JR東海、JR西日本及びJR九州の3社では、東海道・山陽・九州新幹線で実施している「エクスプレス予約」「スマートEX」(以下「EXサービス」)のポイント制度を改正することを発表しました。
2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します!|JR東海
2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します!:JR西日本
2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します! |JR九州
概要は以下のとおりです。
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
現在冒頭の3社で実施されている「エクスプレス」ですが、当初は東海道新幹線区間のみでスタートしましたが、その当時から、「グリーンプログラム」は続いてきました。
プログラム制度としては、乗車区間に応じたポイントが貯まり、一定のポイントに貯まると、乗車時にグリーン車を利用できるというもので、最もポイントが必要な「のぞみ」グリーン車であっても1,000ポイント(東京〜新大阪間1回乗車で90ポイント)と、頻繁に新幹線を利用する方にとっては魅力的なポイント制度であったといえるでしょう。
一方で、このグリーンプログラムでは、最低で使用できるポイントが、「こだま」グリーン車の600ポイントで、なおかつポイントの有効期限は付与翌年の6月末までと、短い場合だと半年程度でポイントが消えてしまうという点もありました。
今回の見直しでは、上述のとおり、サービス開始当初から実施されてきた「グリーンプログラム」を終了するとともに、会費不要の「プラスEX」会員も含めて、各社の乗車区間に応じたポイントプログラムで付与されることとなりました。
すなわち、
がそれぞれ付与されることとなります。
このうち、利用者が最も多いと思われる東海道新幹線に関しては、新設の「EXポイント」が付与されることとなります。
この「EXポイント」ですが、現段階では「EX旅パック」「EX旅先予約」で使用できるほか、「TOKAI STATION POINT」に交換してJR東海の駅商業施設などで利用できる模様です。
現段階では、この「TOKAI STATION POINT」の概要が不明であること、そして長年ヘビーユーザー
が愛用してきた、「グリーン車へのアップグレード」が終了することもあってか、今回の発表ではかなり批判的な意見が聞こえてくるように感じました。
もっともそういった意見は、各社とも折り込み済みでの新サービス開始と思われますが、東京〜新大阪を2ヶ月に1回程度往復すれば「のぞみ」グリーン車が利用できるというのも、当初のネット予約普及という目的が達成されつつあるいま、見直しの時期が到来した、ともいえるかも知れません。
また、「グリーンプログラム」よりも、より使い勝手のいいポイントに交換して欲しい、という利用者からの要望もあると考えられますので、今回このように、利用区間に応じた各社のポイントプログラムに付与する、という形に大きく変えたものといえます。
個人的な話をすると、このグリーンプログラムでは、「のぞみ」はおろか、「こだま」のグリーン車を使用できるだけのポイントをなかなか貯めることができず、毎年ポイントを失効させてきただけに、新たにできる「TOKAI STATION POINT」でどの程度のメリットが受けられるのか、気になるところです。
また、山陽新幹線区間では、JR西日本の「WESTERポイント」が付与されることとなります。
こちらについては、地元でもあることから、ICOCAへのチャージや、特急券への利用など、色々使い道があるのですが、ただ、自由席利用は対象外だったり、「エクスプレス予約」と「スマートEX」とで付与率が変わらなかったりと、これまでに比べると会費を払っている割には渋い付与率、といった印象は拭えません。
もう10年程度「エクスプレス予約」会員を続けてきていますが、下記のとおり料金の値上げが実施され「プラスEX」との差が大きく縮小したことも考えると、そろそろ潮時かも知れないと思いつつ、特によく利用する「EXポイント」が、駅売店等でどののように利用できるか、などをもう少し検討してから判断したいな、とも感じたニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
●JR東海、東海道新幹線「EXポイント」新設など新サービス10/1開始へ | マイナビニュース
●東海道新幹線 EXサービス、新ポイント制度新設 「グリーンプログラム」終了へ | レイルラボ ニュース
●東海道新幹線、グリーンプログラム終了へ 新ポイントサービスに移行 - TRAICY(トライシー)
●東海道新幹線にポイントサービス、山陽・九州新幹線と連携 - Impress Watch
●JR西、「スマートEX」の新幹線予約でWESTERポイント - Impress Watch
●「エクスプレス予約」グリーンプログラム廃止。サービスの魅力、さらに乏しく | タビリス
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2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します!|JR東海
2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します!:JR西日本
2023年10月1日、「エクスプレス予約」「スマートEX」で新たなサービスを開始します! |JR九州
概要は以下のとおりです。
【サービス開始日】
2023年10月1日(日) 5時30分から
【新サービス概要】
●JR東海・東海道新幹線(東京〜新大阪)
名称:「EXポイント」(新設)
用途:「EX旅先予約」「EX旅パック」で利用可能。
また、「TOKAI STATION POINT」に交換してJR東海グループの駅商業施設での飲食や物販に使用可能。
有効期間:積算月の翌年度末
付与ポイント(例):
