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北大阪急行(北急)では、2023年度末に千里中央〜箕面萱野(みのお かやの)の延伸開業を予定していますが、この度この延伸区間にかかる運賃設定について、国土交通省に認可申請を行ったことを発表しました。

北大阪急行電鉄南北線延伸線の運賃認可申請について|北大阪急行

概要は以下のとおりです。

【普通旅客運賃等の基本運賃の上限設定】
延伸にともない、現在の営業キロを超える区間の旅客運賃を申請。
・4区(営業キロ6kmを超え8kmまで、箕面萱野〜緑地公園、箕面船場阪大前〜江坂)
普通運賃:大人160円、小児80円

・5区(営業キロ8kmを超え10kmまで、箕面萱野〜江坂間)
普通運賃:大人180円、小児90円

【加算運賃の上限設定】
延伸区間内、または延伸区間と既存線(江坂〜千里中央間)にまたがって乗車する場合の加算運賃(※)を申請。
・加算運賃:
普通旅客運賃・・・60円
(※)
加算運賃:新線建設等に要した設備投資費用の一部を、利用者が負担するための費用。

【実施予定日】
2023年度末(予定)の開業日から実施

【普通旅客運賃表】
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(上記発表資料(https://www.kita-kyu.co.jp/upload/199.pdf)より引用))

(参考)
箕面萱野から梅田・なんば方面への普通運賃(大人):
箕面萱野〜梅田間・・・480円(北急:240円、大阪メトロ240円)
箕面萱野〜なんば間・・・530円(北急:240円、大阪メトロ290円)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



冒頭の過去記事でご紹介したように、当初2020年度の開業予定であった、北急の延伸ですが、用地交渉の長期化や地下から出現した擁壁等の撤去に時間を要したことから、開業が3年間延期となりました。

今回、開業に併せた基本運賃及び加算運賃が発表となりました。

申請運賃の内容をみますと、延伸区間で加算運賃を設定するのが注目でしょうか。
この加算運賃は、同社の発表資料にもあるように、新線建設等に要した費用の一部を利用者が負担するためのもので、近年の新線開業では多くの線区で設定されています。

ここ大阪府南部エリアでは、泉北高速鉄道の光明池〜和泉中央間に20円(普通運賃)の加算運賃が設定されている事例があります。


この加算運賃を合わせた延伸後の全区間の運賃は240円となりますが、大阪市内中心部に向かう場合は、これに大阪メトロの運賃も加算された額とあります。
一例でみますと、上述のとおり箕面萱野〜梅田では480円となります。

一方で、併走する阪急箕面線を経由して大阪梅田まで向かう場合、箕面〜大阪梅田では280円と、北急+大阪メトロに比べるとかなり割安となります。

ただ阪急箕面線では、現在では全ての列車が線内折り返しとなっており、石橋阪大前駅での乗り換えが必須となっていること、また、梅田以遠で大阪メトロ線内まで利用している場合は、北急経由の場合が安くなるケースもあることを踏まえると、開業後の利用者の動向がどうなるのか注目、といったところでしょうか。


ともあれ、3年延期となりましが、いよいよ開業が近づいてきたことを実感するニュースでありました。




【関連ブログ】
【北大阪急行】箕面への新運賃を発表!梅田〜箕面萱野は480円へ | Osaka-Subway.com



【関連ニュースサイト】
北大阪急行電鉄、南北線延伸線の運賃認可を申請 - 加算運賃も設定 | マイナビニュース
北急が南北線延伸区間の運賃を申請…普通運賃では60円を加算 2023年度末開業 | レスポンス(Response.jp)



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