最近、いわゆる「都市間高速バス」の廃止の動きが相次いで発表されましたので、ご紹介します。
まず京阪バスでは、京都駅八条口〜高速京田辺〜京阪交野市駅〜なんば・USJを結ぶ「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」のうち、京阪交野市〜難波〜USJ間を、2023年12月16日(土)から運行を取り止めることを発表しました。
一般路線バスの廃止について|京阪バス
一方、長野県のアルピコ交通では、高速バス「長野〜松本線」について、2024年3月29日(金)をもってお運行を終了することを発表しました。
【高速バス】長野ー松本線の運行終了について | アルピコ交通株式会社
いずれの路線も、廃止の理由としては、「全国的なバス運転業務の担い手不足」(京阪バス)、「昨今の慢性的な乗務員不足や、コロナウイルス感染症拡大を契機とした社会環境の変化による利用客の減少」(アルピコ交通)と、いずれも乗務員不足がその主な理由として挙げられています。
「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」は、下記記事でご紹介したように、今から10年ほど前に、京都駅八条口からなんば(OCAT)まで乗り通したことがありました。
この時は、やはり京都駅八条口〜高速京田辺(JR松井山手駅に隣接)の利用者が多かったものの、決して少なくない利用者が、なんば(OCAT)まで利用していました。
また、現在のダイヤでは、土休日にUSJ発着便が設定されるなど、沿線以外の利用者も取り込むダイヤを組んでいたわけですが、それらも含めて、今回京阪交野市駅より大阪側の区間を全て廃止することになりました。
一方のアルピコ交通「長野〜松本線」は、長野県内の主要都市である長野・松本両都市を結ぶ路線で、利用者も決して少なくない、と思っていたのですが、よくよくダイヤを見ると、既に平日のみ運行となっており、こちらも相当厳しい状況であったことが分かります。
かつて、鉄道路線と並行する形で、鉄道より安く、多い本数で快適に、そして場合によっては鉄道より早い交通手段として台頭してきた高速バス。
しかし、そんな競合が成立するのも、それに対応できる供給力(=運転士)が確保されていることが前提といえます。
しかし、運転士が不足するという状況では、その前提条件が崩れてしまい、もはやこういった都市間高速バスが容易に成立し得なくなることが、既に現実のものとなっています。
今後も、このような鉄道並行の都市間高速バスが廃止される事例が出てくるのか、引き続き留意していきたいところであります。
【関連ニュースサイト】
●アルピコ高速バス「長野〜松本線」運行終了へ 県内の2大都市間バスにメス | 乗りものニュース
●大阪で続々、京都でも… 京阪バス、12月と翌年春にバス計16路線廃止へ | 乗りものニュース
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まず京阪バスでは、京都駅八条口〜高速京田辺〜京阪交野市駅〜なんば・USJを結ぶ「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」のうち、京阪交野市〜難波〜USJ間を、2023年12月16日(土)から運行を取り止めることを発表しました。
一般路線バスの廃止について|京阪バス
一方、長野県のアルピコ交通では、高速バス「長野〜松本線」について、2024年3月29日(金)をもってお運行を終了することを発表しました。
【高速バス】長野ー松本線の運行終了について | アルピコ交通株式会社
いずれの路線も、廃止の理由としては、「全国的なバス運転業務の担い手不足」(京阪バス)、「昨今の慢性的な乗務員不足や、コロナウイルス感染症拡大を契機とした社会環境の変化による利用客の減少」(アルピコ交通)と、いずれも乗務員不足がその主な理由として挙げられています。
「ダイレクトエクスプレス直Q京都号」は、下記記事でご紹介したように、今から10年ほど前に、京都駅八条口からなんば(OCAT)まで乗り通したことがありました。
この時は、やはり京都駅八条口〜高速京田辺(JR松井山手駅に隣接)の利用者が多かったものの、決して少なくない利用者が、なんば(OCAT)まで利用していました。
▲2013年7月に利用した「直Q京都号」。
この時は京都駅からなんばまで乗り通しました。
また、現在のダイヤでは、土休日にUSJ発着便が設定されるなど、沿線以外の利用者も取り込むダイヤを組んでいたわけですが、それらも含めて、今回京阪交野市駅より大阪側の区間を全て廃止することになりました。
一方のアルピコ交通「長野〜松本線」は、長野県内の主要都市である長野・松本両都市を結ぶ路線で、利用者も決して少なくない、と思っていたのですが、よくよくダイヤを見ると、既に平日のみ運行となっており、こちらも相当厳しい状況であったことが分かります。
かつて、鉄道路線と並行する形で、鉄道より安く、多い本数で快適に、そして場合によっては鉄道より早い交通手段として台頭してきた高速バス。
しかし、そんな競合が成立するのも、それに対応できる供給力(=運転士)が確保されていることが前提といえます。
しかし、運転士が不足するという状況では、その前提条件が崩れてしまい、もはやこういった都市間高速バスが容易に成立し得なくなることが、既に現実のものとなっています。
今後も、このような鉄道並行の都市間高速バスが廃止される事例が出てくるのか、引き続き留意していきたいところであります。
【関連ニュースサイト】
●アルピコ高速バス「長野〜松本線」運行終了へ 県内の2大都市間バスにメス | 乗りものニュース
●大阪で続々、京都でも… 京阪バス、12月と翌年春にバス計16路線廃止へ | 乗りものニュース
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