JR西日本グループと和歌山市、日本通運では、特急「くろしお」を利用した、貨客混載輸送の実証実験を実施することを発表しました。

〜21時間短縮!JRくろしお号で和歌山の鮮魚をスピード配送〜 市場流通と連携した貨客混載輸送の実施に向けた実証実験:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【実施日】
2023年3月24日(金)

【実証実験内容】
和歌山市中央卸売市場から京都の高級飲食店へ、特急「くろしお」を利用して新鮮な魚を当日配送する実証実験。
・イメージ
westjr_kuroshio_fish
(同社発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230317_00_press_wakayama.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



旅客列車やバスの空いたスペースを利用して貨物を輸送する「貨客混載」ですが、このコロナ禍による利用者の減少もあいまって、多くの事業者で取り組まれています。

ここ和歌山でも、コロナ禍前から和歌山電鐵とヤマト運輸とで、宅急便の配送を実施する「貨客混載」が実施されていました。


今回の実証実験では、特急「くろしお」を利用して、和歌山市内の和歌山中央卸売市場で競り落とされた新鮮な魚を、当日中に京都の高級飲食店に配達するものです。

これまではせりの翌日(水揚げの翌々日)であったものが、約21時間とほぼ一日の短縮となり、より新鮮な魚が供給できることになるため、中央卸売市場では市場の魅力向上が、そしてJR西日本としては特急「くろしお」運行の新たな収入源の確保、といったメリットが考えられます。


今回の実証実験は、発表資料を見る限りでは3月24日(金)のみの模様ですが、今後も実証実験を重ね、本格的な運用に繋がるといいな、と感じたニュースでした。




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