JRグループ各社には、社員及び関連会社の社員等で構成された吹奏楽団やバンドがあり、その連合組織として2015年に「JRグループ音楽連盟」が発足しました。

以降、2016年から2019年まで毎年、各社の拠点を持ち回りで「定期演奏会」が開催されてきました。
阪和線の沿線から : JRグループ各社の吹奏楽団が集う「JRグループ音楽連盟」第3回定期演奏会が大阪府高槻市で開催(2018.11.18)
阪和線の沿線から : JRグループ各社の吹奏楽団が集う「JRグループ音楽連盟」今年の定期演奏会は福岡県北九州市で開催(2019.11.23)

しかし2019年11月に開催された第4回定期演奏会以降、新型コロナウイルス感染症の影響もあってか、演奏会が開催されない状態が続いていました。

そんな中、今回、JRグループ音楽連盟の第5回定期演奏会が、香川県高松市で開催されることが発表されました。

JRグループ音楽連盟 第5回定期演奏会の開催について
音楽でつながる一本列島 〜全国JRバンド四国大集合〜|JR四国吹奏楽部


概要は以下のとおりです。

【日時】
2022年11月12日(土)
開場:13時30分/開演:14時

【場所】
レクザムホール(香川県民ホール)大ホール


【入場料】
無料

【出演団体】
・JR北海道音楽クラブ(特別合同演奏のみ参加)
・JR東日本東北吹奏楽団、
・JR東海音楽クラブ
・マリンライナーズ(JR 西日本)
・JR四国吹奏楽部
・JR九州吹奏楽団
・JR貨物音楽部
・JRグループ特別合同楽団(各社合同演奏)

【パンフレット】
2022110201
(上記発表資料(https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2022%2011%2002.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2019年11月に開催された「第4回定期演奏会」(福岡県北九州市)の情報を取り上げたブログ記事では、私は最後に以下のとおり述べていました。
さて、第4回がJR九州のエリアで開催された、ということは、気の早い話ですが、来年(2020年)の第5回の定期演奏会はJR四国エリアで開催されるのかも知れませんが(以下略)

しかしこの直後に発生した新型コロナウイルス感染症の影響で、次の演奏会は来年どころか3年も待つことになってしまいました。

「鉄道事業者」「音楽演奏」ともに「新型コロナウイルス感染症」と相容れることが難しいもので、まず「鉄道事業者」は人の動きが抑制されることによる収入の減少、そして「音楽演奏」は息を吹き込む管楽器の演奏やホールに観客が集まることによる感染拡大の懸念と、「鉄道事業者」の「音楽クラブ」が「演奏会を実施する」状況には全くありませんでした。

「このままJRグループ音楽連盟は消滅してしまうのではないか?」という懸念さえ感じていたわけですが、今回の発表はその懸念を払拭するに値する大きなニュースでありました。

しかも、このJRグループ音楽連盟に、今回の演奏会から「JR貨物音楽部」も参加することとなり、これまで以上に多彩なプログラムが期待できるのではないかと思われます。



そのプログラムをつぶさに見ますと、大変興味深い楽曲が演奏されることがわかります。

その楽曲とは「JR東海音楽クラブ」「アルプスの牧場」であります。

この「アルプスの牧場」、今年7月に特急「ひだ」で運行開始した新型車両「HC85系」に搭載されているチャイムでありますが、更に遡ると、国鉄時代の気動車に搭載されていたチャイムの曲でもありました。


新型特急に懐かしのチャイム 今週一週間の鉄道ニュース - 鉄道コム
【音源あり】HC85系ひだ試乗 車内チャイムは2種類の「アルプスの牧場」 | 話題 | 鉄道新聞
7/1デビュー!JR東海 特急「ひだ」運用の新車両「HC85系」の車内チャイムに起用! – sugitetsu.com

その楽曲が、このようにJR東海の音楽クラブによって演奏されるとのことで、これは吹奏楽や音楽そのものにはあまり興味がない鉄道ファンの方々も、一見、いや一聴の価値があるのではないのでしょうか。


今回はJR四国エリア・高松での開催となり、また開催直前の発表ということもあり、聴きに行くことは難しそうです。
今後、この定期演奏会が毎年開催されるようになったとしても、JR西日本エリアで開催されるのは少なくとも3年後(JR東日本エリア、JR東海エリアの翌年)と考えられます。

次の機会に間近でみることができそうなのは、暫く先になりそうですが、各社とも厳しい経営の中、この活動が続くよう、何らかの形でサポートできればいいな、とも感じたニュースでありました。



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