このブログでは鉄道関係書籍のご紹介をしています。
最近、暫くご紹介していなかったようで、久々のエントリーとなります。
今回ご紹介する書籍はこちらです。
国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送 [ 栗原 景 ]
タイトルは「国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送」で、その名の通り、高度成長期、そして国鉄時代の貨物輸送のピークであった昭和40年代にスポットを充て、当時の貨物輸送について、ダイヤ、輸送方法、運賃制度などを紹介するとともに、その後の国鉄貨物輸送の衰退の流れについて記されています。
また、「物を運ぶ」という意味では、貨物輸送と関連が強い「手荷物」「郵便」の輸送についても一つの章を割いて丁寧に説明してます。
国鉄時代の貨物輸送といえば、「2軸貨車をはじめとした様々な一般貨車」「大規模なヤードでの入れ換え」などがイメージされるのではないのでしょうか。
確かにこれらの「一般貨車」や「施設」が国鉄時代の貨物列車を象徴し、その後の輸送環境の変化により、それらは「コンテナ貨車」に置き換わり、その列車も「貨物ターミナル」をはじめとしたコンテナ取扱い拠点の間を直行する列車となったのは、ご存じの方も多いかと思います。
では、昭和40年代の当時の国鉄貨物輸送の現場の状況がどんなものだったのか。具体的には、
等々を、様々な文献を元に、当日の国鉄貨物輸送のリアルを、鉄道ファンは勿論のこと、そうでない人々にとっても分かりやすい言葉や文章で紹介しているのが、本書となります。
本書の魅力は、上述の繰り返しともなりますが、「昭和40年代の国鉄貨物輸送」を、「大量の資料を根拠とし、臨場感あふれる描写」で当時の姿を「分かりやすい文体・語彙で再現」したものであります。
国鉄時代の貨物輸送を、これまで断片的な知識として知ってはいても、全体としての仕組みはどんなものだったのか、を手軽に理解できる、本当にためになる一冊でした。
著者の栗原景(くりはら かげり)さんの著書は、このブログでも下記のとおり取り上げてきました。
(共著)
今回の「国鉄時代の貨物列車を知ろう」は、これらに続く著書ですが、過去の著作にも通じるわかりやすさは、今作でも過去の仕組みを理解するのに多いに役立ちました。
もはや資料の上でしることしかできなくなった、国鉄時代の貨物輸送ですが、本書がそれを理解することに大いに役立つことを願い、今回のご紹介とさせていただきます。
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最近、暫くご紹介していなかったようで、久々のエントリーとなります。
今回ご紹介する書籍はこちらです。
国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送 [ 栗原 景 ]
タイトルは「国鉄時代の貨物列車を知ろう 昭和40年代の貨物輸送」で、その名の通り、高度成長期、そして国鉄時代の貨物輸送のピークであった昭和40年代にスポットを充て、当時の貨物輸送について、ダイヤ、輸送方法、運賃制度などを紹介するとともに、その後の国鉄貨物輸送の衰退の流れについて記されています。
また、「物を運ぶ」という意味では、貨物輸送と関連が強い「手荷物」「郵便」の輸送についても一つの章を割いて丁寧に説明してます。
国鉄時代の貨物輸送といえば、「2軸貨車をはじめとした様々な一般貨車」「大規模なヤードでの入れ換え」などがイメージされるのではないのでしょうか。
確かにこれらの「一般貨車」や「施設」が国鉄時代の貨物列車を象徴し、その後の輸送環境の変化により、それらは「コンテナ貨車」に置き換わり、その列車も「貨物ターミナル」をはじめとしたコンテナ取扱い拠点の間を直行する列車となったのは、ご存じの方も多いかと思います。
では、昭和40年代の当時の国鉄貨物輸送の現場の状況がどんなものだったのか。具体的には、
「一体どんな種類の列車が走っていたのか」
「どうやってヤードに貨車を集めて、入れ換えていたのか」
「そしてどんな風に遠くまで輸送していたのか」
「そのための列車にはどんな種類(種別)があったのか」
「そのための運賃はどのように計算するのか」
等々を、様々な文献を元に、当日の国鉄貨物輸送のリアルを、鉄道ファンは勿論のこと、そうでない人々にとっても分かりやすい言葉や文章で紹介しているのが、本書となります。
本書の魅力は、上述の繰り返しともなりますが、「昭和40年代の国鉄貨物輸送」を、「大量の資料を根拠とし、臨場感あふれる描写」で当時の姿を「分かりやすい文体・語彙で再現」したものであります。
国鉄時代の貨物輸送を、これまで断片的な知識として知ってはいても、全体としての仕組みはどんなものだったのか、を手軽に理解できる、本当にためになる一冊でした。
著者の栗原景(くりはら かげり)さんの著書は、このブログでも下記のとおり取り上げてきました。
(共著)
今回の「国鉄時代の貨物列車を知ろう」は、これらに続く著書ですが、過去の著作にも通じるわかりやすさは、今作でも過去の仕組みを理解するのに多いに役立ちました。
もはや資料の上でしることしかできなくなった、国鉄時代の貨物輸送ですが、本書がそれを理解することに大いに役立つことを願い、今回のご紹介とさせていただきます。
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