JR西日本では、普通列車では御坊〜新宮間、特急「くろしお」では白浜〜新宮間で実施している「きのくに線サイクルトレイン」について、利用者からの要望が最も多い「和歌山駅までの延伸」について、新たな方式で実証実験する「きのくに線サイクルトレインプラス」を実施することを発表しました。

ついに!和歌山駅まで!! 「きのくに線サイクルトレインプラス」実証実験スタート :JR西日本

概要は以下のとおりです。

【名称】
きのくに線サイクルトレインプラス

【開始日】
2023年8月21日(月)

【区間】
きのくに線 和歌山駅〜御坊駅間

【実施方法】
・完全予約制:
公式サイトからの事前予約が必要

・列車・台数限定:
1列車自転車3台までの限定。
曜日ごとに利用可能列車が異なる。
<サウス(和歌山→御坊方面)>
平日:
9時頃〜15時頃の12本
土曜:
9時頃〜15時頃の12本
日曜・祝日:
6時頃〜14時頃の17本

<ノース(御坊方面→和歌山)>
平日:
8時頃〜14時頃の12本
土曜:
17時頃〜22時頃の10本
日曜・祝日:
15時頃〜22時頃の13本

(※)「自転車そのまま」「追加料金不要」は、これまでの「きのくに線サイクルトレイン」と同じ

【利用方法】
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(同社発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230724_00_press_kinokuni.pdf)より引用)

【予約サイト(公式サイト)】
きのくに線 サイクルトレイン:JRおでかけネット

【対象列車詳細】
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(同社発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230724_00_press_kinokuni.pdf)より引用)

【イメージ】
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(同社発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230724_00_press_kinokuni.pdf)より引用)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



2021年9月に、期間限定の実証実験としてスタートした「きのくに線サイクルトレイン」。
当初は、紀伊田辺〜新宮間で、時間帯を限定しての実施となっていました。
阪和線の沿線から : 【JR西日本】きのくに線(紀伊田辺〜新宮)でサイクルトレイン実証実験を実施(2021.9.1〜11.30)

そして、同年12月からは平日の時間帯を拡大して通年実施することとなりました。
阪和線の沿線から : 【JR西日本】きのくに線「サイクルトレイン」を通年実施へ(2021.12.1〜2022.12.31)

更に翌2022年4月からは、実施区間を御坊〜紀伊田辺間で延長し、御坊以南のきのくに線の多くの普通列車でサイクルトレインを利用できるようになりました。
阪和線の沿線から : 【JR西日本】「きのくに線サイクルトレイン」が御坊〜紀伊田辺間でも利用可能に(2022.4.1〜)

また、2022年10月には、利用者からの要望を受け、白浜〜新宮間の特急「くろしお」でも利用できる「くろしおサイクル」を開始しました。
阪和線の沿線から : 特急「くろしお」にサイクルトレイン導入(白浜〜新宮間・2022.10.1〜)【JR西日本】


このように、段階的な拡大を経て、この2年で御坊あるいは白浜以南の多くの列車で利用できるようになった「きのくに線サイクルトレイン」ですが、和歌山〜御坊間では、現在のところサイクルトレインの利用はできません。

この区間は、和歌山都市圏の通勤・通学利用者も多いことから、サイクルトレインの導入で一般の利用者の円滑な利用に支障が生じる可能性も、御坊以南に比べて高くなることが想定されます。

一方で、和歌山〜御坊間でもサイクルトレインを利用できるとなると、サイクリストにとってはコースの幅が広くなることから、多くの要望が寄せられることは容易に想像できます。

要望は多い一方で、他の利用者も多いことから、実施するにしても様々な工夫が必要なこの区間でのサイクルトレインですが、今回「台数制限」「事前予約」「列車限定」という新たな仕組みをプラスして導入することが発表されました。

まず「台数制限」で1列車3台までとし、台数制限の方法として「事前予約」が必要となります。
なお、乗車の際には予約申込完了メールを車掌に提示した上で、最後尾の車両に乗車することとなります。

そして「列車限定」ですが、これまでの「きのくに線サイクルトレイン」とは異なり、曜日や時間帯できめ細かく対象列車が設定されているのがミソです。
「サウス」(和歌山→御坊方面)でいえば、平日・土曜は9時頃〜15時頃であるのに対し、日曜・祝日は6時台〜14時台、「ノース」(御坊方面→和歌山)でいえば、平日は8時頃〜14時頃に対し、土曜日は16時頃〜22時頃、日曜・祝日は15時頃〜22時頃となっています。

また、同じような時間帯で設定されている「サウス」であっても、平日と土曜で設定が異なる時間帯もあったりと、現在の通勤・通学利用を考慮したサイクルトレインの設定となっています。

和歌山〜御坊の沿線では、公立高校に加え、土曜日も授業を実施する私立高校へ通う高校生も多いことなどから、輸送力に余裕のある列車を中心に、そしてサイクリストのニーズも満たすことができる時間帯を設定していることが興味深くもあり、また、設定の上での苦心が見られるように感じます。

今回、様々な工夫を凝らして実現した「きのくに線サイクルトレインプラス」。
これまで以上に利用の幅が広がることで、いま人気のサイクリングの方々に今まで以上に利用していただくことで、観光客やきのくに線利用者の増加に繋げることができればいいな、と感じたニューッスでありました。

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▲和歌山駅で発車を待つ普通列車箕島行き。
今回の「きのくに線サイクルトレインプラス」で、223系・225系でも自転車の持ち込みが可能とありました。





【関連ニュースサイト】

和歌山駅まで延伸「きのくに線サイクルトレイン」新宮へ200kmが「自転車そのまま乗車」可能に | 乗りものニュース



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