静岡県の大井川鐵道の大井川本線(金谷〜千頭)では、昨年9月の台風15号により土砂崩れなどの被害を受けており、現在も一部区間(家山〜千頭)で運休が続いています。

運休区間では代行バスが運行されており、基本的に全ての列車に接続して運行していますが、この代行輸送については、費用が収益を大幅に上回る状況で、同社の経営を圧迫していました。

この度、地元の川根本町と協議の結果、家山〜千頭間の輸送は川根本町のコミュニティバスの方針となりましたが、このコミュニティバスの認可までの間、同町が運行経費を負担することとなりましたが、それに伴い利用者が著しく少ない3往復を減便し、6往復の運行とすることを発表しました。

2023年5月8日に家山⇔千頭の代行バスダイヤの変更を予定しております | 大井川鐵道【公式】

概要は以下のとおりです。
【ダイヤ改正日】
2023年5月8日(月)

【改正内容】
以下の便を減便(3往復)
(家山発千頭行き)
家山9:32発、16:42発、21:22発
(千頭発家山行き)
千頭9:25発、16:01発、2-:40発

その他の便も一部時間変更あり。

【その他】
列車で運転している金谷〜家山間のダイヤは変更なし。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭で記したように、大井川鐵道・大井川本線では、昨年9月の台風15号により、土砂崩れ等の大きな被害を受け、現在も同線の半分以上にあたる家山〜千頭間で運休しています。

この区間では代行バスが運行していますが、これまた上述のとおり運行経費が同社の経営を圧迫していることから、今年度より運行経費を川根本町が負担することになりました。
その条件として、利用者の少ない便を取り止めることとしたのが、今回のダイヤ改正となります。

減便後のダイヤを井川線との接続でみますと、千頭10:20発の接岨峡温泉行きに接続する代行バスが取り止めとなりますが、その他は井川線との接続は確保できているもようです。


とはいえ、「代行バスが収益を圧迫する」ため地元自治体へ移管、というのはこれまでに聞いたことがないような気がします。
もとより沿線人口が少なく、SLを代表とした観光輸送で集客していた同社ですが、SLが区間運転となっていることも影響し、代行バスでさえも自社での運行が困難になってきた、というのは個人的に衝撃を受けました。

地元自治体では、代行バス区間をコミュニティバスとして運行することとしています。
被害状況が甚大である上に、自社による代行輸送を断念せざるを得ない状況をみると、今後同区間の復旧にも影響を及ぼしてくるのではないか、と思います。

現に、被災から半年以上経った今でも、復旧にかかる費用概算やその進捗状況といった、具体的な情報が聞こえてこないですし、ある程度の復旧の目途があれば、コミュニティバスの運行認可という時間と手間のかかる方法は取らないような気もします。
最悪の場合、現在の区間の廃止、あるいは大井川本線そのものの全線廃止、というのも考えられるだけに、穏やかではないニュースだな、と感じました。

今後の続報があれば、引き続き当ブログでも取り上げていきたいのですが、個人的には未だ乗車したことのない大井川鐵道、是非全線復旧を目指して具体的な動きが出てくることを願いたいところです。




【関連ニュースサイト】
大井川鐵道「代行バスもきついです」地元へ移管へ 減便でわずか6往復に 台風で長期運休区間 | 乗りものニュース
大井川鐵道、家山〜千頭間のバス代行輸送減便へ - 町営移管めざす | マイナビニュース

(関連情報)
一部運転再開の大井川鉄道 今後の見通しと支援のあり方は?|あなたの静岡新聞|深堀り情報まとめ〈知っとこ〉



【関連ブログ】
大井川鐵道、5月8日から家山−千頭間のバスを減便: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」



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