東京〜新大阪間・・・「エクスプレス予約」83ポイント、「スマートEX」41ポイント
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042922.pdf)より引用)
●JR西日本・山陽新幹線(新大阪〜博多)
名称:WESTERポイント(既存)
付与率:指定席・・・約1%、グリーン車・・・約1.2%、
(※)自由席利用は対象外
付与ポイント数(例)
新大阪〜博多間・・・普通車指定席の場合152ポイント付与
(上記発表資料(https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230825_00_press_exservice_new_1.pdf)より引用)
●JR九州・九州新幹線(博多〜鹿児島中央)
名称:JRキューポ(既存)
付与率:
九州新幹線のみ利用・・・JQエクスプレス会員:発売額の1.0%、JR東海エクスプレスカード会員・J-WESTカード会員・スマートEX会員:発売額の0.5%
(九州新幹線を含む利用の場合は、上記の半分の付与率(発売額の0.5%または0.25%))
付与ポイント数(例):
博多〜鹿児島中央のEX予約(10,100円)・・・101ポイント(JRキューポ2倍キャンペーン期間中は202ポイント)
(上記発表資料(https://www.jrkyushu.co.jp/common/inc/news/newtopics/__icsFiles/afieldfile/2023/08/25/230825_ex_1001_new_service.pdf)より引用)
【グリーンプログラム終了】
エクスプレス予約会員向けの「グリーンプログラム」は終了
(※)
ポイント蓄積終了・・・2023年12月31日乗車分まで
グリーン特典利用期限・・・2024年6月30日(日)23:30予約操作分まで
詳細は、上記発表資料をご覧下さい。
現在冒頭の3社で実施されている「エクスプレス」ですが、当初は東海道新幹線区間のみでスタートしましたが、その当時から、「グリーンプログラム」は続いてきました。
プログラム制度としては、乗車区間に応じたポイントが貯まり、一定のポイントに貯まると、乗車時にグリーン車を利用できるというもので、最もポイントが必要な「のぞみ」グリーン車であっても1,000ポイント(東京〜新大阪間1回乗車で90ポイント)と、頻繁に新幹線を利用する方にとっては魅力的なポイント制度であったといえるでしょう。
一方で、このグリーンプログラムでは、最低で使用できるポイントが、「こだま」グリーン車の600ポイントで、なおかつポイントの有効期限は付与翌年の6月末までと、短い場合だと半年程度でポイントが消えてしまうという点もありました。
今回の見直しでは、上述のとおり、サービス開始当初から実施されてきた「グリーンプログラム」を終了するとともに、会費不要の「プラスEX」会員も含めて、各社の乗車区間に応じたポイントプログラムで付与されることとなりました。
すなわち、
・東海道新幹線(東京〜新大阪):EXポイント
・山陽新幹線(新大阪〜博多):WESTERポイント
・九州新幹線(博多〜鹿児島中央):JRキューポ
がそれぞれ付与されることとなります。
(上記発表資料(https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000042922.pdf)より引用)
このうち、利用者が最も多いと思われる東海道新幹線に関しては、新設の「EXポイント」が付与されることとなります。
この「EXポイント」ですが、現段階では「EX旅パック」「EX旅先予約」で使用できるほか、「TOKAI STATION POINT」に交換してJR東海の駅商業施設などで利用できる模様です。
現段階では、この「TOKAI STATION POINT」の概要が不明であること、そして長年ヘビーユーザー
が愛用してきた、「グリーン車へのアップグレード」が終了することもあってか、今回の発表ではかなり批判的な意見が聞こえてくるように感じました。
もっともそういった意見は、各社とも折り込み済みでの新サービス開始と思われますが、東京〜新大阪を2ヶ月に1回程度往復すれば「のぞみ」グリーン車が利用できるというのも、当初のネット予約普及という目的が達成されつつあるいま、見直しの時期が到来した、ともいえるかも知れません。
また、「グリーンプログラム」よりも、より使い勝手のいいポイントに交換して欲しい、という利用者からの要望もあると考えられますので、今回このように、利用区間に応じた各社のポイントプログラムに付与する、という形に大きく変えたものといえます。
個人的な話をすると、このグリーンプログラムでは、「のぞみ」はおろか、「こだま」のグリーン車を使用できるだけのポイントをなかなか貯めることができず、毎年ポイントを失効させてきただけに、新たにできる「TOKAI STATION POINT」でどの程度のメリットが受けられるのか、気になるところです。
また、山陽新幹線区間では、JR西日本の「WESTERポイント」が付与されることとなります。
こちらについては、地元でもあることから、ICOCAへのチャージや、特急券への利用など、色々使い道があるのですが、ただ、自由席利用は対象外だったり、「エクスプレス予約」と「スマートEX」とで付与率が変わらなかったりと、これまでに比べると会費を払っている割には渋い付与率、といった印象は拭えません。
もう10年程度「エクスプレス予約」会員を続けてきていますが、下記のとおり料金の値上げが実施され「プラスEX」との差が大きく縮小したことも考えると、そろそろ潮時かも知れないと思いつつ、特によく利用する「EXポイント」が、駅売店等でどののように利用できるか、などをもう少し検討してから判断したいな、とも感じたニュースでありました。
【関連ニュースサイト】
●JR東海、東海道新幹線「EXポイント」新設など新サービス10/1開始へ | マイナビニュース
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