今月初めの2泊3日の旅行中の記事を、思い出したように記しています。

こちらの記事で青函トンネル記念館ケーブルカー訪問の記事をご紹介しましたが、その前に北海道新幹線の「奥津軽いまべつ」駅を訪問しましたので、今回の記事でご紹介したいと思います。


この奥津軽いまべつ駅、津軽半島の北部、青森県外ヶ浜町にある駅ですが、北海道新幹線だけでなく、全国の新幹線の中でも乗降客数が最少の駅であります。

ではなぜこんなところに新幹線の駅が設けられているのか、というと、青函トンネルの保守拠点でもあり加えてトンネル内での異常があった際に列車を緊急に待機等させる場所として、無くてはならない駅なのであります。



その奥津軽いまべつ駅に今回、訪問することができましたので、その様子をご紹介したいと思います。

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▲駅外観。
在来線をオーバークロスし、新幹線駅につながるためのエレベーターが設けられています。
そのエレベーターを含む建物の高さが否が応でも目立ちます。

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▲改札口は、階段またはエレベーターを登った階上にあります。

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▲エレベーターを上がり、駅改札口への通路を眺めてみます。

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▲「ようこそ奥津軽いまべつ駅へ」の垂れ幕

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▲駅構内を進みます。


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▲改札口
他の新幹線駅と同様、自動改札機が設置されています。
また、みどりの窓口も設置されています。


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改札口に入ります。

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▲「ようこそ奥津軽いまべつ駅へ」の掲示。

いよいよホームに降りてみます。
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▲駅名標

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▲発車標

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▲駅名標とは別に地図付きの案内表示も用意されていました。

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▲線路は、下りは通過線(本線)と停車線、上りは本線のみの3線構造となっています。

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▲ホームの端まで歩いて、新青森方を眺めてみます。

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▲こちらは逆に木古内方となっています。
列車を撮影する際には、どちらかと言えば、新青森方から撮影するのが良さそうですが、昼前後はまさに逆光となるため、動画の撮影にしてみることにします。

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▲縦型の駅名票には、「サッポロビール」の広告が入っていました。


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▲エスカレーター。
上りのみの設置となっています。
下りについては、エレベーターも設置されており、バリアフリー的には問題ない構造となっています。

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▲なお、エスカレーターの入口は、このようにドアで仕切られています。
(これはエレベーターも同様)

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▲列車発車標。
撮影時間は11時24分ですが、次の列車は約3時間後となっています…

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▲下りホーム(12番線)からみた駅連絡通路。
冒頭に紹介した駅前の建物の裏は、このようになっています。

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▲連絡通路から見た保線基地。
駅構内はひたすら静かですが、このように保線や運行上の重要拠点であります。

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▲駅名標とホーム上のベンチ。

丁度、上下の新幹線が奥津軽いまべつ駅を通過するタイミングでしたので、その様子を動画で撮影してみることにしました。

下り:はやぶさ7号


上り:はやぶさ22号


どちらも、最高時速140kmの区間でありますので、通常のフル規格区間ではあまり見られないスピードでの通過シーンでありました。

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▲みどりの窓口の営業時間変更案内。
利用者数が僅少とはいえ、新幹線の駅でもありますので、指定券を発売する「みどりの窓口」も設置されています。

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▲待合室
発車する列車が無い時間帯でしたので、ここにも誰もいませんでした。

一通り駅を観察してから、駅前に戻ってみます。
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▲駅に隣接して町営の駐車場が設置されています。
勿論無料で利用できます。

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▲新幹線・駅開業を記念した石碑

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▲「びゅうバス」のバス停がありました。
JR東日本のツアーでバスが立ち寄ることになっているのでしょうが、私がネットで探した範疇では、当該商品は見つかりませんでした…

ここ奥津軽いまべつ駅には、公共交通でのアクセスとして、以下の三つの手段が用意されています。
●今別町巡回バス(奥津軽いまべつ駅〜三厩駅前)
今別町巡回バス時刻表 | 今別町
●「わんタク」「わんタク定時便」(蟹田駅〜奥津軽いまべつ駅〜三厩駅〜竜飛岬灯台)
津軽乗合タクシー「わんタク」「わんタク定時便」
●事前予約制乗合タクシー「愛乗タクシー」(奥津軽いまべつ駅〜津軽中里駅)
奥津軽いまべつ駅・津軽中里駅間 事前予約制乗合タクシー|愛乗タクシー予約サイト


私が滞在している間は、新幹線の発着が無かったこともあり、これらのバス・タクシーの発着はありませんでしたが、竜飛岬や津軽鉄道への観光などに、こういった二次交通手段を活用してみるのも面白いルートになるのではないかと思います。



上述のとおり、この「奥津軽いまべつ駅」には「みどりの窓口」が設置されています。
折角この駅を訪問できたので、ここで色々きっぷを購入してみようと思います。

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▲入場券。
使用済みの押印もいただきました。

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▲新青森→久慈の普通乗車券と新幹線特急券(新青森→八戸)。
発行箇所は「奥津軽いまべつ」、JR北海道の駅で他社に関連するきっぷですので、(1-タ)と表記されているのが特徴です。

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▲釜石から先の乗車券も奥津軽いまべつ駅で購入しました。
奥津軽いまべつ駅で「山中渓」までの乗車券を購入したのは、恐らく初めてではないのでしょうか。

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▲みどりの窓口に併設されている「話せる券売機」で、「えきねっと」で予約しておいた指定券を引き換えてみました。
指定券は釜石→新花巻の「はまゆり2号」ですが、注目は発行箇所。
「奥津軽いまAMV」発行、(2- )と、なかなか面白い表記を確認できました。



以上が、北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅の訪問の様子でした。

停車する列車の本数も少なく、また周辺の人家も少なく、駅もひっそりしていました。
一方、運行拠点としては重要な駅であるわけで、そのギャップが印象的でした。

一方、利用促進という意味では、竜飛岬や青函トンネル記念館など、津軽半島北端の観光地へのアクセス拠点として更に活用できればいいな、とも感じました。

2031年にも予定されている北海道新幹線全線開通まで、引き続きこのような静かな新幹線駅のままと思われますが、全線開通後、新たに札幌方面からもやってくる利用者を、この奥津軽いまべつ駅を使ってどのように誘客するか。

折角の新幹線駅でありますので、全線開通を期に更に活用できるようなアイデアを実現できると嬉しく感じます。



【関連ニュースサイト】
新幹線の秘境駅「奥津軽いまべつ駅」 実は便利? 知っておくと役立つ交通網 | 乗りものニュース



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