新型コロナウイルス感染症感染拡大の長期化に伴う乗務員の罹患防止及び利用者の利用状況を鑑み、久里浜線(京急久里浜〜三崎口間)の一部ダイヤ変更を実施することを発表しました。
平日日中時間帯の久里浜線一部ダイヤの変更について | ニュースリリース | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
概要は以下の通りです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

▲快特三崎口行き(「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」600形)
今回のダイヤ変更で、平日日中の三崎口駅発着が半減することになります。
京浜急行の路線網は、東京都内の泉岳寺が起点で、JR線との乗換駅である品川を一大ターミナルとし、川崎市、横浜市といった全国屈指の人口密集地域を、JR東海道線及び京浜急行線と並行して南下していきます。
横浜から先も、三浦半島を南下し、途中金沢八景(逗子・葉山方面)、堀ノ内(浦賀方面)と分岐しつつ、三浦半島の南端の自治体である三浦市の三崎口まで至るルートが、終日「快特」等の優等列車の系統として運転されています。
このうち、横浜市内あたりまでは人口の集積も大きく、また人口の増加も続くエリアでありますが、こと三浦半島の南端、三浦市あたりまでとなると、人口の減少に歯止めがかからない状況が続いています。
例えば、三浦市Webサイトに掲載されている「人口・世帯情報」によりますと、同市の人口は1995年の54,152人から減少が続いており、2020年には42,098人と、この25年間で約23%も減少しています。
(出典)
三浦市/人口・世帯情報
それに相応してといいましょうか、京急久里浜線の利用者も減少が続いており、例えば三崎口駅の乗車人員は、2000年の10,129人から2018年の8,708人と、こちらもこの18年間で約15%減少しています。
(出典)
神奈川県交通関係資料集(令和2年度版)|神奈川県
一方、京急久里浜線の運行形態としては、早朝・深夜を除き終日約10分間隔の本数が確保されてはきましたが、輸送力過剰な面は否めなかったとは思えます。
勿論京急としても手をこまねいてこの事態を看過してきたわけではなく、当該線区の利用促進を積極的に行ってきています。
特に京急三崎口駅までの往復乗車券・三浦市内等指定区間の京急バス乗り放題きっぷに加え、三浦市内のマグロ料理の食事券等がセットになった「みさきマグロきっぷ」は、同社の看板商品にまで成長し、この線区の利用促進に貢献しているといえます。
みさきまぐろきっぷ | おトクなきっぷ | 遊ぶ・出かける | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
「みさきまぐろきっぷ」人気のワケ 京急の高コスパ企画乗車券「電車ならでは」の魅力 | 乗りものニュース
しかし、沿線住民が利用の主体となる平日昼間については、人口減による影響がもとより大きかった上に、このコロナ禍で更なる利用者減少もあったことを踏まえて、今回平日日中の本数半減を実施したもの、といえるでしょう。
逆に返せば、上述の「みさきまぐろきっぷ」等の観光客誘致施策があったからこそ、土休日の減便は避けられた、ともいえるでしょうが、これとてコロナ禍後の利用者動向次第といったところもありますので、決して安泰とはいえませんが、少なくとも平日よりも状況が酷くないものといえるでしょう。
こと首都圏に関しては、「人口減少社会」とは無縁なイメージがあります。
しかし、大手民鉄の沿線、しかも支線などではなく本線系統であっても、沿線人口の減少が進んでいる地域では、このような運行本数半減の見直しが実施されるという、厳しい現実を改めて実感したニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
京急 久里浜線 ダイヤ変更(2021年10月18日) - 鉄道コム
京急,10月18日から,久里浜線の平日ダイヤを一部変更|鉄道ニュース|2021年9月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp
京急久里浜線の減便が心配な件。人口減少にコロナが追い打ち | タビリス
平日日中の本数“ほぼ半減” 京急久里浜線10月ダイヤ変更 | 乗りものニュース
京急久里浜線、平日日中時間帯の運行本数半減へ 10月18日から | RailLab ニュース(レイルラボ)
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【京急】久里浜線がダイヤ変更で減便されてしまう | Stella Rail Side
