和歌山バスでは、和歌山とユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)を結ぶ高速バスの運行開始を発表しました。

高速バス「和歌山〜USJ線」を開設します | 和歌山バス株式会社

概要は以下のとおりです。

【運行開始日】
2022年7月23日(土)

【運行ダイヤ・運転日】
JR和歌山駅東口 7:00発→USJ8:30着

土日祝日の1便のみ運行(USJ発は設定なし)
(※)平日は運行なし

【運賃】
大人:1,600円
小児:800円
Web予約割引:1,200円

【使用車両】
高速バスタイプ4列シート
トイレ無し

【乗車方法】
・予約する場合
乗車氏の1ヶ月前から前日までに、Web予約サイト(WILLER)で予約・決済。
乗車時に運転手にWeb乗車票を呈示して乗車。
予約サイト:
和歌山から大阪行き の高速バス・夜行バス予約|【公式】WILLER

【予約なしの場合】
・乗車時に運賃を支払い。
(※)満席の場合は乗車不可。
(※)全国相互利用交通系ICカード利用可能(和歌山バス専用のICカード「kinoca」は利用不可)



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



今や大阪・関西を代表する観光地となっている「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」。
コロナ禍前はそれこそ昼行・夜行のバスがこぞってUSJに立ち寄っていましたし、コロナ禍後であっても、USJの人気は今なお高いことから、今後も高速バスにとっては重要な目的地であり続けるのではないか、と思われます。

そんなUSJに今回、和歌山バスがJR和歌山駅から運行を開始することになりました。
とはいっても、この「和歌山・USJ」線は、私の記憶が正しければ、USJの開業時に運行されていたような気がしますが、ほどなく運行終了となり、それ以来の復活、なのではないか、と思われます。


今回の和歌山・USJ線ですが、特徴としては、「和歌山発1便のみ(USJ発が設定無し)」「交通系ICカード利用可能」といった点が注目されるでしょうか。

まず前者ですが、かつての路線ではUSJ発も設定があったように記憶していますが、今回の路線ではJR和歌山駅発のみの運転となっています。
利用者の時間帯が比較的集中するUSJ行きのみに運行資源を集中し、帰りは鉄道等他の交通機関を利用してもらう、という思い切ったダイヤですが、よく考えてみると、これにより現地での乗務員や車両の時間待ちが発生せず、トータルで効率的な運行ができるのではないか、という判断といえるのではないのでしょうか。


もう一つの「交通系ICカード」ですが、和歌山バスでは既に路線バスで「交通系ICカード」が利用可能となっています。
阪和線の沿線から : 【和歌山バス】交通系ICカード全国相互利用サービス開始(2020.4.1〜)PiTaPaでは登録型割引サービスも提供

一方、空港リムジンバスについても、既に交通系ICカードの利用が可能となっていることは、今回のニュースを契機に下記Webサイトを確認するまで、私自身気がつきませんでした。
ご利用案内 | 【公式】関西国際空港のエアポートリムジンバス・時刻表・のりば・運賃・全路線一覧(関西空港交通株式会社)
(「和歌山線」において、関西空港交通・和歌山バス両社で交通系ICカードが利用可能となっています。)


先の和歌山〜USJ線はいつの間にか運行終了となりましたが、今回の路線は利用者が定着するのか。
その様子も引き続き注目しておきたいなと思います。




【関連ブログ】
wap ONLINE:阪和間高速バス復活&新設



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