JR西日本では、嵯峨野線で昼間時間帯を中心に多くの利用者で混雑していることから、臨時列車の運転や車両の増結、一部の特急列車の嵯峨嵐山駅停車などの混雑緩和に向けた対応を実施することを発表しました。

嵯峨野線 混雑緩和に向けた対応について:JR西日本

概要は以下のとおりです。

【臨時列車の運転】
・平日:18本
・土休日:20本

【両数を増やす列車】
・平日:60本
・土休日:57本
(4・6両編成の列車を、6・8両編成に変更)

【車内の混雑緩和及びスムーズな乗降への対応】
・補助シート利用時間帯の縮小
・座席が3列で通路部分が広い車両を一部列車で運転

【特急列車の一部を嵯峨嵐山に臨時停車】
○停車日:
10月21日〜12月10日の土休日

○嵯峨嵐山駅に停車する列車
<京都→嵯峨嵐山→園部方面(3本)>
きのさき3号・・・京都9:25発→嵯峨嵐山9:35着→園部9:53着
はしだて3号・まいづる3号・・・京都10:25発→嵯峨嵐山10:35着→園部10:53着
きのさき5号・・・京都11:25発→嵯峨嵐山11:35着→園部11:53着

<園部→嵯峨嵐山→京都方面(4本)>
きのさき16号・・・園部14:37発→嵯峨嵐山14:56着→京都15:06着
はしだて4号・まいづる10号・・・園部15:37発→嵯峨嵐山15:56着→京都15606着
きのさき18号・・・園部16:37発→嵯峨嵐山16:56着→京都17:06着
はしだて6号・まいづる12号・・・園部17:37発→嵯峨嵐山17:57着→京都18:07着

○特急列車利用のおトクなきっぷ・キャンペーン
・J-WESTチケットレス:
京都・二条〜嵯峨嵐山・亀岡間・・・600円(普通車指定席料金(通常期):1,290円)

・「嵯峨嵐山駅」特急臨時停車記念!WESTERオ院と還元キャンペーン:
エントリー・対象乗車期間:
2023年11月1日(水)〜12月10日(日)

対象区間:
京都・二条〜嵯峨嵐山・亀岡・園部

還元ポイント:
1乗車につき150ポイント



詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



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▲梅小路京都西駅に停車する223系。
この秋の行楽・紅葉シーズンに大幅な増結や臨時列車の運転が実施されます。


JR西日本の嵯峨野線では、亀岡・園部方面から京都方面への沿線利用者に加え、二条、嵯峨嵐山といった多くの観光地の最寄り駅も多いことから、コロナ禍後の観光客の増加に伴い、恒常的な混雑が続いています。

既に相当な混雑が続いており、増発や増結が望まれていましたが、特に観光客が増加する秋のシーズンに、大幅な増結や増発が実施されることとなりました。

増結・増発はこれまでも実施されてきましたが、今回の秋シーズンはこれまでよりも更に多い臨時列車や増結を実施することとしています。

今回はそれに加えて、特急列車の嵯峨嵐山駅停車も実施することしています。
停車する列車は午前中の下り(京都→嵯峨嵐山)と夕方の上り(嵯峨嵐山→京都)で、乗車時間は10分程度ですが、混雑する時間帯に利用可能な本数を増やすことに加え、課金してでも混雑を避けたい利用者にも対応しようとしています。

京都〜嵯峨嵐山間を特急列車で利用すると600円(J-WESTチケットレス)ですが、11月・12月は還元キャンペーンで150本とが付与されることから、実質450円程度で乗車できることとなっています。


昨年以上の混雑が見込まれるこの秋の紅葉シーズンに、これらの混雑緩和策がどれだけ奏効するか、注目しておきたいと感じたニュースでありました。


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▲この写真は、今から2年前、2021年11月13日の清水寺の様子でした。
この頃は勿論、コロナは2類相当の時期でしたが、それでも既にこのような混雑ぶりでした。
これから2年経過した今、相当の混雑となるなか、今回の嵯峨野線での混雑緩和対策がどの程度効果が出るのか、注目したいと思います。





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嵯峨嵐山駅に特急とめます! パンク状態のJR嵯峨野線、大増便など混雑対策を継続 | 乗りものニュース
JR西日本、嵯峨野線で秋の行楽・紅葉シーズンに臨時列車の本数拡大 | マイナビニュース
嵯峨野線、10〜12月も混雑緩和対応を継続 秋の行楽・紅葉シーズンは嵯峨嵐山に特急列車が停まる | 鉄道ニュース | 鉄道チャンネル



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