JR西日本では、同社グループ全体のCO2排出量を実施ゼロとする「JR西日本グループ ゼロカーボン2050」を策定していますが、この取り組みの一つとして、水素利活用実現に向け、燃料電池列車導入に向けた開発を実施していくことを発表しました。
鉄道アセット活用による水素利活用の検討開始について:JR西日本
概要は以下のとおりです。
また、同日兵庫県より発表された「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート形成計画 骨子」によりますと、「カーボンニュートラル化の取り組み」として、JR西日本では姫路駅を拠点とした燃料電池列車の導入が示されています。
播磨臨海地域カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画 骨子(素案)|兵庫県
詳細は、上記資料をご覧下さい。
脱炭素の取り組みは、こと鉄道業界に限らず、様々な分野で取り組みが進められています。
脱炭素のアプローチとしては様々な方法がありますが、今回JR西日本より発表があったのは、水素の利活用に向けた検討を進めていくというものです。
一つは「総合水素ステーション」の設置で、海外などから輸送されてきた水素を受け入れ、鉄道はもとよりバス、自動車等の様々な輸送手段への水素供給拠点に、加えて国内各地への水素輸送拠点として活用するものです。
この「総合水素ステーション」は、兵庫県の「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート形成計画 骨子素案」によりますと、姫路貨物駅(ひめじ別所)が想定されています。
もう一つは、燃料電池列車の導入で、現在軽油を使用している気動車について、将来の置換えを目指して燃料電池列車の導入に向けた開発を実施していくものです。
同じく兵庫県の骨子素案によりますと、燃料電池列車の導入拠点は「姫路駅」とされていますが、姫路駅に発着する非電化路線の列車とすれば、姫新線のみであることから、同線への燃料電池列車の可能性が高いものと考えられます。
姫新線の姫路方の区間(姫路〜上月)では、沿線自治体の積極的な取り組みもあり、新型車両(キハ122系・キハ127系)導入とスピードアップが図られていますが、今回更に燃料電池列車の導入として、カーボンニュートラルの取り組みの象徴としても期待されることになります。
(恐らく)姫新線に燃料電池列車が走り出すのは、もうしばらく先の話かも知れませんが、持続可能な環境への取り組みの点から、そんなに先送りできない課題であることも確かです。
同線への燃料電池列車がどのようなものになるのか、引き続き続報をご紹介していければと思ったニュースでした。
【関連ニュースサイト】
●JR西、燃料電池車両導入に向けた開発を実施へ - 鉄道コム
●JR西日本「水素列車」「水素駅」導入へ 貨物列車で輸送&自社でフル活用 構想に本腰 | 乗りものニュース
●JR西日本、燃料電池列車導入に向け開発へ - 気動車の置換えめざす | マイナビニュース
【関連ブログ】
●JR西日本、ディーゼルカーを水素燃料へ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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鉄道アセット活用による水素利活用の検討開始について:JR西日本
概要は以下のとおりです。
【水素利活用の検討】
・水素利活用計画として、駅などの鉄道アセットを活用した総合水素ステーションを設置し、燃料電池列車やバス、トラック、乗用車に対する水素供給及びJR貨物の貨物列車による水素輸送の拠点としての活用を検討。
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230412_00_press_h2o.pdf)より引用)
・地域との連携による水素利活用につき、兵庫県の産学官連携組織「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート推進協議会」に参画。
・この度公表された「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート形成計画骨子」に反映。
【燃料電池列車導入に向けた開発】
・化石燃料である軽油を燃料として走行する気動車(ディーゼルエンジンによる動力で走行する車両)の将来の置換えをめざし、燃料電池列車導入に向けた開発を実施する。
また、同日兵庫県より発表された「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート形成計画 骨子」によりますと、「カーボンニュートラル化の取り組み」として、JR西日本では姫路駅を拠点とした燃料電池列車の導入が示されています。
播磨臨海地域カーボンニュートラルポート(CNP)形成計画 骨子(素案)|兵庫県
(上記兵庫県発表資料(https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks17/documents/20230412cnpkeiseikeikaku.pdf)より引用)
詳細は、上記資料をご覧下さい。
脱炭素の取り組みは、こと鉄道業界に限らず、様々な分野で取り組みが進められています。
脱炭素のアプローチとしては様々な方法がありますが、今回JR西日本より発表があったのは、水素の利活用に向けた検討を進めていくというものです。
一つは「総合水素ステーション」の設置で、海外などから輸送されてきた水素を受け入れ、鉄道はもとよりバス、自動車等の様々な輸送手段への水素供給拠点に、加えて国内各地への水素輸送拠点として活用するものです。
この「総合水素ステーション」は、兵庫県の「播磨臨海地域カーボンニュートラルポート形成計画 骨子素案」によりますと、姫路貨物駅(ひめじ別所)が想定されています。
もう一つは、燃料電池列車の導入で、現在軽油を使用している気動車について、将来の置換えを目指して燃料電池列車の導入に向けた開発を実施していくものです。
同じく兵庫県の骨子素案によりますと、燃料電池列車の導入拠点は「姫路駅」とされていますが、姫路駅に発着する非電化路線の列車とすれば、姫新線のみであることから、同線への燃料電池列車の可能性が高いものと考えられます。
姫新線の姫路方の区間(姫路〜上月)では、沿線自治体の積極的な取り組みもあり、新型車両(キハ122系・キハ127系)導入とスピードアップが図られていますが、今回更に燃料電池列車の導入として、カーボンニュートラルの取り組みの象徴としても期待されることになります。
▲姫新線キハ122系
同線の高速化事業に伴い導入された車両で、従来のキハ40・47に比べて大幅な速達化が図られました。
今後燃料電池列車の導入により、将来的には同系列にも動きが出てくるかも知れません。
(恐らく)姫新線に燃料電池列車が走り出すのは、もうしばらく先の話かも知れませんが、持続可能な環境への取り組みの点から、そんなに先送りできない課題であることも確かです。
同線への燃料電池列車がどのようなものになるのか、引き続き続報をご紹介していければと思ったニュースでした。
【関連ニュースサイト】
●JR西、燃料電池車両導入に向けた開発を実施へ - 鉄道コム
●JR西日本「水素列車」「水素駅」導入へ 貨物列車で輸送&自社でフル活用 構想に本腰 | 乗りものニュース
●JR西日本、燃料電池列車導入に向け開発へ - 気動車の置換えめざす | マイナビニュース
【関連ブログ】
●JR西日本、ディーゼルカーを水素燃料へ: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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