東京都交通局が運営する新交通システム「日暮里・舎人ライナー」では、朝ラッシュ時の混雑緩和を図るため、既存車両の一部を置き換えることを発表しました。
「日暮里・舎人ライナー」車両の更新を進めます | 東京都交通局
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
日暮里・舎人ライナーは、京浜東北線の日暮里駅から西日暮里駅を経由した後、北上して埼玉県との都県境に近い見沼代親水公園(みぬまたいしんすいこうえん)を結ぶ新交通システムです。
都内北部や川口市の鉄道空白地帯をカバーする路線でもあることもあって利用者も多く、それに伴い混雑率も高い水準で推移していました。
コロナ禍前は180%を越える状況でしたが、コロナ禍による混雑率低下が見られた2021年度であっても、日暮里・舎人ライナーの混雑率は140%と、全国で1位という結果となっています。
鉄道混雑率、首都圏「上位独占路線」が姿消す激変 | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
そのための混雑緩和がが急務なわけでありますが、一方で新交通システムでは運行に際しシビアな重量制限が設けられていることから、おいそれと定員を簡単に増やせない事情もあります。
現行の300形では、重量制限を超過させない定員とするため、一部をクロスシートとすることで定員を敢えて削減しています。
そのためこの300形を単純に全席ロングシート化するだけでは、重量制限を超過することになってしまいます。
そのため、新規に導入される330形では、300形に比べて車体の軽量化を行い、それにより浮いた重量を定員増に充当することで、混雑緩和を図ることとしています。
現行の300形は、2008年に導入された車両で、現在14年ほど使用されています。
税制上の耐用年数である「減価償却期間」(税務上の費用として計上が認められる期間)は、電車の場合13年となっています。
即ち、あくまで税制上は電車は13年使用するもの、と考えられていることになります。
参考:
鉄道車両の“寿命”はいつ? その波乱に満ちた生涯とは:非テツでも楽しめる、テツ好きが注目するチマタの話題 - ITmedia NEWS
ただ実際には、この13年を過ぎて使用することが殆どですので、今回の日暮里・舎人ライナーの300形のように、14年程度で置き換えられるのは、鉄道車両の中では比較的短命、といえるかも知れません。
路線事情の変化により、導入した車両が輸送実態に合わなくなった場合、多くは改造等により対応することになるわけですが、今回の日暮里・舎人ライナーの場合は、車体の軽量化が必要という事情であることから、改造では対応することが困難であり、置き換えは仕方ない方策でありましょう。
ただ、既存車両の300形の全てが置き換えられるわけではなく、16編成のうち12編成が置き換えられるとのことです。
そのため、引き続き300形のクロスシートに乗車することは引き続き可能ではありますが、それにしても、需要が増えたための早すぎる引退、という印象を感じたニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
日暮里・舎人ライナーの車両置き換えを開始、東京都 - 鉄道コム
もう車両置き換え開始? 今週一週間の鉄道ニュース - 鉄道コム
「オールロングシート」の日暮里・舎人ライナー新型、運行開始へ 今後2年で計60両導入 | 乗りものニュース
東京都交通局,日暮里・舎人ライナー300形12編成を置換えへ|鉄道ニュース|2022年6月24日掲載|鉄道ファン・railf.jp
東京都交通局、日暮里・舎人ライナー車両更新 - 8割ロングシート化 | マイナビニュース
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「日暮里・舎人ライナー」車両の更新を進めます | 東京都交通局
概要は以下のとおりです。
【導入時期等】
2022年度から2024年度の間で、既存の12編成(1編成5両)をロングシート化した車両に更新。
【運行開始日】
2022年6月25日(土)から1編成を運行開始。
その後、順次運行を開始。
【更新車両外観】
【更新車両比較(座席)】
▲更新車両(330形3次車)全面ロングシート
▲既存車両(300形1次車)一部ロングシート
(いずれも上記発表資料(https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/pickup_information/news/nippori_toneri/2022/ntl_p_2022062310510_h.html)より引用)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
日暮里・舎人ライナーは、京浜東北線の日暮里駅から西日暮里駅を経由した後、北上して埼玉県との都県境に近い見沼代親水公園(みぬまたいしんすいこうえん)を結ぶ新交通システムです。
都内北部や川口市の鉄道空白地帯をカバーする路線でもあることもあって利用者も多く、それに伴い混雑率も高い水準で推移していました。
コロナ禍前は180%を越える状況でしたが、コロナ禍による混雑率低下が見られた2021年度であっても、日暮里・舎人ライナーの混雑率は140%と、全国で1位という結果となっています。
鉄道混雑率、首都圏「上位独占路線」が姿消す激変 | 通勤電車 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース
そのための混雑緩和がが急務なわけでありますが、一方で新交通システムでは運行に際しシビアな重量制限が設けられていることから、おいそれと定員を簡単に増やせない事情もあります。
現行の300形では、重量制限を超過させない定員とするため、一部をクロスシートとすることで定員を敢えて削減しています。
そのためこの300形を単純に全席ロングシート化するだけでは、重量制限を超過することになってしまいます。
そのため、新規に導入される330形では、300形に比べて車体の軽量化を行い、それにより浮いた重量を定員増に充当することで、混雑緩和を図ることとしています。
現行の300形は、2008年に導入された車両で、現在14年ほど使用されています。
税制上の耐用年数である「減価償却期間」(税務上の費用として計上が認められる期間)は、電車の場合13年となっています。
即ち、あくまで税制上は電車は13年使用するもの、と考えられていることになります。
参考:
鉄道車両の“寿命”はいつ? その波乱に満ちた生涯とは:非テツでも楽しめる、テツ好きが注目するチマタの話題 - ITmedia NEWS
ただ実際には、この13年を過ぎて使用することが殆どですので、今回の日暮里・舎人ライナーの300形のように、14年程度で置き換えられるのは、鉄道車両の中では比較的短命、といえるかも知れません。
路線事情の変化により、導入した車両が輸送実態に合わなくなった場合、多くは改造等により対応することになるわけですが、今回の日暮里・舎人ライナーの場合は、車体の軽量化が必要という事情であることから、改造では対応することが困難であり、置き換えは仕方ない方策でありましょう。
ただ、既存車両の300形の全てが置き換えられるわけではなく、16編成のうち12編成が置き換えられるとのことです。
そのため、引き続き300形のクロスシートに乗車することは引き続き可能ではありますが、それにしても、需要が増えたための早すぎる引退、という印象を感じたニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
日暮里・舎人ライナーの車両置き換えを開始、東京都 - 鉄道コム
もう車両置き換え開始? 今週一週間の鉄道ニュース - 鉄道コム
「オールロングシート」の日暮里・舎人ライナー新型、運行開始へ 今後2年で計60両導入 | 乗りものニュース
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