泉北高速鉄道では、来る2023年10月1日より鉄道運賃を改定することを発表しました。

鉄道運賃を改定します 〜小児IC運賃を一律50円に変更します〜 | 泉北高速鉄道

概要は以下のとおりです。

【改定日】
2023年10月1日(日)

【内容】
・普通運賃(大人):
国から認可されている上限運賃まで引き上げ
(各区間10円)

・普通運賃(小児):
IC利用時は、同社線内を一律50円に設定
(磁気券利用時は、現行運賃と変更なし)

・通勤定期:
国から認可されている上限運賃まで引き上げ

・通学定期:
据え置き


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲今年夏に営業運転開始予定の新型車両9300系。

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▲栂・美木多駅に到着する泉北5000系。


コロナ禍による行動変容や、それに伴う利用動向の変化により、鉄道事業者の中には運賃の改定(値上げ)を実施するところが増えています。

今回の泉北高速鉄道でも、上述のとおり各区間で10円の値上げを実施することとしていますが、それに加え、今回の発表では、「IC利用時の小児運賃を一律50円」にする新しい内容が盛り込まれました。

同社によると、この「小児IC運賃50円」は、「子育てのしやすい環境を提供する」ことを目的としており、大人運賃の半額以下に一律で統一するのは「関西の鉄道では初めての試み」とのことであります。

では、一律50円の小児運賃の「全国初の取り組み」がどこになるか、というと、過去記事で取り上げた「小田急電鉄」になります。
阪和線の沿線から : 【小田急】小児IC運賃を50円均一に(2022年春〜)恒常実施は全国の鉄道初

新型車両9300系が「よく似ている」と話題になった小田急電鉄と、同じ「小児IC運賃一律50円」を実施するとは、奇遇もいいところではないか、と感じたりしました。
阪和線の沿線から : 「小田急に似ている」泉北高速鉄道9300系を考察したOdapediaさんの記事のご紹介。そしてなぜ「9300」という型式名なのかについても考えてみました。


かつては、実際はそうではなく、またそんな根拠が無いにもかかわらず「全国で一番高い電車」と呼ばれた時代もあった泉北高速鉄道ですが、この小児IC運賃50円が広く知れ渡り、沿線に子育て世帯が定住し、将来的な利用者を確保していくことが、この運賃施策の目指す姿なのかな、とも感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
泉北高速、2023年10月に運賃変更 小児運賃を一律50円に - 鉄道コム
「小児いつでも50円」泉北高速鉄道が実施へ 関西初 運賃改定に伴いIC限定で | 乗りものニュース



【関連ブログ】
【泉北高速】10月から運賃一律10円値上げへ 小児はICカード限定で一律50円へ : 702鉄道ノート
【泉北高速】小児運賃を一律50円へ!…尚大人は値上げの模様 - 鉄道プレス
泉北高速も値上げ、でも子供はICカードを使えば50円: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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