[京急]10/18からダイヤ変更。平日日中の久里浜以南をほぼ半減: 鉄道ダイヤ改正ニュース
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平日日中時間帯の久里浜線一部ダイヤの変更について | ニュースリリース | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
概要は以下の通りです。
【開始時期】
2021年10月18日(月)
(土休日ダイヤの変更は無し)
【ダイヤ変更区間】
京急久里浜〜三崎口間
【変更する時間帯】
11時〜15時
【変更する列車本数】
・変更前:毎時6本⇒変更後:毎時3〜4本(概ね20分間隔で運行)
【運休本数】
上下計20本
【変更前後の三崎口駅時刻表】
(上記発表資料(https://www.keikyu.co.jp/company/news/2021/20210915HP_21079EW.html)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。

▲快特三崎口行き(「KEIKYU BLUE SKY TRAIN」600形)
今回のダイヤ変更で、平日日中の三崎口駅発着が半減することになります。
京浜急行の路線網は、東京都内の泉岳寺が起点で、JR線との乗換駅である品川を一大ターミナルとし、川崎市、横浜市といった全国屈指の人口密集地域を、JR東海道線及び京浜急行線と並行して南下していきます。
横浜から先も、三浦半島を南下し、途中金沢八景(逗子・葉山方面)、堀ノ内(浦賀方面)と分岐しつつ、三浦半島の南端の自治体である三浦市の三崎口まで至るルートが、終日「快特」等の優等列車の系統として運転されています。
このうち、横浜市内あたりまでは人口の集積も大きく、また人口の増加も続くエリアでありますが、こと三浦半島の南端、三浦市あたりまでとなると、人口の減少に歯止めがかからない状況が続いています。
例えば、三浦市Webサイトに掲載されている「人口・世帯情報」によりますと、同市の人口は1995年の54,152人から減少が続いており、2020年には42,098人と、この25年間で約23%も減少しています。
(出典)
三浦市/人口・世帯情報
それに相応してといいましょうか、京急久里浜線の利用者も減少が続いており、例えば三崎口駅の乗車人員は、2000年の10,129人から2018年の8,708人と、こちらもこの18年間で約15%減少しています。
(出典)
神奈川県交通関係資料集(令和2年度版)|神奈川県
一方、京急久里浜線の運行形態としては、早朝・深夜を除き終日約10分間隔の本数が確保されてはきましたが、輸送力過剰な面は否めなかったとは思えます。
勿論京急としても手をこまねいてこの事態を看過してきたわけではなく、当該線区の利用促進を積極的に行ってきています。
特に京急三崎口駅までの往復乗車券・三浦市内等指定区間の京急バス乗り放題きっぷに加え、三浦市内のマグロ料理の食事券等がセットになった「みさきマグロきっぷ」は、同社の看板商品にまで成長し、この線区の利用促進に貢献しているといえます。
みさきまぐろきっぷ | おトクなきっぷ | 遊ぶ・出かける | 京浜急行電鉄(KEIKYU)
「みさきまぐろきっぷ」人気のワケ 京急の高コスパ企画乗車券「電車ならでは」の魅力 | 乗りものニュース
しかし、沿線住民が利用の主体となる平日昼間については、人口減による影響がもとより大きかった上に、このコロナ禍で更なる利用者減少もあったことを踏まえて、今回平日日中の本数半減を実施したもの、といえるでしょう。
逆に返せば、上述の「みさきまぐろきっぷ」等の観光客誘致施策があったからこそ、土休日の減便は避けられた、ともいえるでしょうが、これとてコロナ禍後の利用者動向次第といったところもありますので、決して安泰とはいえませんが、少なくとも平日よりも状況が酷くないものといえるでしょう。
こと首都圏に関しては、「人口減少社会」とは無縁なイメージがあります。
しかし、大手民鉄の沿線、しかも支線などではなく本線系統であっても、沿線人口の減少が進んでいる地域では、このような運行本数半減の見直しが実施されるという、厳しい現実を改めて実感したニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
京急 久里浜線 ダイヤ変更(2021年10月18日) - 鉄道コム
京急,10月18日から,久里浜線の平日ダイヤを一部変更|鉄道ニュース|2021年9月18日掲載|鉄道ファン・railf.jp
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