南海電鉄では、昨年(2022年)7月より和歌山港線での自動運転実証試験に向けた事前準備を進めてきましたが、今般「係員付き自動運転(GoA2.5)」に向けて、和歌山港線での自動運転走行試験を実施することを発表しました。
自動運転走行試験を2023年8月頃から開始します | 南海電鉄
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
既に下記記事にてご紹介したように、南海電鉄では将来的な労働力不足による課題の解決を目指し、昨年7月より自動運転実証試験の準備を行ってきました。
(参考)
■阪和線の沿線から : 【南海電鉄】和歌山港線での自動運転実証試験に向けて事前準備を開始(2022年7月〜)
今回、その準備が整ったことから、自動運転による走行試験を実施することを発表しました。
昨年の発表では、2023年度に自動運転の実施予定であったことから、ほぼスケジュールどおりの実験開始、といえるでしょう。
今回の発表で興味深い点としては、「使用車両」と「導入目標線区」であります。
まず「使用車両」ですが、上述のとおり8300系2両編成が使用されることとなりました。
先のブログ過去記事では、「車上設備を搭載するのはこれら(7100系または2200系・2230系)既存の和歌山港線で運用されている車両か、それとも他の車両か、気になるところではあります」としていましたが、解答は「他の車両」である8300系でありました。
8300系自体は、特急「サザン」や急行として和歌山港線に入線した実績はありますが、2両編成が単独で乗り入れるのは初めてと思われます。
それ以前に、8300系の2両編成が単独で運用されること自体が稀なような気もしますので、そういう意味でも注目の試験運転でありましょう。
そしてもう一つの注目点が、「導入目標線区」であります。
実証試験の準備を行ってきた和歌山港線で実施することは当然ではありますが、今回の発表で新たに「高師浜線」が挙げられていることが注目といえます。
高師浜線は、南海本線の羽衣〜高師浜間を結ぶ支線であります。
和歌山港線と同じく、2両編成の列車が行き来する線区ですので、自動運転の導入には好都合な条件といえます。
一方この高師浜線は、連続立体交差事業に伴い、2021年5月より約3年間の予定でバスによる代行輸送を実施しています。
■阪和線の沿線から : 【南海電鉄】連続立体交差事業に伴い高師浜線運休を発表(2021年5月〜2024年春予定)
来年春頃には運転再開の予定の高師浜線でありますが、将来的にはGoA2.5(運転士以外のが先頭車両に乗車する自動運転)による自動運転が実施される目標とのことで、この短い支線がにわかに注目を浴びることになりそうなニュースであります。
【関連ブログ】
●南海電鉄、8月から自動運転の試験開始へ…京三製作所とタッグ - 鉄道プレス
【関連ニュースサイト】
●南海、2023年8月ごろに自動運転の走行試験を実施へ - 鉄道コム
●南海電鉄8300系、和歌山港線で自動運転走行試験 - 8月頃から開始へ | マイナビニュース
●南海、和歌山港線で「自動運転走行試験」開始!2023年8月から | レイルラボ ニュース
●南海、和歌山港線で8月頃から自動運転走行試験開始 8300系使用 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
●南海、自動運転走行試験 高師浜線・和歌山港線での導入目指す - Impress Watch
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自動運転走行試験を2023年8月頃から開始します | 南海電鉄
概要は以下のとおりです。
【試験開始時期】
2023年8月頃
【試験場所】
和歌山港線(和歌山市〜和歌山港間)
【試験方法】
8300系2両編成を走行試験車両として使用し、運転士が乗車した状態で実施
(※)旅客が乗車する列車では試験は実施しない。
(※)昼間、夜間ともに試験を実施。
【試験で確認する項目】
・同社が使用している「自動列車停止装置(ATS-PN)」と、京三製作所と共同開発した「高機能型の自動列車運転装置(高機能ATO)」を組み合わせた自動運転システムの安全性
・ 運転士が運転する際と同等の目標速度への加速・減速、停止精度等
【試験後の展開】
試験結果を踏まえて、有識者で構成する「GoA2.5自動運転検討委員会」にて安全性評価を得た後に、 導入を目標とする線区(高師浜線および和歌山港線)での自動運転実現に向けて検討していく予定。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
▲自動運転走行試験に使用される8300系2両編成(千代田車庫、鉄道友の会撮影会にて記録)
既に下記記事にてご紹介したように、南海電鉄では将来的な労働力不足による課題の解決を目指し、昨年7月より自動運転実証試験の準備を行ってきました。
(参考)
■阪和線の沿線から : 【南海電鉄】和歌山港線での自動運転実証試験に向けて事前準備を開始(2022年7月〜)
今回、その準備が整ったことから、自動運転による走行試験を実施することを発表しました。
昨年の発表では、2023年度に自動運転の実施予定であったことから、ほぼスケジュールどおりの実験開始、といえるでしょう。
今回の発表で興味深い点としては、「使用車両」と「導入目標線区」であります。
まず「使用車両」ですが、上述のとおり8300系2両編成が使用されることとなりました。
先のブログ過去記事では、「車上設備を搭載するのはこれら(7100系または2200系・2230系)既存の和歌山港線で運用されている車両か、それとも他の車両か、気になるところではあります」としていましたが、解答は「他の車両」である8300系でありました。
8300系自体は、特急「サザン」や急行として和歌山港線に入線した実績はありますが、2両編成が単独で乗り入れるのは初めてと思われます。
それ以前に、8300系の2両編成が単独で運用されること自体が稀なような気もしますので、そういう意味でも注目の試験運転でありましょう。
そしてもう一つの注目点が、「導入目標線区」であります。
実証試験の準備を行ってきた和歌山港線で実施することは当然ではありますが、今回の発表で新たに「高師浜線」が挙げられていることが注目といえます。
高師浜線は、南海本線の羽衣〜高師浜間を結ぶ支線であります。
和歌山港線と同じく、2両編成の列車が行き来する線区ですので、自動運転の導入には好都合な条件といえます。
一方この高師浜線は、連続立体交差事業に伴い、2021年5月より約3年間の予定でバスによる代行輸送を実施しています。
■阪和線の沿線から : 【南海電鉄】連続立体交差事業に伴い高師浜線運休を発表(2021年5月〜2024年春予定)
来年春頃には運転再開の予定の高師浜線でありますが、将来的にはGoA2.5(運転士以外のが先頭車両に乗車する自動運転)による自動運転が実施される目標とのことで、この短い支線がにわかに注目を浴びることになりそうなニュースであります。
▲高師浜線に停車中の2230系。
現在高師浜線では連続立体交差事業に伴い長期間運休となっています。
工事完成による運転再開後も、引き続き2230系等が運用されるものと思われますが、将来的には係員付き自動運転の導入も目標とされています。
わずか1.4kmの支線ではありますが、今後の動向が気になるところですね。
【関連ブログ】
●南海電鉄、8月から自動運転の試験開始へ…京三製作所とタッグ - 鉄道プレス
【関連ニュースサイト】
●南海、2023年8月ごろに自動運転の走行試験を実施へ - 鉄道コム
●南海電鉄8300系、和歌山港線で自動運転走行試験 - 8月頃から開始へ | マイナビニュース
●南海、和歌山港線で「自動運転走行試験」開始!2023年8月から | レイルラボ ニュース
●南海、和歌山港線で8月頃から自動運転走行試験開始 8300系使用 | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル
●南海、自動運転走行試験 高師浜線・和歌山港線での導入目指す - Impress Watch
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