京王電鉄では、同社の運行する有料座席指定列車「京王ライナー」及び「Mt.TAKAO号」について、土休日に「明大前」駅に新たに停車させることを発表しました。

10月30日(土)から、土・休日の「京王ライナー」および「Mt.TAKAO号」の停車駅に明大前を新たに追加します! |京王電鉄

概要は以下のとおりです。

【土休日の「京王ライナー」明大前停車駅追加】
・開始日:
2021年10月30日(土)

・停車駅:
下り「京王ライナー」(京王八王子、橋本行き)は明大前で乗車可能
上り「京王ライナー」(新宿行き)は明大前で降車可能

・ポスターイメージ
keio_keioliner_meidaimae
(上記発表資料(https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2021/nr20210924_Mt.TAKAOmeidaimae.pdf)より引用)

【Mt.TAKAO号(土休日運行)の明大前停車駅追加】
・開始日:
2021年10月30日(土)

・停車駅:
下り「Mt.TAKAO号」(高尾山口行き)は明大前で乗車可能
上り「Mt.TAKAO号」(新宿行き)は明大前で降車可能

・ポスターイメージ
keio_mt_takao_meidaimae
(上記発表資料(https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2021/nr20210924_Mt.TAKAOmeidaimae.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2018年2月22日から運行を開始した京王電鉄の有料座席指定列車「京王ライナー」。
運行開始当初は夕方下りのみの運行でしたが、その後朝の上りの運行も開始されたほか、高尾山の登山シーズンには、新宿から高尾山口まで運行する「Mt.TAKAO号」として、同じく有料座席指定列車として運行されています。

この「京王ライナー」(「Mt.TAKAO号」含む)の停車駅は、運行開始当初から新宿の次は府中・京王永山(京王ライナー)、高尾山口・府中(Mt.TAKAO号)となっていました。

一方、有料着席列車の利点としては、途中駅からでも着席保証される点がメリットとして大きいものがあります。
例えば
・京阪電鉄「プレミアムカー」(京橋)
・大阪難波・近鉄上本町発の近鉄特急(鶴橋)
・西武新宿線「小江戸号」「拝島ライナー」(高田馬場)

のように、上述の()内の「利用者の多い途中駅」から着席したいというニーズに対応している事例があります。

京王電鉄の場合、この「利用者の多い途中駅」に相当するのが「明大前」といえるでしょう。

「明大前」駅は、京王線と井の頭線との乗り換え駅であることから利用客も多く、また京王線にとっては都心側に位置する駅であることから、この駅からの着席ニーズが高いことが考えられます。
そのため、「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」にしても、この「明大前」に停車するのが自然な感じもしますが、実際には明大前は通過として設定され、これまで運行されてきました。

下記の「京王ライナー」運行開始時の記事でも私自身、明大前を通過としたことに「かなり思い切った決断」と記していました。



今回、その明大前に、土休日ダイヤ限定ではありますが、「京王ライナー」等が停車することになります。
平日は引き続きラッシュ時間帯の利用者が多いことやダイヤの余裕がないことが考えられますが、一方土休日はまだ利用者開拓の余地があることや、何よりダイヤ的に平日より余裕があることから停車させやすいことが、今回の改正に踏み切った背景であるかも知れません。


今後、平日の「京王ライナー」も明大前に停車することになるのかどうかは、気になるところですが、ともあれ、土休日の「京王ライナー」等が明大前停車によりどれだけ利用者増の効果が生まれるのか、そういった点にも注目しておきたいな、と感じたニュースでありました。



【関連ニュースサイト】
「京王ライナー」明大前に土休日停車へ 10月末から 臨時列車「Mt.TAKAO号」も | 乗りものニュース
「京王ライナー」「Mt.TAKAO号」土休日に明大前駅停車 - 10/30から | マイナビニュース
京王 明大前駅 Mt.TAKAO号など 停車(2021年10月30日〜) - 鉄道コム
京王電鉄、土休日の京王ライナーとMt.TAKAO号を明大前に停車 - トラベル Watch



【関連ブログ】
[京王]土休日に「京王ライナー」が明大前にも停車、10/30から: 鉄道ダイヤ改正ニュース



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