三重県伊賀市の伊賀鉄道では、同線の伊賀線全線でJR西日本のICカード「ICOCA」を導入することを発表しました。

2024年3月 伊賀鉄道でICOCAが利用可能になります!:JR西日本
2024年3月 伊賀鉄道でICOCAが利用可能になります! – 伊賀鉄道株式会社

概要は以下のとおりです。

【サービス開始時期】
2024年3月(予定)

【サービス開始路線】
伊賀鉄道 伊賀線全線(伊賀上野〜伊賀神戸間)

【開始するサービス】
・伊賀鉄道でのICOCA利用(チャージによるSF(ストアードフェア)利用)
・伊賀鉄道ICOCA定期券
(※)伊賀鉄道ICOCA定期券の情報は、「伊賀鉄道ICOCA定期券内容控」に印字)
(※)伊賀鉄道ICOCA定期券と近鉄やJR西日本等の鉄道定期券を1枚のICOCAでの利用も可能
(モバイルICOCAやTOICA、PiTaPa等の他の交通系ICカードには、本機能を付加することは不可)


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲伊賀鉄道200系「忍者列車」
(2014年「伊賀線まつり」で撮影)


かつては近鉄伊賀線として運営されていた伊賀鉄道伊賀線。
2007年10月に第三セクター鉄道「伊賀鉄道」に運営を移管し、その10年後の2017年4月に沿線自治体の伊賀市による「公有民設」方式に移行しています。
阪和線の沿線から : 【伊賀鉄道】【近畿日本鉄道】平成29年4月に伊賀線を公有民営へと移行することで合意

この伊賀鉄道は、伊賀上野でJR関西本線、伊賀神戸で近鉄大阪線に接続していますが、これら両路線では既に交通系ICカードが利用可能となっている一方、伊賀鉄道線ではICカードが対応不可となっていました。

近鉄・JR線に乗り換える利用者も多く、交通系ICカードの対応が期待されていましたが、今回ICOCAを含む全国相互利用可能の交通系ICカード10種類の利用が可能となりました。

同時に、定期券のサービスも開始されていますが、伊賀鉄道でのIC定期券サービスでは、カード表面に定期券情報を印字するものではありませんので、この点注意が必要です。

この方式は、「定期券内容控」を見ないと定期券の記録がぱっと見分からないという欠点はあるものの、カードに印字する設備を導入する必要がなく、今回の伊賀鉄道のような中小民鉄にとってはコストの点で導入しやすいものと思われます。

伊賀流忍者の里として有名な伊賀市の中心部を走る伊賀鉄道。
伊賀流忍者博物館や上野城などの観光スポットへの訪問にも便利な伊賀鉄道ですが、今回のICカード導入で、観光客にとってもより便利になることを期待したいな、と感じたニュースでした。




【関連ニュースサイト】
伊賀鉄道、2024年3月に「ICOCA」サービスの提供を開始 - 鉄道コム
伊賀鉄道「ICOCA」導入へ - 近鉄&JR西日本との鉄道定期券も1枚に | マイナビニュース
伊賀鉄道,2024年3月からICOCAサービスを導入|鉄道ニュース|2023年7月27日掲載|鉄道ファン・railf.jp
伊賀鉄道でICOCAが利用可能に - Impress Watch



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