京王電鉄では、京王線・井の頭線の乗車で「京王トレインポイント」が貯まる「鉄道乗車ポイントサービス」を開始することを発表しました。
2023年10月1日(日)から京王線・井の頭線の鉄道乗車ポイントサービスを開始します |京王電鉄
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
交通系ICカード普及に加え、コロナ禍後のテレワーク定着等の新たなライフスタイルの定着などによる利用状況の変容により、各鉄道事業者では、これまで発売してきた回数乗車券の代わりに、新たなポイントサービスを実施するところが増えてきました。
今回ご紹介する京王電鉄のサービスもそういった流れの一つであり、同社でも「新たなポイントサービス」の提供開始と引き換えに、これまで発売してきた「回数乗車券」の発売を終了することとしています。
そのニュース自体は特に目新しいものではないのですが、今回発表された京王電鉄の内容では、他社では見られない特徴が2点ありました。
一つは「小児運賃での50%ポイント付与」です。
これまで、小田急電鉄、泉北高速鉄道、京浜急行でIC利用の場合に小児運賃を均一化する動きをご紹介しましたが、今回の京王では、上述3社とは異なる方法での子育て世代の支援として、小児運賃の実質大幅値下げを実施することとなりました。
大人と小児でポイントサービスの付与率を変える取り組み、というのは個人的には聞いたことがなく、今回の京王電鉄の施策はユニークなものと考えられます。
一方で、もう一つの注目は「ポイントチャージ時の手数料徴収」でしょうか。
この手の付与ポイントでは、事業者グループの店舗等で利用できたり、ICカードのチャージ額に利用できたりするものが代表的で、今回の「京王トレインポイント」も、京王百貨店等で利用できたり、PASMOにチャージできたりします。
しかし、そのうち「PASMOチャージ」では、1回88ポイントの手数料が必要となっています。
これまた、交通系ICカードのポイントチャージに手数料が必要なケースは個人的に聞いたことがなく、これまた利用者にとって注意しないといけない仕組みになっています。
総じて言えば、小児運賃のポイント付与率をアップさせる一方、チャージに関する手数料を利用者に負担させるという、ある意味メリハリを聞かせたポイントサービスとも評価できるでしょう。
そして、このポイントサービスの提供開始と引き換えに回数乗車券の廃止となりますが、その発売終了日は、8月31日(木)と、ポイントサービス開始の一ヶ月前となることにも、注意が必要でしょう。
これまた、通常はポイントサービス開始直前に回数乗車券を廃止することが多い流れの中では特殊なケースともいえるでしょう。
ともあれ、メリットもデメリットも特別なだけに、特に京王電鉄のライトユーザーの方々にとっては、制度の切り替わりのタイミングでは、回数券の買い忘れなど注意しておきたいな、と感じたニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
●京王 乗車ポイントサービス 導入(2023年10月1日〜) - 鉄道コム
●京王 普通・時差・土休日回数券 発売終了(2023年8月31日) - 鉄道コム
●京王線乗車でポイントサービス 最大14% - Impress Watch
●京王電鉄、鉄道乗車ポイントサービスを開始 - 回数券は発売終了へ | マイナビニュース
【関連ブログ】
●京王のポイントサービス、子供は運賃の50%のポイントを付与: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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2023年10月1日(日)から京王線・井の頭線の鉄道乗車ポイントサービスを開始します |京王電鉄
概要は以下のとおりです。
【開始日】
2023年10月1日(日)
【サービス内容】
京王アプリ内の鉄道乗車ポイントサービスに会員登録したPASMOで同社線に乗車することで、乗車回数や乗車運賃に応じて「京王トレインポイント」を付与。
なお、大人運賃と小児運賃で「京王トレインポイント」の付与方法が異なる。
【大人向け】
同一月内に同一運賃区間を複数回乗車すると、乗車運賃の累計と同一運賃区間の乗車回数に応じて変動する付与率をもとにポイントを付与。
同一月内に同一運賃区間を乗車した場合の付与率:
・5回〜8回:1%分
・9回〜16回:4%分
・17回〜24回:8%分
・25回〜32回:12%分
・33回以上:14%分
【小児向け】
1回の乗車ごとに乗車運賃の50%を付与
【付与イメージ】
(上記発表資料(https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2023/nr20230703_joshapoint.pdf)より引用)
