毎年3月に実施されているJRグループのダイヤ改正。
来年(2023年)の改正は、3月18日(土)に実施されることが発表されました。

当ブログでも例年どおり、各社の発表内容を取り上げ、その中で気になる内容をコメントしていきますが、2本目の記事として、JR東海の改正内容をご紹介します。

2023年3月ダイヤ改正について|JR東海

概要は上記発表資料をご覧いただき、以下で個人的に注目した内容をピックアップします。



【特急「ひだ」全定期列車を新型車両「HC85系」に統一】
今年の7月から順次投入が進められてきた、新型特急車両「HC85系」ですが、今回の改正で、全ての定期列車をHC85系で運転することとなりました。
また、この「全ての定期列車」には、大阪発着の「ひだ25号」「ひだ36号」も含まれていますので、既にJR西日本での改正内容でご紹介したとおり、「大阪ひだ」もHC85系に衣替えして存続、となりました。

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▲岐阜駅で併結作業中のキハ85系「ひだ5号」(名古屋発)と「ひだ25号」(大阪発)。
来年3月18日以降は、これらのシーンが「HC85系」で展開されることとなります。



【新横浜始発下り臨時「のぞみ」増設】
来年3月に開業する相鉄新横浜線・東急新横浜線により、東急・相鉄沿線から新横浜へのアクセスが大幅に向上します。
阪和線の沿線から : 【東急・相鉄】新横浜線・相互直通運転の概要を発表。東急東横線と相鉄いずみ野線、東急目黒線と相鉄本線をメインに運行

これに併せて東海道新幹線でも輸送改善が実施されますが、注目は、新横浜始発の「のぞみ」設定であります。
ダイヤは以下のとおりです。
・のぞみ491号
新横浜6:03発→名古屋7:18着→新大阪8:06着

現在、新横浜6:00発の「ひかり533号」が設定されていますが、この「ひかり533号」よりも更に早く名古屋・京都・新大阪に到着する「のぞみ」が、臨時列車でありますが設定されます。

この列車だと、もはや8時半には大阪市中心部に到着することになりますので、新横浜駅の利用価値が更に上がることになります。
運転日は土曜日・月曜日を中心ということで、名古屋・大阪方面への行楽客や単身赴任ビジネスパーソンをターゲットにしていますが、好調なら運転日の拡大や定期化も考えられます。

開業後の相鉄・東急新横浜線の利用状況も併せて、注目しておきたいと思います。



以上、JR東海の改正内容から、個人的に注目した内容を2件ピックアップしてみました。
あっという間にHC85系が全ての定期「ひだ」の投入されることに、置き換えペースの早さを実感しました。

一方で、「定期」と敢えて書いているところをみると、臨時「ひだ」についてはしばらくの間、キハ85系が使用される可能性もありますが、そもそも臨時の設定も限られていることが考えられますので、キハ85系の「ひだ」乗車は今のうち、といったところでしょうか。

HC85系に関しては、「ひだ」の後は「南紀」の置き換えが待っています。
こちらは、新宮・紀伊勝浦にも乗り入れてくることから、今後どのようなペースで置き換えるのかも引き続き注目しておきたいと思います。



【関連ブログ】
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