東急電鉄では、2023年3月の実施に向け、鉄軌道運賃の変更認可申請を行ったことを発表しました。
2023年3月の実施に向けて鉄軌道旅客運賃の改定を申請〜安全・安心にご利用いただける鉄道事業を継続し、公共交通としての社会的責任を果たしていきます〜|ニュースリリース|東急電鉄株式会社
概要は以下の通りです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
新型コロナウイルス感染症の影響により、利用者が従前の水準に戻らないことを見越して、各鉄道事業者では列車本数・車両数や割引運賃・商品の見直しを徐々に進めていることは、このブログでもご紹介してきました。
今後、更に運賃の値上げなども進められてくるのではないか、と思っていたところ、今回関東大手民鉄の東急電鉄が2023年3月実施での運賃値上げ申請を行ったことが発表されました。
運賃の改定率は約13%で、初乗り運が10円程度値上げとなるほか、渋谷〜横浜間では40円程度(272円→309円)の値上げとなるとのことです。
元より東急の運賃水準は業界最安水準である一方、安全性・安定性に対する設備投資は業界水準を大きく上回る規模で実施してきた経緯があります。
一方で、コロナ禍による定期収入の落ち込みは関東大手民鉄の中では最大の▲31.5%(2021年11月・2019年度同月比)となっており、安全性・安定性を担保しながら現在の運賃水準を維持することは困難になることから、今回の値上げになりました。
元より安い水準だった東急電鉄でありますので、他の鉄道事業者も値上げに追随するかどうかが気になるところではあります。
ホームドアやエレベーター等、利用者の安全性やバリアフリーに対する設備水準はより高い水準のものが求められるところです。
一方でこれらの設備については、初期投資は補助金等の対象になるものもありますが、その後の運営コストは基本的に鉄道事業者が自ら負担する必要があります。
そういった設備維持の負担も相当大きくなっている上に、このコロナ禍で利用者が元に戻らないという構図は、多かれ少なかれ他の鉄道事業者にも共通して言えることでしょうから、今後他事業者でも値上げの動きが出てくる可能性はあり得るのかな、とも感じています。
今回の運賃改定発表資料で、鉄道ファンが注目した箇所として、新型車両への更新の情報がありました。
「田園都市線に続き、大井町線で新型車両への置き換えを実施」とあります。
今回、大井町線でも車両の置き換えが発表されたということで、同線に残存する最古参となる9000系が置き換えとなることが、明らかになりました。
▲東急9000系。
2013年3月まではこのように東横線でも運用されていました。
写真は、東横線での運用が間もなく終了となる9000系で、「さようなら東横線9000系」副標が掲出されているのがわかります。
日頃は東急から縁遠い生活をしているのですが、今回の値上げ・車両更新のニュースから、たまたま撮影していた9000系の写真を記録していたことを思い出したわけですが、やはりこういうところでも日頃出かけた先で何気なく記録しておくことの大切さを実感した次第でありました。
【関連ニュースサイト】
東急線17年ぶり値上げへ 2023年3月から12.9%増 渋谷〜横浜300円超に | 乗りものニュース
東急、2023年3月に運賃値上げを実施へ - 鉄道コム
東急電鉄、2023年3月の実施に向けて鉄軌道旅客運賃の変更認可申請 | マイナビニュース
東急、2023年3月に運賃値上げへ。初乗り+10円程度、通学定期は据え置き 2005年の運賃改定以来17年ぶり - トラベル Watch
東急、運賃値上げで「業界最安」を返上へ。渋谷〜横浜以外はお高めで | タビリス
【関連ブログ】
東急、3月12日にダイヤ改正&2023年3月に値上げ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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2023年3月の実施に向けて鉄軌道旅客運賃の改定を申請〜安全・安心にご利用いただける鉄道事業を継続し、公共交通としての社会的責任を果たしていきます〜|ニュースリリース|東急電鉄株式会社
概要は以下の通りです。
【申請理由】
・安全性・安定性の確保を目的に、業界水準を大きく上回る設備投資を積極的に実施してきたが、一方で設備維持に要する費用が年々増加。
・新型コロナウイルス感染症拡大によるテレワークなどの新しい生活様式の定着により、特に定期利用者が同業他社に比較しても大きく減少しており、今後もコロナ前の需要水準には戻らないと想定される。
