北陸新幹線(金沢〜敦賀間)の開業(2024年春予定)に併せて、並行在来線となる北陸本線・金沢〜福井間を継承する並行在来線第三セクター鉄道のうち、福井県内の区間については、現在「福井県並行在来線準備株式会社」が開業準備を行っているところです。

この引き継ぎのための準備会社ですが、並行在来線移管後の会社名について、昨年12月から今年1月にかけて会社名を募集していました。


今回、この新会社名が決定したことが、並行在来線準備会社より発表がありました。



概要は以下のとおりです。

【新会社名】
ハピラインふくい

【愛称】
ハピライン

【命名の意図】
・「ハピネス(しあわせ)」は、福井県の「福」を表し、県民に親しまれている。
・「ひと」と「まち」を鉄道が線(line)となって「つなぐ」ことで、「しあわせ」な福井の未来を創っていきたいという意味

【応募件数】
1万6709件




このブログでも、この福井県並行在来線会社の命名については、単純に地名等を使えば良い、という問題ではないことは、既にご紹介していました。
つまり、「福井鉄道」「えちぜん鉄道」といった会社があるなかで、いかに混乱を招かないような案内が可能な会社名とするか、という課題がありました。

そういったことも踏まえて、約1万6千件という多くの応募から選ばれた会社名は、これまたかなり変化球に富んだ会社名である、と感じた方も多かったのでしょうか。

会社名は、「株式会社ハピラインふくい」です。
これが正式な会社名です。

特徴的なのは、「ハピライン」という名前そのものに加え、「鉄道会社の社名にもかかわらず、『鉄道』も『電鉄』も『交通』も『レール』も含まれていないという点でしょうか。

「鉄道会社の会社名には「鉄道」等が付く」という半ば当然と考えられていたものが、この「ハピラインふくい」には全くありません。

「ハピライン」だけでは、本当にこれが鉄道会社の会社名か、分からないことも出てくるのかも知れません。

一方で、上述のとおり、「福井鉄道」「えちぜん鉄道」という会社がある以上、「鉄道」等を入れることが即ち混乱を招く、という判断もあり得るのが、今回「ハピラインふくい」」という名称の選考につながった、とも考えられなくもないような気もします。


それにしても、「ハピラインふくい」とは、斬新というか、ぶっ飛んだというか、何と感想を述べればいいのか、少々困った名称ではありますが、何より、並行在来線の利用者に混乱無く案内できることが第一だと思われますので、それが「ハピライン」という名称で着実に案内できるよう、関係者の方々の周知の徹底をお願いできれば、と感じた次第です。

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▲福井駅に停車中の521系(2014年11月撮影)。
この区間も「ハピラインふくい」へ移管されますので、「ハピライン線」等と案内されるのでありましょうか。




【関連ブログ】
【困惑】福井県並行在来線の社名が「ハピラインふくい」に決定 - 鉄道プレス

まさかのハピライン: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



【関連ニュースサイト】
「ハピラインふくい」福井県並行在来線会社の社名決定 北陸本線は「ハピライン」に | 乗りものニュース

福井県並行在来線準備、新社名を「ハピラインふくい」に内定 - TRAICY(トライシー)

並行在来線の社名は「ハピラインふくい」 北陸新幹線福井県内延伸後に現北陸線を運営 | 社会,経済 | 福井のニュース | 福井新聞ONLINE



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