南海電鉄では、自転車の折り畳みや収納をせずに列車内に自転車を持ち込める「サイクルトレイン」の臨時列車を、高野線及び南海線で実施することを発表しました。

「南海電鉄×シマノスクエア サイクルトレイン2023」ツアーを実施します | 南海電鉄

概要は以下のとおりです。

【運行日】
2023年11月3日(金・祝)

【臨時列車】
高野線・南海線ともに6両編成
(1両あたり約16名乗車)

【運行区間】
・往路:
高野線 難波7:46発→御幸辻8:53着

・復路:
高野線 御幸辻16:02発→難波17:14着
南海線 和歌山市15:47発→難波17:07着

(※)
往路は難波、住吉東、白鷺から乗車可能。
復路は、難波の他、高野線は白鷺、住吉東で、南海線は蛸地蔵、浜寺公園で降車可能。
全て事前予約が必要

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(同社発表資料(https://www.nankai.co.jp/lib/company/news/pdf/230928.pdf)より引用)

【ツアー内容】
・サイクリングツアー(南海電鉄×シマノスクエア サイクルトレイン2023)
旅行代金6,500円

・行先自由なフリーラード
往復利用3,000円、復路のみ利用2,000円
「往復利用(復路:南海線)」「往復利用(復路:高野線)」「復路のみ利用(南海線または高野線)」のいずれかのコースを選択

【募集人員】
合計192名
(往復計96名、復路のみ計96名)

【募集方法】
ぶらりたびHP(https://www.nankai.co.jp/odekake/burari.html)にて受付

【募集期間】
2023年10月3日(火)10時〜10月25日(水)17時


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



各地で観光誘客や二次交通の充実を目的に実施されている「サイクルトレイン」。
自転車を解体せずに車内に持ち込めることから、地方路線を中心に取り組む事業者が増えてきています。

和歌山県内でも、JRきのくに線で2021年9月より「きのくに線サイクルトレイン」を実施しており、利用が好評なことから、順次区間や本数を増やし、現在では和歌山〜新宮間(和歌山〜御坊間は予約制)と広がってきています。


いっぽう、南海電鉄では、昨年11月に南海線の難波→和歌山市間で、片道の「サイクルトレイン」実証実験を実施しています。

今回は、利用者の要望も踏まえて、往復運転とするとともに、往路は高野線、復路は高野線・南海線のどちらかをルートに選べる、という新しい取り組みも盛り込んでいます。

即ち、高野線で御幸辻に着いたあと、高野山麓を周遊するのもよし、紀の川の流れに沿って下って和歌山市から乗車するのもよし、と自転車の愛好家にとっては面白い企画になるのではないかと思います。


今回の南海電鉄サイクルトレイン、鉄道ファン的に見れば「御幸辻」(みゆきつじ)という行先がポイントでしょうか。
この御幸辻駅は、林間田園都市と橋本との間にある駅で、当駅の橋本方には「小原田車庫」があり、御幸辻で乗客+自転車を降ろした後は、すぐに車庫へ回送できることも、当駅が選ばれた理由だったのかも知れません。

小原田車庫に近い駅でありながら、現在に至るまで「御幸辻行き」という列車は定期では存在していませんが、南海電鉄の車両に設置されている行先表示では、各種別に「御幸辻」という行先が収納されており、異彩を放っています。

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▲「準急|御幸辻」。
先に千代田工場で実施された6000系ステンレス無塗装撮影会での一コマです。

今回、往路は「御幸辻行き」として運転されるため、「あわよくば営業運転中の御幸辻行きの画像も欲しいな…」と思われる方も多いかも知れませんが、今回の臨時列車では、上記発表資料内でご紹介した昨年度の発表資料でもわかるように、7100系の方向幕に表示された「臨時 団体専用」が濃厚ではないかと思われます。

そのため、今回の臨時列車でも、「御幸辻」行きと表示されることは無いかと思いますが、終着駅到着後の案内表示なども今回のツアーで記録できるのではないか、と感じたニュースでありました。




【関連ニュースサイト】
南海 難波〜御幸辻・和歌山市間 サイクルトレイン(ツアー)(2023年11月3日) - 鉄道コム



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