・このような経営環境下においても、安全性・安定性を支える高水準な鉄道インフラを適切に維持・更新し、将来世代に負担を先送りすることなく鉄道事業を継続していくため申請するもの。
【改定率・増収率】
改定率:12.9%
増収率:11.7%
【値上げ幅】
普通運賃:
東横線等・・・
初乗り運賃は10円程度、その他の区間は改定率と同程度
こどもの国線・・・
据え置き
世田谷線・・・
1円単位・・・147円→160円
10円単位・・・150円→160円
通勤定期:
改定率と同程度
通学定期:
家計負担に配慮し、運賃据え置き
【主な区間の運賃】
・初乗り運賃
1円単位・・・126円→140円
10円単位・・・130円→140円
・渋谷〜横浜間
1円単位・・・272円→309円
10円単位・・・280円→310円
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
新型コロナウイルス感染症の影響により、利用者が従前の水準に戻らないことを見越して、各鉄道事業者では列車本数・車両数や割引運賃・商品の見直しを徐々に進めていることは、このブログでもご紹介してきました。
今後、更に運賃の値上げなども進められてくるのではないか、と思っていたところ、今回関東大手民鉄の東急電鉄が2023年3月実施での運賃値上げ申請を行ったことが発表されました。
運賃の改定率は約13%で、初乗り運が10円程度値上げとなるほか、渋谷〜横浜間では40円程度(272円→309円)の値上げとなるとのことです。
元より東急の運賃水準は業界最安水準である一方、安全性・安定性に対する設備投資は業界水準を大きく上回る規模で実施してきた経緯があります。
一方で、コロナ禍による定期収入の落ち込みは関東大手民鉄の中では最大の▲31.5%(2021年11月・2019年度同月比)となっており、安全性・安定性を担保しながら現在の運賃水準を維持することは困難になることから、今回の値上げになりました。
元より安い水準だった東急電鉄でありますので、他の鉄道事業者も値上げに追随するかどうかが気になるところではあります。
ホームドアやエレベーター等、利用者の安全性やバリアフリーに対する設備水準はより高い水準のものが求められるところです。
一方でこれらの設備については、初期投資は補助金等の対象になるものもありますが、その後の運営コストは基本的に鉄道事業者が自ら負担する必要があります。
そういった設備維持の負担も相当大きくなっている上に、このコロナ禍で利用者が元に戻らないという構図は、多かれ少なかれ他の鉄道事業者にも共通して言えることでしょうから、今後他事業者でも値上げの動きが出てくる可能性はあり得るのかな、とも感じています。
今回の運賃改定発表資料で、鉄道ファンが注目した箇所として、新型車両への更新の情報がありました。
(上記発表資料(https://www.tokyu.co.jp/image/news/pdf/20220107-1-all.pdf)より引用、赤囲みは管理人による)
「田園都市線に続き、大井町線で新型車両への置き換えを実施」とあります。
今回、大井町線でも車両の置き換えが発表されたということで、同線に残存する最古参となる9000系が置き換えとなることが、明らかになりました。
▲東急9000系。
2013年3月まではこのように東横線でも運用されていました。
写真は、東横線での運用が間もなく終了となる9000系で、「さようなら東横線9000系」副標が掲出されているのがわかります。
日頃は東急から縁遠い生活をしているのですが、今回の値上げ・車両更新のニュースから、たまたま撮影していた9000系の写真を記録していたことを思い出したわけですが、やはりこういうところでも日頃出かけた先で何気なく記録しておくことの大切さを実感した次第でありました。
【関連ニュースサイト】
東急線17年ぶり値上げへ 2023年3月から12.9%増 渋谷〜横浜300円超に | 乗りものニュース
東急、2023年3月に運賃値上げを実施へ - 鉄道コム
東急電鉄、2023年3月の実施に向けて鉄軌道旅客運賃の変更認可申請 | マイナビニュース
東急、2023年3月に運賃値上げへ。初乗り+10円程度、通学定期は据え置き 2005年の運賃改定以来17年ぶり - トラベル Watch
東急、運賃値上げで「業界最安」を返上へ。渋谷〜横浜以外はお高めで | タビリス
【関連ブログ】
東急、3月12日にダイヤ改正&2023年3月に値上げ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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