【サービス対象】
「京王アプリ」内の「鉄道乗車ポイントサービス」で会員登録したPASMOが対象
【対象となるPASMO】
カードタイプのPASMO、モバイルのPASMO
【京王トレインポイントの利用方法】
・京王ポントへ交換
1ポイント単位で10%上乗せで交換。
「京王ライナー」座席指定券購入や、京王百貨店での購入等「京王ポイントサービス」対象店で利用可能。
京王ポイントへ交換する際には、京王パスポートカードが必要
【セブン銀行ATMでPASMOへチャージ】
1ポイント単位でPASMOへチャージ可能
チャージ1回あたり88ポイントの手数料が必要
【利用方法イメージ】
(上記発表資料(https://www.keio.co.jp/news/update/news_release/news_release2023/nr20230703_joshapoint.pdf)より引用)
【回数乗車券の発売終了】
・発売終了する回数乗車券:
普通回数乗車券、時差回数乗車券、土・休日割引回数乗車券
(※通学用割引普通回数乗車券・身体障がい者用回数乗車券・知的障がい者用回数乗車券は発売を継続)
・発売終了日:
2023年8月31日(木)
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
交通系ICカード普及に加え、コロナ禍後のテレワーク定着等の新たなライフスタイルの定着などによる利用状況の変容により、各鉄道事業者では、これまで発売してきた回数乗車券の代わりに、新たなポイントサービスを実施するところが増えてきました。
今回ご紹介する京王電鉄のサービスもそういった流れの一つであり、同社でも「新たなポイントサービス」の提供開始と引き換えに、これまで発売してきた「回数乗車券」の発売を終了することとしています。
そのニュース自体は特に目新しいものではないのですが、今回発表された京王電鉄の内容では、他社では見られない特徴が2点ありました。
一つは「小児運賃での50%ポイント付与」です。
これまで、小田急電鉄、泉北高速鉄道、京浜急行でIC利用の場合に小児運賃を均一化する動きをご紹介しましたが、今回の京王では、上述3社とは異なる方法での子育て世代の支援として、小児運賃の実質大幅値下げを実施することとなりました。
大人と小児でポイントサービスの付与率を変える取り組み、というのは個人的には聞いたことがなく、今回の京王電鉄の施策はユニークなものと考えられます。
一方で、もう一つの注目は「ポイントチャージ時の手数料徴収」でしょうか。
この手の付与ポイントでは、事業者グループの店舗等で利用できたり、ICカードのチャージ額に利用できたりするものが代表的で、今回の「京王トレインポイント」も、京王百貨店等で利用できたり、PASMOにチャージできたりします。
しかし、そのうち「PASMOチャージ」では、1回88ポイントの手数料が必要となっています。
これまた、交通系ICカードのポイントチャージに手数料が必要なケースは個人的に聞いたことがなく、これまた利用者にとって注意しないといけない仕組みになっています。
総じて言えば、小児運賃のポイント付与率をアップさせる一方、チャージに関する手数料を利用者に負担させるという、ある意味メリハリを聞かせたポイントサービスとも評価できるでしょう。
そして、このポイントサービスの提供開始と引き換えに回数乗車券の廃止となりますが、その発売終了日は、8月31日(木)と、ポイントサービス開始の一ヶ月前となることにも、注意が必要でしょう。
これまた、通常はポイントサービス開始直前に回数乗車券を廃止することが多い流れの中では特殊なケースともいえるでしょう。
ともあれ、メリットもデメリットも特別なだけに、特に京王電鉄のライトユーザーの方々にとっては、制度の切り替わりのタイミングでは、回数券の買い忘れなど注意しておきたいな、と感じたニュースでありました。
▲永福町駅に停車中の京王井の頭線1000系。
8月末で回数券(一部除く)の発売が終了、10月からは鉄道乗車ポイントサービスが開始となります。
【関連ニュースサイト】
●京王 乗車ポイントサービス 導入(2023年10月1日〜) - 鉄道コム
●京王 普通・時差・土休日回数券 発売終了(2023年8月31日) - 鉄道コム
●京王線乗車でポイントサービス 最大14% - Impress Watch
●京王電鉄、鉄道乗車ポイントサービスを開始 - 回数券は発売終了へ | マイナビニュース
【関連ブログ】
●京王のポイントサービス、子供は運賃の50%のポイントを付与: たべちゃんの旅行記「旅のメモ」
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