JR四国では、同社の特急「しおかぜ」「いしづち」に使用している8000系特急形電車のリニューアルを実施することを発表しました。

特急しおかぜ・いしづち「8000系特急形電車」をリニューアルします|

概要は以下のとおりです。

【先頭車両・ロゴイメージ】
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(上記発表資料(https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/534f0c5052e5337fe0ed8ebb17100b761979856e.pdf)より引用)

【エクステリアデザイン】
流線型の先頭形状から流れるオレンジのラインを車両全長にあしらったカラーリング。
8600系特急形電車と共通の配色で、岡山・高松から松山へ向かう特急列車を明確化する色彩デザインを採用。

【トイレの洋式化】
和式トイレを改良し、全てのトイレを洋式トイレに変更。

【座席設備】
コンセントを、グリーン車と指定席の各座席、自由席の窓側に設置

【インテリアイメージ】
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上記発表資料(https://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/534f0c5052e5337fe0ed8ebb17100b761979856e.pdf)より引用)

【リニューアルスケジュール】
2023年12月にS編成(3両編成)、2024年8月にL編成(5両編成)が1編成ずつ運行を開始。
1年間に2〜3編成の工事を行い、全ての工事を2027年度完了予定。


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



JR四国の8000系特急形電車は、1993年に予讃線(高松〜松山)の電化開業に併せて、特急「しおかぜ」(岡山〜松山等)、「いしづち」(高松〜松山等)で運行を開始されました。

その後、運行開始から10年ほど経った2004年ごろからリニューアルを実施し、現在の塗色に変更となり、現在に至っています。
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▲現行の8000系S編成(宇多津駅)


リニューアル後20年になろうとしていることから、今後の8000系の去就が気になる頃となっていましたが、今回二度目のリニューアルを実施することとなりました。

リニューアル内容での注目は、外観が8600系と共通の配色となること、そして車内の電源コンセント設置が特徴的な点でしょうか。
特に電源コンセントは、指定席は全席設置に対して自由席は窓側のみと差別化が図られているのは興味深い点といえるでしょう。
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▲JR四国8600系特急形電車(多度津駅)
今後、8000系もこのカラーに変更されることとなります。



既に車齢30年になることから、8000系については後継車両への置き換えもあるのかな、と個人的には思っていましたが、結論としては二度目のリニューアルを施して、更に使い続けることとなります。
この調子でいきますと、製造後40年は使い続けることは確実でありますので、意外と長寿になる特急形電車となっていくのではないのでしょうか。


一方、リニューアルされることから、今後の去就が注目されるのはこちらの8000系でしょうか。
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「予讃線8000系アンパンマン列車」であります。
下記記事でご紹介したように、子供達の人気も高いJR四国の「アンパンマン列車」。

現行の「予讃線8000系アンパンマン列車」も子供達に人気がありますので、その人気をみすみす見捨てることはないかと思いますが、一方で今回の発表では8000系のアンパンマン列車については、リニューアル後の取り扱いは特に発表がありませんでした。

内装をリニューアルし、新たな「アンパンマン列車」のデザインとして登場するのか、はたまた全く新しいアンパンマン列車が「しおかぜ」「いしづち」運行ルートに登場するのか。
こちらについても、リニューアルの動向と併せて注目しておきたいニュースといえるでしょう。




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JR四国,8000系をリニューアルへ|鉄道ニュース|2023年5月23日掲載|鉄道ファン・railf.jp



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