近畿日本鉄道(近鉄)、阪急電鉄(阪急)、阪神電鉄(阪神)の3社では、2024年内にクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを実施することを発表しました。

「近畿日本鉄道」鉄道全線で、クレジットカード等のタッチ決済による乗車を開始します|近畿日本鉄道
阪急電鉄の全駅でクレジットカード等のタッチ決済による乗車サービスを開始します|阪急電鉄
【当社ほか】 阪神電車の全駅でクレジットカード等の タッチ決済による乗車サービスを開始します 〜2024年内にサービス開始〜|ニュースリリース|阪神電気鉄道株式会社

概要は以下のとおりです。

【乗車方法】
・タッチ決済対応のカードや、同カードが設定されたスマートフォン等を、新たに設置する専用リーダーにタッチすることで、そのまま改札を通過して乗車。

【対象駅】
・近鉄:全駅(竹田駅、柏原駅、生駒鋼索線の各駅を除く)
・阪急:全駅(神戸高速線 花隈駅を含む、Osaka Metro堺筋線 天神橋筋六丁目駅を除く)
・阪神:全駅(西代駅を除く)

【開始時期】
2024年内を予定

【決済ブランド】
Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover、銀聯


詳細は、上記発表資料をご覧下さい。



交通系ICカードの普及により、鉄道利用におけるキャッシュレス決済は大幅に広がり、既に日常の風景となって久しいものとなっていますが、その次の展開として、手持ちのクレジットカードでも利用できる仕組みが望まれています。

関西地区では、既に南海電鉄が2021年4月からタッチ決済による交通利用の実証実験を始めており、今年4月からは、導入当初のVisaだけでなく、JCB等のブランドのタッチ決済にも対応するようになりました。


南海電鉄においては、現在タッチ決済対応駅は特急停車駅を中心とした一部の駅となっており、今後拡大が予定されています。

一方、他の関西地区鉄道事業者では、タッチ決済についてこれまで特に大きな動きが無かったのですが、今回近鉄・阪急・阪神の3社で、タッチ決済の導入が発表されました。

これら3社では2024年内のサービス開始を予定しており、また、利用可能な駅は、全駅を予定しているとのことです。
2024年内サービス開始という時期は、紛れもなく2025年開催の「大阪・関西万博」を見据えた時期であるかと思います。
大阪・関西万博の開催で、現在以上に多くの訪日外国人が見込まれるなか、クレジットカードによるタッチ決済で乗車できることにより、外国人にとってもスムーズな移動が実現するのではないかと思います。

私自身も既に、上述で既にサービス開始されている南海電鉄でこのタッチ決済を利用しています。
交通系ICカードよりも若干反応スピードは劣る感じはしますが、それでも十分スムーズな処理で、ストレスなく利用ができました。

今後、南海電鉄以外でもこのタッチ決済が広がり、より快適に利用できることを期待したいところです。


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▲阪急梅田駅に入線する京都線の準急列車。
大阪・神戸・京都と外国人旅行者も多く訪問するエリアを走るだけに、タッチ決済導入により外国人にとってもより利用しやすくなることと思われます。




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